京都で 115 年続く漆精製と漆芸材料・道具の販売を行う「堤淺吉漆店」が、自然と暮らし、人と工芸を繋ぐショップ「Und.」をオープン
漆芸専門ショップ、若手育成の漆塗り工房、オープンキッチンを完備したイベントスペースなどを漆精製工場に併設。漆を世界へ繋ぐ新たな拠点としてスタート。
国宝重要文化財建造物の修復などに使用する「漆」を製造販売する株式会社堤淺吉漆店(京都市下京区)は 2024年4 月 20 日(土)、漆精製工場に隣接する新たなフラッグシップショップ『Und.』(アンド)をオープンします。
1 階に漆・漆工材料・道具が揃う漆芸専門ショップをオープンし、金継ぎや拭き漆の体験キットなど、漆を身近に感じてもらう DIY コーナー、漆塗り木製サーフボードブランド「漆板 siita-」の仕上げ工房を完備します。
2 階フロアは事務所と倉庫。3 階にはイベントやワークショップなどが開催出来るフリースペースを設け、特注の漆乾燥ムロ (※1) を設置した漆芸工房も新設。将来漆芸家を目指す若手育成の場として活用していきます。また、オープンキッチンやテラスも完備し、漆や工芸に限らず、様々なジャンルのイベントを企画していきます。
(※1)漆を硬化させる為に温度湿度管理をする特別な箱。別名「漆風呂」
【理念】
漆には何かと何かを繋いだり、足したり、何かに寄り添ったり、その先を示す『&』の役割があります。私たち堤淺吉漆店は「”&” Nature」をタグラインに掲げ、漆を通してきれいな地球を明日へ、子どもたちへ繋いでいきます。
Und. は、私たちがこれまで進めてきた「うるしのいっぽ」「BEYOND TRADITION」「工藝の森」などの活動を更に充実・集約し、共感頂く多くの仲間たちと共に、自然と暮らし、人と工芸を繋ぐ拠点として出発します。
1F|SHOP / SURFBOARD STUDIO
■ 漆芸専門ショップ
各種漆・刷毛・筆・ヘラ・砥石・顔料・金属粉・木地など、漆芸に必要なあらゆる材料・道具が揃う漆芸専門店。金継ぎ・拭き漆・漆塗りの体験キットやそれに関連する書籍などが揃う DIY コーナーも設置。インバウンド向けに英語対応可能なスタッフも常駐。
■「漆板 siita-」漆塗り工房の設置
オリジナル木製漆塗りサーフボード・スケートボードブランド「漆板 siita-」の仕上げ工房も併設。作業風景や制作途中の「漆板」を見る事が出来ます。
■ 漆塗りサーフボード・スケートボード・自転車の展示
天然素材を使用した木製漆塗りサーフボード、鉄×漆の自転車、蒔絵を施したスケートボードなど、当社の活動を象徴する漆塗りプロダクトを展示。オーダーも受け付けます。
■ POP UP イベント
ショップ中央には特注の展示台を設置。漆に限らず、想いを共有する様々なつくり手のプロダクトもPOP-UP イベントなどを通じて発信していきます。
■ 漆精製工場
ショップ奥には、創業から受け継がれる漆精製工場がフル稼働。
各種ツアーコンテンツや工場見学などで、ご覧頂くことも可能です。
3F|URUSHI STUDIO / WORKSHOP / KITCHEN / TERRACE
■ 漆塗り工房
特注の大型ムロ・真空吸着式研ぎろくろなどを完備した漆塗り工房を新設。オリジナル漆プロダクトの制作や、漆塗り加工の受託、将来漆芸家を目指す若手の技術向上の場、当社で働く若手社員が業務時間外でも使える共同アトリエとしても活用します。
■ ワークショップ・漆の学び場
広々とした、フリースペースを設け、金継ぎや蒔絵、拭き漆や漆塗りなどが体験出来るワークショップ、教室も開催予定。また、草木染(漆染)や「食」にまつわる WS など、衣食住様々なジャンルのイベントも企画します。
■ オープンキッチン
キッチンを活用したイベントやパーティー、食や漆器を使ったワークショップ、社員同士のミーティングなどにも活用します。
■ 漆の図書室
漆の化学的な専門書から、HOW To 本、図録、記念誌まで、当社にストックされる漆関連の書籍を自由に読んで頂けます。
■ アーティストインレジデンス
国内外の漆アーティストが一定期間滞在しながら制作活動する場所としても活用予定。
シャワールーム完備。
■クラフトツアー・工芸コンシェルジュ
当社のパートナー、一般社団法人パースペクティブの拠点である京都市京北町「工藝の森」とUnd. が連携した、ツアーコンテンツの充実を図ります。
京都市内を中心に、見る、学べる、買えるなど様々な体験可能な工芸をめぐる旅のコンシェルジュ機能として、京都伝統産業ミュージアムと連携し、「CRAFT POINT
KYOTO MAP」を広めていく予定です。
■輪島塗支援の拠点
