サーキュラーエコノミーの移行状況を測定・評価する「サーキュラリティ評価支援サービス・Circularity Assessment & Transition」本格開始
ISO59020など既存のサーキュラリティ測定基準をもとに、背景共有から算定・評価・発信まで一貫支援。定量データ収集にとどまらない、経営・循環型ビジネス展開への後押し。10/17にウェビナー開催
サーキュラーエコノミー(循環経済)に特化して、企業や自治体向けに共創プロジェクト・コンサルティング・リサーチ・研修などを提供するサークルデザイン株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役:那須清和)は本日、サーキュラリティ(循環性)評価支援サービス(Circularity Assessment & Transition /CAT)を本格開始したことをお知らせいたします。
サーキュラリティ評価に関する背景
昨今、国内外で3R(リデュース・リユース・リサイクル)から、経済社会構造のアップデートを伴うサーキュラーエコノミーに移行する取り組みが活発化しています。そのなかで、サーキュラーエコノミーの取り組みが真に実効性を伴った進展をしているかどうかを客観的に判断するための材料として、その実態を定量ベースで可視化・測定するシステムの確立が急務となっています。グローバル社会を取り巻く環境を見渡しても、その時々の国際情勢等に左右されない科学・事実・定量的データに基づいた循環性向上が求められる局面に入りました。
しかし、サーキュラーエコノミーは、各ライフサイクルやサプライチェーンにおける循環性やビジネス性、消費者を含めた各関係者との連携など多様な要素を含むため、進捗の可視化には複雑な作業を伴います。近年では、Circulytics(エレン・マッカーサー財団)やCircular Transition Indicators (CTI, 持続可能な開発のための世界経済人会議/WBCSD)、ISO59020(国際標準化機構)、Global Circularity Protocol (WBCSDとワン・プラネット・ネットワーク、*現在開発中)、各種循環指標など算定の方法論や基準等が開発されていますが、国内では循環性を包括的に測定・評価・公表している取り組みは限定的です。
サーキュラリティ評価支援サービス「Circularity Assessment & Transition (CAT)」について
弊社ではサーキュラーエコノミーを進捗させるドライバーとして、このサーキュラリティ評価の重要性を認識し、これまで企業や団体等と実装に向けた最適なあり方について模索してまいりました。そこで得た実践知から、今回正式にサーキュラリティ評価支援サービス「Circularity Assessment & Transition /CAT」としてサービスを本格開始するにいたりました。
CATでは、上記CTI、Circulytics、ISO59020といった国際的に利用されている評価測定ツールをもとに、各組織内の状況に応じて選択的または網羅的に活用します。その際、可視化が必須のベース指標に加え、場合によっては業界指標、独自指標も特定し、測定・評価。必要に応じて外部訴求に向けたコミュニケーション支援を実施いたします。
評価測定が単なる定量データ収集にとどまらないよう、経営理念(パーパス/MVV)・経営戦略・事業戦略・ビジネスモデル・PDCAサイクルへの統合や改善策の特定、より最適な循環型ビジネス構築に向けた事項の洗い出し等、本取り組みがサーキュラーエコノミーへの移行を加速させるツールであるという本来の意味を持たせるための支援もご要望に応じて行います。
CATは下図のとおりの流れで進めてまいりますが、背景知識の共有のみなど一部のみ利用いただくことも可能です。企業固有の状況に応じて、アレンジさせていただきます。費用などの詳細につきましては、下記のお問い合わせ先までご連絡いただきますようお願いいたします。
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背景知識・前提共有
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サーキュラリティ評価を実施する目的の特定
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評価にあたり必要事項の可視化(資源フロー、ビジネス性)
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バウンダリー・追跡指標の特定と実際の測定
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診断・分析
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(必要に応じて)開示と次のアクション設定


これまでの支援実績例
弊社はこれまで、主に製造業・建築業・サービス業などとサーキュラリティ評価における最適なあり方を模索してまいりました。以下、支援実績例の一部を掲載いたします。
