副作用なしにアプリで「うつ」や「不安」を軽減! 京大チームらが実施した世界最大の臨床試験にて、認知行動療法に基づいたストレス対策アプリ『レジトレ!』が抗うつ薬と同等以上の効果を示す結果に!

世界最高峰の国際学術誌 「ネイチャー・メディシン」に臨床試験結果が掲載

ライフツービッツ株式会社

〜アプリを開発したライフツービッツ株式会社は、社会実装へ向けたサービス販売会社の設立準備を開始、早ければ年内にもサービス提供へ〜

ライフツービッツ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役 井上 総仁)は、京都大学 古川壽亮教授らと共同開発したストレス対策/メンタルトレーニング・アプリ『レジトレ!』の有効性を検証したRCT(無作為化比較試験)の成果が、2025年4月に世界最高峰の国際学術誌「ネイチャー・メディシン」に掲載されたことをお知らせいたします。

2022年9月に開始し、のべ3,936名が参加した本RCT試験により、スマホアプリによるセルフトレーニングでうつ症状を改善できることが科学的に確認され、非医療機器(non-SaMD)として開発された『レジトレ!』が副作用なしにうつ症状の改善やうつ病予防に資するツールとなり得ること、さらに不安や不眠の症状軽減にも効果が及び、アプリに収録された全5つのストレス対策スキルすべてが抗うつ薬と同等以上の介入効果サイズを示し、アプリによる6週間の介入効果が少なくとも26週間持続するという世界初の画期的な成果を示す事に成功しました。

■『レジトレ!』とは

ストレス社会の現代において、抑うつ症状があるもののうつ病と診断されていない成人が世界の11%、国内だけでも約1200万人もいると言われます。従来は、うつ病と診断されてから専門医の治療を受けることが主流ですが、国内だけでもうつ病患者の数は400万人をこえ、精神科医やカウンセラーの数は全く足りていません。

この様な課題を解決するため、ライフツービッツや京都大学古川教授のチームらと共同で、こころのしなやかさやストレス耐性につながるレジリエンスを高めるためのトレーニング用アプリ『レジトレ!』を開発しました。

本プロジェクトは、経済産業省ならびに日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて実施され、企業や健康保険組合等に、病気の診断や治療を目的としない非医療機器(non-SaMD)としてレジトレ!のWeb版やアプリ版を提供し、義務化の対象が広がる見込みのストレスチェック後のケアなど、幅広くB2B向けに販売する計画です。

レジリエンスとは?・・・困難やストレスを乗り越える力のこと。レジリエンスを高める事でうつ病等になりづらくなります。

※レジトレ研究ページはコチラ

https://rezitore.com/about.html

■アプリに収録された5つのストレス対策スキル

『レジトレ!』は、うつ病治療等に用いられる認知行動療法(以下、CBTという)の核となる5つの基本スキル「行動活性化」「メタ認知」「睡眠行動改善」「コミュニケーション改善」「問題解決法」を手軽に自主的に学び実践できるよう設計されており、ユーザーは日常生活の中でレジリエンス(心の回復力・耐性)を楽しくトレーニングすることができます。

レジトレ!に収録された5つのスキル全てが、抗うつ薬と同等以上の効果サイズがあることを確認しました。しかも副作用は認められませんでした。

■Nature Medicine掲載内容の要約

京都大学 古川壽亮教授を中心に、国立精神・神経医療研究センターや名古屋市立大学、ハーバード大学など国内外の研究機関による国際共同研究グループが、本アプリ『レジトレ!』を用いた世界最大のランダム化比較試験(RCT)を実施しました。

対象は、抑うつ症状があるもののうつ病と診断されていない成人(閾値下うつ状態)3,936名で、参加者は日本全国からオンラインで募集され、RCTとして世界最大となります。

研究では、CBTの5つの重要スキルを各6週間にわたり自己学習形式で提供し、その効果をシャムアプリ(対照群)と比較検証しました。その結果、世界で初めてアプリに収録された5つすべてのスキルで抑うつ症状の有意な改善効果が認められたました。また、改善効果は介入直後の6週間後だけでなく、半年後(26週間後)のフォローアップ時点でも維持されており、こうした効果の大きさ(効果量)は抗うつ薬による治療効果を上回る水準でした。

