生成AIが北海道のクリエイティビティを加速!2倍以上の創造力を促進するワークショップ・メソッドを独自開発

札幌の企業における実証実験の結果、ワークショップ時に生成AIを利用しないチームより2倍以上のアイデア数を創造することに成功

タレント・エンパワーメント・コンサルティング(所在地:北海道札幌市、代表:池上 斉弘)は、生成AIを活用したワークショップ・メソッドを独自に開発し、株式会社メガ・コミュニケーションズ(本社:北海道札幌市、代表取締役:柴田史郎)さまでの実証実験において通常時の2倍以上のアイデアを創造することに成功いたしました。今後は、人材不足が著しい北海道地域の企業や組織に対する生成AI導入支援のファーストステップとして、本ワークショップ手法を取り込んだ研修等を積極的に展開してまいります。

■ 背景

日本の地方社会は労働力の劇的な減少という課題に直面しています。特に北海道においては2045年までの30年間で生産年齢人口(15-64歳人口)は約40%減少すると予想されるなど(※1)、深刻な労働力の供給不足が見込まれています。北海道は業務のICT化やICT人材の育成を通じた労働生産性の向上を対策のポイントとして掲げており(※2)、全ての社会経済活動におけるテクノロジーの導入が持続的な成長には必要不可欠です。

2022年11月にOpenAI社が発表した「GPT-3.5」に端を発する各種の生成AIサービスは、北海道をはじめとする地方社会のICT化を進めるうえで、強力な武器となりえます。生成AIは従来のITソリューションとは異なり、大きなシステム投資を行うことなく、100%の指示が無い中でも一定レベルのアウトプットを創造することが可能です。またオペレーション以外の企画やクリエイティブの領域でも強みを示し、特に企画系人材の枯渇が深刻な北海道の地域社会における活用の余地は非常に大きいと考えられます。

このような背景のもと、生成AIが単なる業務効率化の領域だけでなく、人間の創造力やアイデアを加速させる領域においてもポテンシャルを発揮することを証明すべく、札幌の企画会社である株式会社メガ・コミュニケーションズさまにおける実証実験を実施いたしました。

※1 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」より

※2 北海道「人手不足対策に向けた労働力需給調査の概要 - 北海道経済を維持・成長させていくための労働市場のあり方に関する考察 -」より

■ 実証実験の概要

1. 実験概要

  • 社内の新しい「名刺」のアイデアを考えるワークショップをメガ・コミュニケーションズ社員で実施。

  • アイデアの条件として以下の3つの項目を設定。

    1. メガ・コミュニケーションズ社らしさを表現していること

    2. 同じグループ会社全体としてのカルチャーも表現していること

    3. ユニークなアイデアであること

  • 各チームによって考案されたアイデアをリスト化し、あらかじめ作成した「生成AI審判」によってアイデアの量および品質をスコア化。

  • 生成AIを活用したチームとそれ以外のチームでのアイデア量・質を比較検証。

2. 対象者

メガ・コミュニケーションズ社員 30名(6名×5チーム)

  • 生成AIを活用したチーム:1チーム

  • 生成AIを活用しないチーム:4チーム

3. 検証時期

2024年9月9日(月)

  • メガ・コミュニケーションズ社、全社合宿にて実施

当日のワークショップの様子(1)
当日のワークショップの様子(2)

4. ワークショップ内で活用した生成AIツール

①Notebook LM(※1)

事前に集められたメガ・コミュニケーションズ社員による「会社について」のアンケート結果を分析。メガ・コミュニケーションズの文化や強みが、わかりやすく網羅的に示される。

②Perplexity(※2)

グループ会社の理念や特徴、世の中に存在するユニークな名刺などのWeb上での検索結果が、網羅的に引用付きで示される。

③Claude(※3)

上記①②の生成AIツールで生まれた情報をプロンプト(指示)として投入することで、チーム内の発想の土台となる叩きのアイデアが創造される。

④ChatGPT(※4)

各チームで考案されたアイデアの量と質を判定する「生成AI審判」を開発。採点基準に沿い、各項目1~3点で全チームのアイデアがスピーディに審査される。

5. 結果

  • 生成AIを利用したチームは、活用していないチームの平均よりも2倍以上のアイデアを創出することに成功。

  • 純粋なアイデア量だけでなく高得点のアイデア(※5)についても、生成AIを利用したチームは活用していないチームの平均よりも2倍のアイデアを創出した。

※1 Notebook LM

Googleが開発した、AIを活用したノートテイキングツール。文書の要約や質問応答、アイデア生成などの機能を提供。

https://notebooklm.google.com/

※2 Perplexity

AIを活用した検索エンジン。自然言語での質問に対して、インターネット上の情報を基に回答を生成。

https://www.perplexity.ai/

※3 Claude

Anthropic社が開発したAIチャットボット。プログラミングやテキスト生成など、様々なタスクに対応可能。

https://claude.ai/new

※4 ChatGPT

OpenAI社が開発した対話型AI。自然言語処理を用いて人間のような会話を行い、生成タスクに対応可能。

https://chat.openai.com/

※5「メガ・コミュニケーションズらしさ」「グループ会社らしさ」が合計5点以上で、「ユニークさ」が3点のアイデア。

■ 株式会社メガ・コミュニケーションズ代表取締役 柴田 史郎氏からのコメント

大量のアイデアを生成AIが効率的に創出する様子を、全社員が同じ場所で目の当たりにしたことに価値があると感じています。具体的なAIの利用方法を社員が考える際に、この合宿を企画した池上さんに相談してみよう、となるハードルも下がりました。池上さん、ありがとうございました。

■ 調査員からのコメント

タレント・エンパワーメント・コンサルティング 代表 池上斉弘

AIは人間の知的活動にネガティブな影響を与えると以前より警鐘が鳴らされておりましたが、今回の実証実験は、人間の創造性と生成AIが共存する一つのモデルケースとなるのではないかと考えています。生成AIは企画や事業開発といった創造的な領域でも活用が可能であり、人口減少が著しい北海道社会において重要な役割を果たすことを確信しております。今後もさまざまなユーズケースを創造し、北海道の持続可能性に貢献してまいります。

[プロフィール] 平成元年誕生、北海道小樽市出身。東京大学文学部、Griffith Business School(オーストラリア)通信制MBA修了。東証プライム上場の株式会社メンバーズにて当時最年少で執行役員を務め、事業開発、組織開発、M&A、広報、営業企画、業務改善といった企画領域に携わる。2021 年4月より新卒人事の責任者として、累計1,400名の新卒採用と受入を担当。2024年7月より現職。

今後もタレント・エンパワーメント・コンサルティングは、「人」と「生成AI」の力で社会と北海道の持続性に貢献するというミッションのもと、多くの先進的な事例を創出してまいります。


<株式会社メガ・コミュニケーションズ 企業概要>

北海道・札幌で、「もの」や「サービス」を提供する顧客と消費者や生活者が「つながる」ための「デジタル」と「リアル」を融合したPRマーケティング事業を展開する企業。官公庁等の各種事業運営における移住施策や企業誘致等業務のほか、業務に伴うマーケティング業務やクリエイティブ業務を行っています。

設  立. :2005年7月15日

代表者 :代表取締役 柴田 史郎

所在地 :北海道札幌市中央区北2条西20丁目2-1 

URL. : https://megacom.jp/

<本リリースのお問い合わせ先>
pr@talentempowerment.jp
タレント・エンパワーメント・コンサルティング 広報担当者 宛

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会社概要

URL
https://x.com/gaminaohiro
業種
サービス業
本社所在地
-
電話番号
-
代表者名
池上 斉弘
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年07月