自然派クリーニング Solairo Cleaning Factory
Solairo Cleaning Factoryは、「人にも環境にも衣類にもやさしい、Well-Cleaning lifeを。」をビジョンに掲げ、環境配慮を追求するクリーニングサービスを福岡市で4店舗展開しています。工場では100%植物性のオリジナル洗たく洗剤を使用し、リサイクル素材である段ボールハンガー(Yシャツ用段ボールハンガーはGOOD DESIGN賞2023、2024受賞)や、植物由来のバイオマスフィルム包装材などを使用。また店頭では、工場で使用しているオリジナル洗剤を「量り売り」スタイルで販売しています。CAT利用を通じたサーキュラリティ可視化により、サーキュラーエコノミーに向けた取り組みとコミュニケーションを強化しています。(実施協力:Circular Economy Thinking 合同会社)
ルクセンブルクパビリオン(EXPO2025 大阪・関西万博内)
EXPO2025 大阪・関西万博におけるルクセンブルクパビリオンで、パビリオンの循環性可視化支援を行いました。その成果をイベントにて発表いたしました。
ルクセンブルクパビリオンは建材リユースを軸とした循環型設計が施されております。たとえば、パビリオンの基礎ブロック(最大226個)については、株式会社船場と連携し、株式会社ネスタリゾートが運営するネスタリゾート神戸内での園内環境整備として再活用される予定です。パビリオンの循環性を可視化することは、循環型建築を加速させる重要な要素になるとして評価されています。
サステナブルサロンを創出する一般社団法人日本サステナブルサロン協会
一般社団法人日本サステナブルサロン協会は、サステナブルサロン認証(持続可能な業界への移行と環境・社会的配慮の両立につながる独自認証)を創設し、美容業界の発展と持続可能な社会の実現に貢献しています。2025年にアップデートした認証基準に、サーキュラリティ測定が取り入れられました。その基準づくりにCATが活用されており、サーキュラーエコノミーの観点でサステナブルサロンの定量化が進んでいます。
【10/17】サーキュラリティ評価導入ウェビナー(無料)「サーキュラリティ評価実装に向けて(45分概要版)」開催
CATの本格開始に伴い、サーキュラリティ評価の概要を共有させていただくウェビナー「サーキュラリティ評価実装に向けて(45分概要版)」を開催いたします。本ウェビナーでは、企業向けの測定ツールを概観しながら、何のために測定するのか、どう最大活用するのかについて考え、本サービスのポイントについてもご説明いたします。
日時:2025年10月17日(金)15時〜15時45分
参加費:無料
詳細・お申込:https://circledesign-05.peatix.com/
内容:
・CEとは何か定義の問題
・測定と評価の違い
・サーキュラリティ測定ツールの概観
・評価にあたって重要なこと
・実践事例より
・CATのご紹介
企業概要
サークルデザイン株式会社
サークルデザイン株式会社は、サーキュラーエコノミーに特化して、共創プロジェクト・コンサルティング・リサーチ・研修・コミュニケーション支援などを提供し、現在のリニア型経済社会モデルから循環経済社会モデルへの変革へ寄与したいと考えています。ビジョンは「サーキュラーエコノミーを手段として、『人』と『自然』が共に繁栄することに貢献する」です。
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事業概要:サーキュラーエコノミーに関する共創プロジェクト・コンサルティング・リサーチ・研修、コミュニケーション支援
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住所:東京都世田谷区松原3-30-10-2F
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設立日:2020年7月31日
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代表取締役:那須清和
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サークルデザイン株式会社URL:https://circledesign.co.jp/
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サーキュラリティ評価支援サービス 特設ページ:https://circledesign.co.jp/service/consulting/circularity-assess-and-transition/
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Email: info★circledesign.co.jp ※[★]を[@]に置き換えてください。
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