この研究成果は、デジタルヘルス分野における画期的な知見として高く評価され、2025年4月に国際学術誌「ネイチャー・メディシン」に論文として掲載され世界的にも注目を集めています。

・掲載記事リンク

https://www.nature.com/articles/s41591-025-03639-1?fbclid=IwY2xjawJ9Bb5leHRuA2FlbQIxMABicmlkETEzVEhydWxmbk9XeXllcTZsAR5XWpLPalaiwgyQ0vQht7yrVq0ZLri_bgLaW6KPDGf_Y-l8xXI-JL5LPGtzCg_aem_aMxvmrkSf65EgfD4XrhknA

■主任研究者である京都大学 古川壽亮 教授のコメント

私(古川)は1985年に医学部を卒業し、爾来、うつ・不安のコモンメンタルディスオーダーの薬物療法と精神療法の実践と研究を続けてきました。この間、薬物療法も精神療法も大きな進歩を遂げてきました。ところが、この40年間、人類におけるうつ病の負担は軽減していません。治療だけではうつ病の苦しみを減らすことはできない、予防が重要だという認識は、ひとり私だけでなく、ランセットうつ病コミッション(2022)の委員にも共通する認識でした。しかし、薬物療法には副作用がある、精神療法には人と時間がかかる・・・そういう中、インターネット認知行動療法がうつ・不安の軽減と予防に有効であることが段々と分かってきました。

薬や専門家の手を借りずとも、アプリという身近な手段で多くの方がこころの不調を予防できる可能性を示せたことは、社会的に見ても非常に意義深いと考えています。

これをスマートフォンで「ポケットにセラピストを」入れられるようにしたのが、今回研究したレジトレ!アプリです。このようなアプリを用いて、誰もがより強く、より賢く、より幸せになることが基本的人権として認められる世界を夢見て、レジトレ!を展開して参ります。

■『レジトレ!』企画責任者のライフツービッツ株式会社 片山崇のコメント

今回の世界最大・世界初の試験結果を受けて、いよいよ『レジトレ!』の社会実装を全力で推進し、誰もが気軽に使えるメンタルヘルス維持・向上のためのサービスとして提供できるよう準備を進めてまいります。

ですが、弊社だけでは限界があります。

本アプリは国内にとどまらず、世界のメンタルヘルス課題への貢献も期待できます。

本プロジェクトチームはオープンイノベーションを推進し、国内外の事業会社や投資家との連携に積極的です。レジトレ!事業にご興味のある企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

■今後の社会実装へ向けての計画

ライフツービッツ株式会社では、今回の研究成果を受けて『レジトレ!』の社会実装に向けた具体的な計画に着手いたします。RCT版レジトレ!を商用版として再編集し、現在、新会社の設立および他企業との業務提携の検討を開始し、早期の産学連携の新たな枠組みによってサービス提供開始を目指してまいります。

レジトレ!は企業の健康経営戦略や社員のウェルビーイング推進を強力に後押しするソリューションとなり、従業員のメンタルヘルス改善による生産性向上や離職防止を通じ、労働力人口減少への対策にも寄与することが期待されます。

2025年内には『レジトレ!』の正式サービス開始時期や提供形態などの詳細を改めて発表できる見込みです。

私たちは、この革新的なメンタルトレーニング・アプリを通じて、こころの健康を支えることができる社会の実現を目指します。ぜひご協業いただける事業者様や健康組合様等はお気軽にお問い合わせ下さい。

■本件お問い合わせ先

レジトレ!導入および販売についてのお問い合わせはこちらまで

ライフツービッツ株式会社

info_l2b@life2bits.com

公式Xアカウント

https://x.com/rezitore

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会社概要

ライフツービッツ株式会社

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URL
-
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷1-15-12
電話番号
-
代表者名
井上 総仁
上場
未上場
資本金
-
設立
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