漆には人と人を繋いだり、寄り添ったり、助け合ったり、その先を示す『&』の役割があります。「”&” Nature」をタグラインに掲げる私たちは、この度の能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島塗の漆仲間の声に耳を傾け、中長期的な支援の拠点になります。
「Und.」のコンセプトを伝えるためにオープニングエキシビジョンとして
写真家の大杉隼平を迎え企画展を開催します。
ーSHUMPEI OHSUGI Photo Exhibitionー
会期:2024年4月20日(土)ー5月12日(日)
OPEN:11:00 - 18:00/休:日・月
Und.では、全国の工芸家や職人、農業・林業などの第一次産業の方々の仕事を紹介し、その魅力を未来に繋げていくための役割を果たしていきたいと考えています。大杉隼平は数年かけて職人や生産者たちを見つめ写真に収めてきました。彼らは自然との関わりの中でものづくりをしていくことで命の循環を生み出しています。そんな現場に立ち合いカメラを通して見つめた瞬間を展示します。
写真家 大杉隼平
1982年東京生まれ。ロンドンで写真とアートを学ぶ。現在、雑誌やTV、広告、カタログなどで活動する傍ら、約200人の国内外の役者の宣材写真やアーティスト写真を手掛け、様々なブランドとのコラボレーション、国内外の企業の撮影と活動は多岐に亘る。また、CP+主催の「THE EDITORS PHOTO AWARD」では一般投票で最多票を獲得しパブリック賞を受賞。https://shumpei-ohsugi.com/
協力:中西康崇、諸石健太郎
↓プレスリリースのダウンロードはこちらから
d135619-2-e1e8a608b3ba296ca98f51ab47903666.pdf■堤淺吉漆店について
創業明治 42 年の漆原材料店。採取されたウルシの樹液を仕入れ、精製・調合・調色を一貫して自社で行う漆メーカー。代々受け継がれる伝統的な精製工法に加え、従来製法漆よりも耐候性に優れる高分散精製漆「光琳」を独自開発。日光東照宮や姫路城など国宝重要文化財、世界遺産建造物の修復や京都迎賓館調度品などに採用される。現在国産漆取扱量 70% を超え、国内トップシェアを誇る。
一方、漆普及活動「うるしのいっぽ」や URUSHI×SURF・URUSHI×SKATE・URUSHI×BMX といった漆の新しい価値観や可能性を発信する「BEYOND TRADITION」、植えるから始まる循環型のものづくりを掲げる「工藝の森」など、数々のプロジェクトも推進中。これらの活動の新たな拠点として、漆を世界へ繋ぐ Hub として 2024 年 4 月 20 日、「Und.」をオープン。
■受賞歴/活動実績例(2019 年~)
2024 2024 年「PFV 賞 - FAMILY IS SUSTAINABILITY」ノミネート
2023 Forbes JAPAN 「CULTURE-PRENEURS AWARD 2023」受賞
2023 株式会社 無茶苦茶のパートナーアーティストとして堤卓也が参画
2022 『漆と木のストロー「/ suw」Straw×Urushi×Wood 』第 19 回 京都環境賞 特別賞(循環型社会推進賞)を受賞
2022 2022 年「PFV 賞 - FAMILY IS SUSTAINABILITY」ノミネート
2021 Film【 BEYOND TRADITION 漆 x alaia】 -Toronto Beaches Film Festival ʻBest Surf Film 2nd Placeʼ
2020 「日本伝統工芸再生コンテスト」最優秀賞(ロニー賞)受賞
2020 京都市 「これからの 1000 年を紡ぐ企業」認定
2020 第3回『三井ゴールデン匠賞』受賞
2019 京都市 輝く地域企業表彰 「地域企業輝き賞」「地域企業輝き特別賞」受賞
2019 Florida surf film festival「Beyond Tradition」上映「Best Documentary Short 2019」受賞
2019 京都精華大学伝統産業イノベーションセンター共同研究員認定(堤卓也)
■パートナー
一般社団法人パースペクティブ
■所属団体
全国漆業連合会 会員
京都漆器工芸協同組合 組合員
京都仏具漆工組合 組合員
日本漆工協会 会員
京都老舗の会 会員
社寺建造物美術協議会 賛助会員
NPO法人丹波漆 賛助会員
漆を科学する会 賛助会員
株式会社 堤淺吉漆店
https://www.tsutsumi-urushi.com/
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