株式会社NexaScience、研究自動化AI「AIRAS」の開発支援と商用展開を本格始動

マルチAIエージェント間の連携を最適化し、研究開発の完全自律化を加速

株式会社NexaScience

株式会社NexaScience(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:牛久祥孝、以下「NexaScience」)は、オープンソースの研究自動化AIシステム「AIRAS(AI Research Automation System)」の開発支援を強化し、同技術を基盤とした商用製品「NexaPapers」の本格展開を開始することを発表いたします。

開発支援の取り組みとしては、開発体制の支援に加え、7月15日付で別途お知らせした「GENIAC」第3期公募における「自律駆動R&DのためのAIエージェントアダプターの研究開発」採択を通じ、AIRAS内の各AIエージェントを同事業の成果によって高度化する取り組みも含まれます。またNexaScienceとして、研究開発からその事業化までのプロセスをマルチAIエージェントによって自律的に推進するプロダクト「Nexa」シリーズを、AIRASをベースに本格的に展開してまいります。上記GENIAC採択課題の社会実証の一環として、当該プロダクトのご利用とフィードバックにご協力いただけるユーザーを募集しています。ご関心をお持ちの方は、こちらのウェイティングリストにご記入ください。

AIRASの技術革新:マルチAIエージェントによる研究開発プロセスの完全自律化

AIRASは、論文検索から融合的アイデア生成、実験計画・実行、論文執筆までを自動で実行可能なオープンソースソフトウェアです(https://github.com/airas-org/airas)。AIRASの開発は、NexaScienceの熊谷亘が主導するプロジェクトAutoResにおいて、田中冬馬氏をはじめとする有志が推進しています。

主な技術的特徴:

  1. マルチAIエージェントによる研究プロセスの完全自律化

    • 複数の専門AIエージェントが研究プロセスの各段階を担当

    • エージェント間の情報伝達を最適化し、研究の一貫性と効率性を向上

  2. 個別の研究開発プロセスへの柔軟性

    • 研究開発ワークフローを柔軟にカスタマイズ可能

    • 独自の研究開発プロセスを追加可能

  3. 研究開発にバージョン管理の概念を導入

    • 研究開発の試行錯誤をGitのような履歴管理で記録

    • 研究開発の文脈を効率的に記録でき、生成AIとの高い親和性を実現

このたびNexaScienceは、AIRASの今後の開発を支援し、かつNexaScienceのプロダクトNexaPapers/NexaPatents/NexaCollabへの製品展開を本格的に開始することをお知らせいたします。

NexaPapersとしての製品化と今後の展開

NexaScienceは、AIRASの技術を基盤に、AIエージェントそれぞれとUI/UX・各機能を大幅に強化した商用製品「NexaPapers」を開発しております。

さらに、マルチAIエージェントのための新たな最適化パラダイムである「AIエージェントアダプター」の開発を、経済産業省およびNEDOが実施する国内の生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC」の助成事業として開始しております。AIRASに本事業の成果を統合しつつUX/UIやエンタープライズ向け機能を統合することで、NexaPapersを皮切りとしたプロダクト開発を進めて参ります。

【実証ユーザー募集のお知らせ】

AIRASのプロダクト版を試験的にご活用いただける企業や研究機関を募集しています。ご興味をお持ちの方は、こちらのウェイティングリストにご記入ください。

Nexaシリーズについて

世界で生み出される論文・特許の数は年々爆発的に増加しており、R&Dに従事する方々は日々急増する情報を追いきれず、関連情報の見落としやアイデア創発機会の逸失、重複研究開発のリスクに直面しています。その上、産学を問わず、短期間での研究成果が強く求められており、被引用数によるtop論文の本数においても日本のシェアが減少しつづけている状況です。さらには死蔵特許の問題も含めてR&Dの成果が必ずしも事業化に結び付いておらず、研究開発とその成果の利活用の変革の必要性が高まっております。

NexaScienceは、R&Dとその事業化のプロセス全体を変革し、上記のような課題を解決するプラットフォーム「Nexa」シリーズを開発しております。今後は以下の3つのプロダクトを段階的に展開予定です:

  1. NexaPapers:研究者・技術者向け。論文調査からアイデア創出、実験までのプロセスを自律的に支援・加速。

  2. NexaPatents:知財担当者向け。特許調査や戦略立案を自律化。

  3. NexaCollab:事業者・投資家向け。研究開発成果の技術評価と事業化を支援。

Nexaシリーズは、お客様の隣で専門家集団が伴走しているかのような体験を提供します。マルチAIエージェントが常駐し、お客様の創造的な活動に基づいて、実際に部下やアドバイザーがいるかのように、R&D関連業務の代理や壁打ち相手、アドバイザーとして振舞います。提供形態としては以下のようなスタイルを予定しております。

  1. 分野特化AIエージェントの単体提供:業務ごとにAIエージェントを個別にご提供

    例:文献検索、アイデア生成、アイデア検証など

  2. 自律駆動業務システムのオーダーメイド:お客様の状況に合わせて業務を一連で自律化

    例:Papersであれば文献検索→アイデア生成→実験→論文化

  3. 自律駆動R&Dの受託:NexaScienceでR&Dを受託、インパクトフルな成果を提供

株式会社NexaScienceについて

NexaScienceは、JSTムーンショット型研究開発事業からスピンアウトした研究開発型スタートアップです。「AIで科学技術を革新する」をビジョンに、科学技術の創造と応用をAIによって加速し、人間の創造性を最大限に発揮できる社会の実現を目指しています。

  • 会社名:株式会社NexaScience

  • 所在地:東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609

  • 代表者:代表取締役CEO 牛久祥孝

  • 設立:2024年10月

  • 事業内容:研究開発・事業化支援AIプラットフォームNexaシリーズの開発および研究成果の提供

  • URL:https://nexascience.com/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NexaScience

ウェイティングリスト:https://forms.gle/2Vtu2zorFK44kW869

E-mail:info@nexascience.com

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会社概要

株式会社NexaScience

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URL
https://www.nexascience.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609
電話番号
-
代表者名
牛久祥孝
上場
未上場
資本金
950万円
設立
2024年10月