父親に必要な育児知識を凝縮した「父子手帳コンパクト版」の無料配布開始。男性育休の取得時にも活用可能。
当事者と専門家よる父親と家族支援のための取り組み
妊娠初期から産後に至るまで、「切れ目のない父親支援」の社会創りに取り組む、一般社団法人 Daddy Support協会(代表理事:平野 翔大)は、この度社団初のプロダクトとして、「妊娠期から夫婦で共に歩める」をコンセプトに、父親向けに作成した“Map for Family and DAD”リーフレットを公開しました。
<リーフレット>
このリーフレットは、2023年3月16日~4月28日にREADYFOR(株)にて行われたクラウドファンディング「『親の健康を守るために』妊娠期から使える、父子手帳を作りたい!」(https://readyfor.jp/projects/daddysupport)の成果物としても作成され、返礼品として、協賛団体・企業・個人に配布しております。利用をご希望される個人・団体の方は、社団までお問い合わせください。
■問い合わせ先
info@daddy-support.org
今後、弊社団ではより詳しいナレッジなどを提供するツールとしての「父子手帳」の作成、妊娠期から受けられる「父親教室」の提供などを進めると同時に、様々な自治体・企業と連携した、全ての父親が支援を受けられるツール・環境の整備を進めてまいります。
父親サポートのリーフレット作成の背景
育児・介護休業法の改正により男性の育児参画が進む現代、父親が育児をできる環境は必ずしも整備されていません。これにより、育児と仕事の両立や、育児参画そのものに悩む父親も多く、「父親の出生後のうつ」が問題になってきています。
産後・育児による父親のメンタルヘルスはあまり注目されてきませんでしたが、厚生労働省が実施している国民生活基礎調査の2016年のデータでは、「産後に10%近くの父親がメンタルヘルス不調のリスクがある」という結果が示され、これは母親と変わらないレベルだと言われています。
また育児をしたいと思っていても、知識が得られず主体的に動けない父親もたくさんいます。情報収集をしても「父親育児」に関する実践的で役に立つ情報は少なく、正しい知識にアクセスすることが難しいのが現状です。その結果、「期待と文化のギャップ」に苦しむ父親が増えています。
Daddy Support協会ではそうした父親達に向けて、「父親として妊娠から出産後の家族をサポートするための考え方・知識」を身につけることができる、父親支援のためのリーフレットを作成しました。
※参照:厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査の概要」より
リーフレットの内容
本リーフレットは、産後うつ経験者/育児当事者でもある弊社理事の斉藤をプロジェクトリーダーとして、これまで育児に悩んだ父親たち50名以上のヒアリングと、代表理事で産婦人科医でもある平野を中心とした多様な専門職のメンバーによる「今の父親に必要と思われる考え方・知識」をまとめたものです。
妊娠期から育児期間を時系列に整理し、特に産後にフォーカスが当てられがちな父親の育児に対し、妊娠期からの心構えや行動を分かりやすく表記することで、実際に「ダディ・アクション」として「やるべきこと」や、「妊娠期に気をつけたいこと」を知ることができるリーフレットになっています。また、受援力(頼る力)を重要視し、支援先を書き込めるスペース、支援先を調べるきっかけや記入を促す内容などを散りばめています。
※B3サイズの4つ折りの仕様になっており、裏面は見開きページとして自宅の壁や冷蔵庫などに貼って使用することができます。
<credit>
Producer:斉藤圭祐 (Daddy Support協会 理事)
Creative director :澤田智洋
Art director/Designer:浅岡敬太
協力者コメント
今西 洋介(小児科医・新生児科医)
今回ご協力させて頂いた小児科医・新生児科医の今西洋介です。
妊娠・出産・育児はいつでも不安なものです。また妊娠中は何が正確な情報なのかわからないものですし、何をしたらいいのかわからないものです。この冊子はTodoリストになっており、何をしたら良いのか何を知ったら良いのかというのがわかりやすく掲載されています。地図のような感じですね。この地図がみなさんの不安な気持ちを少しでも減らす事を祈っています。
重見大介(産婦人科医・公衆衛生学修士・医学博士)
「父子手帳コンパクト版」が公開・配布されること、産婦人科医の1人としてとても嬉しく、心強く思います。どうしても産婦人科の主な対象は女性(妊産婦さん)となる中で、妊娠・出産・育児においては男性パートナーの存在が大きく、欠かすことのできない役割を担っています。にもかかわらず、これまで男性パートナー向けのサポートや支援は全体としてかなり不足していました。ご自宅でも医療機関でも自治体でも、この「父子手帳コンパクト版」が広く有効活用されることで、『「お父さんを支援」することで「家族を守る」世界の実現』に近づくことを願っています。
澤田 智洋(クリエイティブディレクター)
自分の子どもたちが生まれる前の、あるいは生まれた後の嬉しくて不安な気持ちを思い出しながら、「当時こういう冊子や情報があったらどんなに心強かっただろうな」と感じました。ダディサポは、お父さんと家族の強い味方ですね。
制作者コメント
平野 翔大(代表理事・産業医・産婦人科医)
この度、多くの方々のご支援をもって、社団初のプロダクトとなるリーフレットをリリースさせて頂きました。本プロジェクトでは、掲載されている以外にも様々な方にご協力頂きました。皆様に御礼申し上げます。
今後、より多くの方に、よりよい情報が届くように、広報や改訂にも力を入れて参りますので、今後も応援のほど、よろしくお願い致します。
一般社団法人 Daddy Support協会とは
『父親を支える。家族を守る。』をテーマに、すべての父親に、妊娠・出産・産後・育児に関する包括的な情報を提供するために、2022年に専門職である産業医・産婦人科医の平野と、育児環境に課題感を感じていた父親当事者2名が設立した団体です。
当事者によるニーズと、産婦人科医や助産師などによるナレッジを組み合わせた、「真に社会・父親が必要とするソリューション」を提供し、誰もが「親として健康に育児」できる社会の実現に向け、現在日本で大きく後れをとっている「男性の育児支援」に特化した活動を行っています。
会社名 :一般社団法人 Daddy Support協会
所在地 :東京都豊島区南大塚3-36-7 南大塚T&Tビル6F
代表者 :代表理事 平野 翔大(産業医・産婦人科医)
設立 :2022年12月12日
活動内容 :これから父親になる男性への妊娠・出産・産後・育児に関する包括的なナレッジの提供・教育事業、父親への育児支援事業、育児に関するイベント開催、父親育児を起点とした健康経営コンサルティングなど
企業HP :https://daddy-support.org/
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