【産学福連携】「障がい者アート×京都芸術大学生×建築会社」建築現場の仮囲いを、地域をつなぐ人気者へ!デザインで社会課題を楽しく解決するプロジェクトが始動
建築現場は騒音や安全面から、時に「街の迷惑者」と感じられがち。その仮囲いを「街に楽しさと豊かさを生み出すメディア」として再定義するプロジェクトが始まります。
京都芸術大学の学生がノーサイドSTUDIO(重症心身障がい者施設)のアート作品を活用し、建築現場の仮囲いをデザイン。授業の課題として、デザインの力で街の景観に新たな価値をもたらすことに取り組みます!
このプロジェクトは、学生には実践的な学びを、建築業界には新たな価値観の創出を、障がい者アーティストには社会とのつながりを提供し地域全体で楽しめる「産学福連携」の試みです。
プロジェクト背景
建築現場の騒音や安全面は、地域社会にとって必ずしも印象の良いものではありません。稲継工務店の山中氏はその印象を変えていきたいと「建築会社として、人々の生活を豊かにする可能性」を模索していました。一方、障がい福祉と社会を楽しくつなぐことを目指していたandna(アンドナ)の野村との社会人大学院での出会いから、社会課題を解決するアイデアが生まれました。
障がい者アートを活用し、地域の中で「邪魔者」とされがちな仮囲いを「地域の人気者」に変えるプロジェクト。andnaのデザイン担当で、京都芸術大学でデザインを指導する坂田氏を通じ、学生たちが課題として取り組むこととなりました。
授業スケジュール
京都芸術大学 キャラクターデザイン学科 デザイン演習
(3年生対象 2コマ×4日間 / 金曜 3限目13:40-15:20 4限目15:40-17:20)
12/20 |
プロジェクト導入(課題説明、障がい者アーティストとのオンライン交流) 稲継工務店 山中氏のプレゼンと質疑応答 andna 野村のプレゼンと質疑応答 ノーサイドSTUDIOとオンラインで繋ぎ、障がい者アーティストの背景や作品について深掘り |
1/10 |
リサーチ・アイデア出し 課題への理解を深めるためのリサーチ、ディスカッションなどを行います |
1/17 |
制作(中間発表・制作) グループごとの課題制作を行います |
1/24 |
課題発表(障がい者アーティストオンライン参加) 完成した作品の発表会。稲継工務店、ノーサイドSTUDIOも参加 |
3月(予定) |
仮囲いお披露目(障がい者アーティストと学生のリアル対面) 完成した仮囲いのお披露目を現地で実施します 現場:京都府向日市 |
【産学福連携】プロジェクト関係者
株式会社稲継工務店(京都府京都市) https://inatsugu.co.jp/
ノーサイドSTUDIO(大阪府八尾市)https://www.instagram.com/noside_labo_club/
株式会社ねき(京都府京都市) https://www.neki.co.jp/
非営利型株式会社andna(大阪府枚方市) https://andna.co.jp/
学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学 https://www.kyoto-art.ac.jp/
暮らしをデザイン、未来を拓く工務店
山中商事グループ 株式会社稲継工務店 代表:山中拓哉
街中にある建築工事の現場。うるさい?怖い?危ない?どんなイメージをお持ちでしょうか。私は5年前に会社を第三者という立場でアトツギをし、建築業に携わるなかで、建築が暮らしをつくり、未来をつくり、笑顔を生み出す、誇り高い仕事だと心から感じています。そこで、街に暮らす人々との唯一の接点である仮囲いに注目しました。この仮囲いをキャンバスに、建築現場のイメージを一新するプロジェクトが始まります。単なるアートの展示にとどまらず、街と建築現場が生み出す新たな価値と可能性。どんな化学反応が起こるのか、楽しみにしています。
重度身体がい者のアート活動を仕事に!
ノーサイドSTUDIO 代表:高木康弘
2020年からスタートした重度の身体障がい者によるアート活動。当初は「筆を持つことができない」「思うように描けない」といった課題があり、スタッフからも反発がありました。しかし、「彼らに仕事を作りたい」という想いで試行錯誤を続けた結果、現在ではアート展での受賞や、作品を使ったグッズ制作も進んでいます。
今回のチャレンジは、さらに上のステップに進むための良い機会。全く違う人生を送ってきた同世代の若者が、このプロジェクトで交差する。この出会いがデザインに影響し、新しい作品や価値観を生み出すことを期待しています。
ノーサイドSTUDIOの作品
障がいのある人とみんなを"楽しく"つないでいきます!
非営利型株式会社andna(アンドナ) 代表:野村由紀
重症心身障がい者(身体重度+知的重度)は、成長するにつれ社会との接点が少なくなりがちです。andnaは、彼らを「社会にいないもの」にせず、知ってもらい、関わり、仕事を生み出すことで誰もが豊かに共生できる社会を目指しています。今回のプロジェクトは、その始まりです。障がい福祉の課題を一緒に解決する場を提供することで、みんなが楽しんで社会課題の解決に取り組める機会を作って行きます。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像