社員の平均年齢61歳!明治33年創業の老舗着物店「鈴花」が全国クラウド実践大賞企業部門で「ITコーディネータ協会 会長賞」を受賞!!
伝統と革新!リアルでしか提供できない「価値」を守るためにデジタルを使い倒す。
全国クラウド実践大賞について
クラウドを活用した新しい経営スタイルや働き方、価値の創造、DX推進に挑戦する企業や団体を表彰し、その取り組みを共有するため、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会などで構成する「クラウド実践大賞実行委員会」が主催し、総務省、中小企業庁、デジタル庁などが後援している国内最大級のクラウド活用コンテストです。
今年度は2023年12月18日(月)に「全国クラウド実践大賞2023 全国大会」を開催。地方予選を通過した8団体によるクラウド実践実例の発表と審査・表彰が行われ、株式会社鈴花は「ITコーディネータ協会 会長賞」を受賞しました。
■登壇タイトル:
着物屋の伝統と革新!~クラウド化が実現するバリュージャーニー型モデルへの転換~
■登壇者:
株式会社鈴花 総務部長 兼 DX推進室長 有田 裕次
■評価のポイント:
・123年の歴史がある老舗企業が、クラウドを活用して顧客体験の向上に取り組んだ革新的な事例
・高齢のお客様と社員の中で、エンゲージメントを高めながらITリテラシーを向上させた点
【全国クラウド実践大賞Webサイト】
https://cloudinitiative.jp/news/2023cc_zenkoku
鈴花とクラウドツールの出会い
鈴花とクラウドツールとの出会いは2015年。
約80店舗との会議は、往復の移動に時間がかかる上、交通費も総額100万円を超えるほどでした。
全店との距離感を無くしたコミュニケーションと書類のやり取りを円滑にすること。自分のスケジュールもオープンにして、できるだけ多くの会議にも参加したいという代表 森の想いあり、チャットワークとSkypeを導入。
チャットワークのシンプルな機能がITリテラシーの低い当社の社員にも使いやすく、企業文化にも合っていると判断しました。
その後、2016年に熊本地震が発生。その時に被災地にある店舗とのやり取りで活躍したのが、このチャットワークでした。現地の状況を短いコメントと画像で確認し、迅速な対応を取ることができました。
チャットワーク導入当初はなかなか使い慣れなかった社員も、この経験から積極的に活用するようになり、また、BCP対策としてのクラウド活用の重要性に気づかされました。お陰で、バックオフィス業務はコロナ禍でも大きな混乱が無く、業務を継続することができました。
現在はグループ全社で、現場社員によるクラウドツールの選定・活用が進んでおり、
●ペーパーレス、RPAを活用した業務の効率化
●アイデアやナレッジの共有、研修コンテンツの充実
●遠隔地からの売場作り改善
●リモート着付け教室などの新たなサービス展開
などを実現。セキュリティ対策も強化しながら、今後も新たなツールの導入を検討しています。
着物業界の競争激化と社員の高齢化
このように、デジタルを活用した業務プロセスの改善を進めてきた当社ですが、私たちの業界は年々厳しさを増しており、顧客のライフスタイルの変化による着物の着用頻度の低下、CtoC取引を含むインターネット販売など、厳しさは増すばかりです。
また、当社の社員の平均年齢は61歳。長年の経験と勘で販売活動を行ってきたベテラン社員は当社の宝である一方で、営業ノウハウや顧客情報の属人化という悩みを抱えていました。
そんな中、2022年に「佐賀県DXフラッグシップモデル創出事業費」に選ばれたことをきっかけに、
デジタルを活用した新たな顧客体験 オリジナルアプリ「和服らいふ」の開発
顧客に寄り添い、顧客の課題を解決 「LINEを活用したCRM体制」の構築
内製による「顧客電子カルテ」の開発およびデータ分析
の3つの柱を掲げた『鈴花DX』プロジェクトを立ち上げました。
この取り組みは、2023年6月に開催された「日本DX大賞」UX部門の大賞、船井総研デジタル賞を受賞。
佐賀県庁に山口知事を表敬訪問し、そのご報告をさせていただいた様子をNHK様が取材、佐賀県の主要なトピックスとして「列島ニュース」に取り上げてくださり、全国放送されました。
*日本DX大賞HP
https://dx-awards.jp/
*NHKお昼のニュース20230720
*鈴花DX参考記事(EDITORS SAGA)
