[対蘭直接投資 2024 年次報告] オランダ王国政府、魅力的な投資先国であり続けることに責任をもって取り組むことを約束

2030年までにGDPの3%を研究開発に費やすという政府目標に向け外国の企業がオランダの戦略分野におけるイノベーションの促進に貢献

オランダ経済省 企業誘致局

オランダ王国政府は、外国投資の観点からオランダを魅力的な国として位置付け、これを維持することを目指しています。新たなフェーズを迎えたオランダの投資戦略において、今後数年間はイノベーションと強靭性の促進に注力し、リーダーシップを発揮したいと考えています。このため、オランダ政府は引き続き外国企業を誘致する際、量よりも質(付加価値)を重視した活動に集中します。Reinette Klever(レイネッテ・クレィヴァー)外国貿易・開発協力大臣代理として、Dirk Beljaarts(ディルク・ベルイヤーツ)経済大臣は下院に次のような書簡を送りました。「これは、外国投資プロジェクトがオランダの経済成長を促進し、我が国が将来に備えるために役立つことを意味します。」

Netherlands Foreign Investment Agency(オランダ経済省 企業誘致局)が指揮し、オランダ各地域の経済開発機構や複数の大都市で構成される全国組織「Invest in Holland(インベスト・イン・オランダ)」ネットワークは、オランダへの新たな外国直接投資の誘致やその維持・安定に重要な役割を果たしています。今後5年間、引き続きインベスト・イン・オランダは、農業食品化学持続可能エネルギー先端技術生命科学と健康医療情報通信などの戦略的基幹産業分野におけるオランダのエコシステムを強化する投資に重点を置いた取り組みを進めていきます。これらのエコシステムによって、未来社会に向けたスマートで持続可能なソリューションは構築され、外国の企業はオランダの政府や研究機関と協力しながら、事業の加速化を進めることができます。

■ 外国企業の貢献

インベスト・イン・オランダ ネットワークは、今後数年間、防衛、原材料、フィンテックなどの分野におけるエコシステムの強化機会を模索します。インベスト・イン・オランダが2024年に支援した193の企業プロジェクトのうち、97%(187プロジェクト)はオランダの戦略的優先事項に即したものでした。これらの企業は、2030年までにGDPの3%を研究開発(R&D)に投資するという政府の目標に対し、例えば生命科学と健康医療、農業・食品、化学などの分野でイノベーションの貢献を行っています。ベルイヤーツ経済大臣は「外国企業は我が国の革新的なエコシステムを強化し、将来への強靭性を高める上で大きな貢献をしています」と述べ、「この戦略のもと、我が国の経済力の強化と革新性に寄与する企業をしっかりと支え導くことを確実に行います」と言及しています。クレィヴァー外国貿易・開発協力大臣は「外国企業はオランダに100万以上の雇用をもたらし、経済に1500億ユーロ近い付加価値を生み出しています。政府として、私たちは良好なビジネス環境の実現に尽力しています。オランダ経済省 企業誘致局は、世界中にある大使館や領事館と連携して、革新的な企業をオランダに誘致しています。これにより知識と革新がオランダにもたらされ、社会全体に利益を生み出しています」と述べています。

■ ビジネス環境の改善

グローバル企業がオランダの革新的で強力なエコシステム、広く解放し歓迎されるオープンイノベーション、優秀な人材、卓越したデジタルインフラ、質の高い生活などに魅力を感じていることは、既にオランダに進出している外国企業による追加投資の増加からも明らかです。支援対象プロジェクト総数のうち、既存の外国企業による追加投資プロジェクトは、2023年の19%から2024年には28%に増加し、日本企業においては、2023年の39%から2024年には58%に増加しました。またオランダ経済省 企業誘致局が支援をする外国企業は、初期投資段階においてマーケティング、販売、物流、欧州本社などの活動に重点を置くことが多いものの、オランダでの操業期間が長くなり追加投資を行うにつれ、研究開発 (R&D) 活動にますます注力するようになることが分かっています。

オランダ王国政府は、オランダを世界で最も競争力のある経済のひとつに位置付けることを目的に、ビジネス環境をさらに改善するため、ボトルネックを取り除き、ビジネス界と協力してビジネス環境協定を策定するなど、さまざまな方法で積極的に取り組んでいます。

出展: Rijksoverheid.nl(オランダ語)

■ EXPO 2025 大阪・関西万博の海外パビリオンに公式参加

オランダは、EXPO 2025 大阪・関西万博の海外パビリオンに公式参加します。オランダパビリオンは「コモングラウンド*」をテーマに掲げ、パビリオンの中央に日の出を現すとともに無限のクリーンエネルギーを象徴する"man made sun- 次世代への太陽"と名付けた球体が設置されるデザインになっています。世界中のパートナーと共に、社会や地球が直面する多くの課題に対して積極的な解決を図ることの重要性を伝える場となります。オランダは日本および東アジア地域との経済的、政治的、文化的協力関係を強化し「コモングラウンド」を基盤にさらなるイノベーションの促進を目指していきます。2025年に425周年を迎えたオランダと日本の二国間関係は自由、民主主義、法治国家という普遍価値を共有し固い信頼と絆で結ばれています。

(*コモングラウンドとは「Common=共通の」「Ground=大地」から啓示した言葉で、共通の目的を目指し新しい価値を「共」に「創」り上げていこうとする同志が、国を超えてそれぞれに長けた専門分野を持合い「協」力して「創」るという連携を意味しています。

オランダ経済省 企業誘致局は、オランダの経済省と外務省より外国企業の直接投資・拠点進出・事業拡大・(協働)研究開発等の支援を委託された実務機関であり、1978年ハーグで(日本は1981年)に設立されました。日本は投資国として非EU国の中で米国に次ぎ第2位であり、オランダにとって経済面で大事な国となっています。オランダに日本企業の子会社は約800社、その結果4.9万人ほどの雇用が発生しています。(オランダ経済省企業誘致局 2024年実績より)

Netherlands Foreign Investment Agency

オランダ経済省 企業誘致局

駐日代表

Edo de Ronde (エド・デ・ロンデ)

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会社概要

オランダ経済省 企業誘致局

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URL
https://japan.investinholland.com/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
港区芝公園3-6-3 駐日オランダ王国大使館内(下部表記設立年は大使館)
電話番号
-
代表者名
エド・デ・ロンデ
上場
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資本金
-
設立
1953年01月