太陽光発電所を併設した脱炭素型データセンター事業（ハウジングサービス）「富岡市上黒岩データセンター（仮）」を令和７年夏頃に開始予定

―再生可能エネルギーの効率的利用によりSDGsに貢献―

株式会社アガタ

2023年7月25日 10時44分

太陽光発電事業を行う株式会社アガタ(所在地：群馬県富岡市、代表取締役　勅使河原有佑)は、再生可能エネルギーの効率的利用を目的とした「データセンター事業」を令和７年夏頃に開始します。

■データセンター新設の背景

同社はＨ27年より群馬県富岡市にて、地元に密着した形で太陽光発電事業を行っています。太陽光による再生可能エネルギーの活用を模索する中で、一般的なデータセンターの電力消費量が膨大であることに課題意識を持ち、環境省の「PPA活用等による地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業（新設部門）」に応募、採択され、データセンター事業（ハウジングサービス）に新規参入することを決定致しました。弊社データセンターでは、太陽光発電施設を併設し、データセンターで使用する電力をできる限り再生可能エネルギーで賄うため、大容量蓄電池を導入、電力システムを従来の太陽光発電のものから見直すことで、太陽光発電電力の効率を10％向上させ、同時に電力の安定供給を行うことができるシステムを構築致しました。

■施設の特徴

＊大型地震が少なく、情報インフラのレジリエンス強化と都市部からのアクセス良好立地である群馬県＊

震度４以上の地震の発生数が全国でも少なく（1919年1月1日～2021年3月31日の間に起きた震度４以上の地震発生回数70回…東京都の1/8以下　参考画像…群馬県庁HPより抜粋）、大手企業の本社移転等の動きが増加し始めており、特に富岡市においては県内でも特に震度４以上の地震が少ないことから、ＩＴインフラの要でもあるサーバーを管理するデータセンターの立地としても安全性が高い立地条件となっております。現在の国内データセンターの分布としては、東京都･大阪府だけで約8割を占めており、データセンターの災害時等を見据えた分散配置の必要性が高まっています。また、群馬県は関越自動車道を利用し首都圏からも高速道路を利用すれば1時間半程度でのアクセスが可能であり利便性も良好です。

＊太陽光発電事業のノウハウを生かし、データセンター用の電力システムを再構築＊

本件データセンターには太陽光発電所を併設し、再生可能エネルギーを最大限利用することを計画しております。蓄電池やUPS（無停電電源装置）、バイオディーゼルを活用した非常用発電装置を設置することで、有事の停電時でも安定して電力を供給することが可能となり、データセンターの再エネ利用を徹底的に拘った結果、災害時の電力供給能力の向上につながった。また、ラックを利用する顧客企業のサーバーが使用する電力が再エネ電力になることで顧客側の再エネ比率の向上につながり、SDGsに貢献が可能になります。

＊直流⇔交流の変換を極力減らすことで送電効率を上昇＊

太陽光発電による電力を最大限利用するために、従来の太陽光発電の電力システムで使われているパワーコンディショナーを廃し、送電変換時に失われていた電力効率を改善することが可能となりました。

尚、今後は本データセンター計画の順調な進行はもとより、企業のニーズに合わせた設計を個別で行い、専用データセンターが欲しい企業に向けた環境配慮型専用データセンターの提供を行っていく予定です。

■参考

株式会社野村総合研究所様　作成

「データセンターによる再エネ利活用の促進に関するアニュアルレポート」より抜粋

https://prtimes.jp/a/?f=d125274-2-e7b712e4a843d5f970dbc65245c422e6.pdf

■施設概要

施設名　　：富岡市上黒岩データセンター（仮）

ラック数　：９０ラック（1ラック単位契約可）

オープン日：令和７年夏頃

所在地　　：〒370-2345　群馬県富岡市上黒岩