https://editors-saga.jp/editors/sagadx/20230315_1574.htm
こんなサービス欲しかった!着物愛好家に大好評の「着物版デジタルクローゼット」
鈴花DXの中でも、新たな顧客体験として開発したオリジナルアプリ「和服らいふ」は、着物版デジタルクローゼット機能を搭載したことが、「着物の整理に便利!」「こんなサービス欲しかった!」と、着物愛好家に大好評です。
着物版デジタルクローゼットは、お持ちの着物や小物の写真を登録しておけば、たんすを開けてたとう紙を開く…という作業をしなくても、いつでもどこでもお持ちの着物が確認できる機能です。自宅に和箪笥を置くスペースがない、虫干しなどのお手入れが大変というお客様の声に応え、デジタルクローゼットと連動した「きもの保管サービス」もスタートしました。
コーディネート相談、着物に関する豆知識やおすすめお出かけスポットの配信など、着物初心者の方でも気軽に和服ライフを楽しめるコンテンツ作りもしています。
【着物アプリ:和服らいふ】
AppStore(ios)
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%92%8C%E6%9C%8D%E3%82%89%E3%81%84%E3%81%B5/id1641642116
GooglePlay(android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.suzuhana.kimonoapp.prod
リアルでしか提供できない価値を守るためにデジタルを使い倒す
「着物」には三世代の絆やストーリーがあり、また日本特有の行事や四季は、私たちに「日本人としての誇り」を感じさせます。地域の魅力に華を添え、世界に誇れる素晴らしい着物文化を未来に紡いでいくことは、私たちの使命だと思っています。
私たちの業界が持つ魅力、「リアルでしか提供できない価値」を守るために。
私たち鈴花はこれからも、オフラインとオンラインを融合させながら、顧客との接点で得られた情報からニーズを汲み取り、顧客のライフスタイルにあわせた「ものづくり」や「サービス設計」につなげていける、「すべてのビジネスプロセスで顧客のニーズにはじまり顧客への価値提供で終わるバリュージャーニー型モデル」の実現を目指していきます。
今年、「日本DX大賞」そして「全国クラウド実践大賞」において、このような栄えある賞をいただけたことは大変光栄なことで、自分たちが進もうとしている道は間違っていないという自信にもつながりました。
そして、デジタル技術は、それを使いこなすアイデアさえあれば、大小関わらず、全国どこにいても平等にチャンスを与えてくれると確信しました。
私たちの挑戦が、「社員年齢も高く、ITとはかけ離れた業種であってもDXできる」「地方の着物屋さんがやれたのなら自分たちも挑戦してみよう」と思ってくださる方が増えるきっかけとなれるように、「鈴花DX」の更なる進化を目指し、これからも精進して参ります。
鈴花について
明治33年に佐賀県神埼町に森呉服店として創業、昭和50年に株式会社鈴花として法人化。
着物をはじめ宝石や装飾品の小売販売事業で、九州から近畿地方に約60店舗展開しています。
営業社員とお客様との距離が近いところも鈴花の特徴です。
それぞれのお客様に一番似合うファッションを社員が一緒にお探ししながら、地域密着型のお客様に愛される店作りを目指しています。
鈴花の企業理念
日本固有の文化・伝統の象徴の一つでもある
「きもの」を中心に、女性のファッションを提案し、
本物の美しさ、本当の豊かさ、感動、夢を提供する企業であり続けること。
その為に、商品・サービス・従業員を通してお客様と感動を共有できる企業グループを目指します。
企業情報
本社 :佐賀県佐賀市高木瀬町東高木232-1
代表者 : 代表取締役社長 森 啓輔
事業内容:独立店舗でのきもの・宝石他、装飾品の小売販売
URL : https://www.suzuhana.co.jp/
公式SNS :https://www.instagram.com/suzuhanagroup_official/
【本リリースに関するお問い合わせ】
株式会社鈴花 総務部長 兼 DX推進室長 有田
TEL :0952-31-8866
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