奈良県御所市で「世界にひとつだけのレジンテーブル」を作る制作体験ワークショップを定期開催 本格的に学べるプロフェッショナルコースも新設
奈良の木工文化を背景に、観光・教育・地域活性に広がる新たなものづくり体験 初心者から職人志望まで学べる多彩なプログラムを提供
奈良県御所市から広がる新しいものづくり文化
エコロキア株式会社(本社:兵庫県神戸市東灘区)は、奈良県御所市の工房を拠点に、無垢の天然木と透明樹脂(レジン)を融合させた「レジンテーブル制作体験ワークショップ」を定期的に開催しています。本ワークショップは、家具づくりの工程を初心者でも一から学び、完成品を持ち帰れる実践的な体験型プログラムです。さらに2025年からは、本格的な技術を身につけて事業化を目指せる「プロフェッショナルコース」を新設しました。

御所市は林業や木工の伝統が息づくまちであり、この土地だからこそ生まれる「木と暮らしの物語」を背景に、観光や教育、地域活性に結びつく活動を広げています。
レジンテーブルとは?
世界に一つだけの家具が生まれる理由
レジンテーブルは、天然木が持つ割れや節、隙間などの「不完全さ」を逆に魅力として活かす家具です。木目や形状の個性に合わせて透明樹脂を流し込み、時には鮮やかな色彩を加えることで、木の自然美と現代的なデザインが融合します。

無垢材は一本ごとにまったく異なる表情を持ちます。レジンを流すことで、木材の持つ歴史や表情をそのまま作品に残すことができ、完成したテーブルは「世界にひとつだけ」の存在となります。
ワークショップの流れ
木材選びから仕上げまで全4回の工程
エコロキアのレジンテーブル制作体験ワークショップは、全4回に分かれています。

木材選びと型枠づくり
レジンテーブル制作の第一歩は、木材選びから始まります。
木は一本ごとに杢目や色合い、節や割れの表情が異なり、それらの個性こそが作品の魅力となります。
参加者はスタッフのアドバイスを受けながら、自分の感性に合った一枚を選びます。木材が決まると、次に進むのが型枠づくりです。
これは木とレジンを流し込むための「器」を準備する重要な工程で、仕上がりの形や大きさを左右します。木材の形に合わせて寸法を測り、漏れがないように丁寧に組み上げる必要があります。この段階での工夫が、後に完成するテーブルの美しさや強度に直結するため、参加者は自然と集中し、ものづくりの面白さを実感できる時間となります。
レジンの調合と流し込み
次の工程は、レジンの調合と流し込みです。
レジンは透明感のある樹脂で、硬化するとガラスのように美しい輝きを放ちます。色素を加えることで青や緑、アンバーなど多彩な表情をつけることも可能で、参加者は自分のイメージに合わせた配色を楽しみながら選びます。
計量は非常に重要で、硬化剤との比率が正確でなければうまく固まらず、作品の強度や仕上がりに影響します。スタッフが丁寧にサポートするため、初心者でも安心して挑戦できます。
準備が整うと、木材を配置した型枠へ慎重に流し込みます。レジンが木の隙間や割れをゆっくりと満たしていく様子は、まさに“作品が生まれる瞬間”。透明な液体が木の個性を引き立てながら広がっていく過程は、体験者にとって最もワクワクする時間のひとつです。


硬化後の粗削り
レジンが硬化すると、いよいよ加工工程に移ります。
型枠を外した直後のテーブルは、木材とレジンの境目が凸凹していたり、表面に気泡やバリが残っていたりと、まだ完成にはほど遠い状態です。
ここで重要になるのが「粗削り」です。サンダーや電動工具を使い、大きな段差や余分な部分を削り落とし、テーブルとしての形を整えていきます。力強さと繊細さを両立させる必要があり、削るほどに木目が立ち現れ、レジンの透明感も増していきます。
体験者は削る作業を通じて、木とレジンが一体化していく過程を肌で感じることができます。大まかな形が整った段階で、初めて「家具」としての姿が見え始める瞬間は、多くの参加者が感動を覚える場面です。
研磨と仕上げ
粗削りで大まかな形を整えた後は、細かな研磨と仕上げに進みます。ここでは番手の異なるサンドペーパーを使い分け、表面を徐々に滑らかにしていきます。
最初は粗いペーパーで全体を整え、次第に細かい番手へと移行することで、木材とレジンが一体となった美しい艶が生まれます。磨き上げられたレジンはまるでガラスのような透明感を放ち、木の杢目や質感をより際立たせます。
最終段階では自然由来のオイルやワックスを塗布し、手触りの柔らかさと耐久性を高めます。仕上げの瞬間、参加者は初めて自分の手で完成させた家具を目にし、その美しさと存在感に深い喜びを感じます。暮らしに取り入れられる実用品としての誇らしさが、この工程で最高潮に達するのです。

奈良県御所市の地域性と文化的背景
林業と木工文化が根づくまち
御所市は金剛山や葛城山の麓に広がる自然豊かな土地で、古くから林業が営まれてきました。地域には木材とともに暮らしてきた歴史があり、木工文化が人々の生活に深く根づいています。
また、御所市は大阪・京都から電車で1時間ほどの距離にあり、アクセスも良好です。週末の観光とあわせて訪れる人も多く、「ものづくり体験」を観光資源として発信する取り組みは、地域全体の魅力を高めるものとなっています。
プロフェッショナルコースの新設
副業・事業化を見据えた本格学習
2025年から始まった「プロフェッショナルコース」は、レジンテーブル制作を本格的に学びたい方、将来副業やブランド立ち上げを目指す方に向けたプログラムです。

内容は、素材の特性理解からデザイン発想、精密加工、研磨や塗装のバリエーション、さらに販売ノウハウまでを網羅。単なる趣味にとどまらず、ものづくりを職能へと発展させることを目的としています。
講師が一貫してサポートし、初心者でも段階的にステップアップできる仕組みを整えています。
企業研修や観光プログラムとしての広がり
出張ワークショップで体験を拡張
エコロキアは御所市工房での開催に加え、企業や教育機関向けに出張型ワークショップも提供しています。6畳程度のスペースがあれば実施可能で、企業研修やチームビルディングとしての利用も増えています。
社員が協力して一つのテーブルを完成させる過程は、コミュニケーションの促進や達成感の共有につながり、社内の一体感を高める効果があります。
「不便を楽しむ」というエコロキアの哲学
暮らしを豊かにする贅沢な時間
エコロキアが大切にしているのは、「不便を楽しむ」という考え方です。便利さや効率だけを追求するのではなく、あえて手間をかけ、素材に触れ、仕上げまでを自分の手で行うことを楽しむ。これこそが本当の贅沢であり、心を豊かにする体験です。
木材を選び、削り、磨き、仕上げる一連の工程は、まさに“木と向き合う時間”。完成した家具には既製品では得られない物語と愛着が宿ります。
今後の展望
御所市から全国・海外へ
エコロキアは御所市を拠点に、全国、さらには海外へ「木のある暮らし」を広めていくことを目指しています。観光と連動した体験型プログラムや、インバウンド需要に応える英語対応ワークショップも準備中です。
また、完成作品を展示・販売するギャラリー機能を工房に併設し、御所市を「レジンテーブルの発信地」とする構想も進めています。
ポイント
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奈良県御所市で「世界にひとつだけのレジンテーブル」を制作できる体験ワークショップを定期開催
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初心者でも木材選びから仕上げまで学べ、完成品を持ち帰れる
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2025年より「プロフェッショナルコース」を新設し、副業・事業化を目指す人をサポート
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地域の木工文化と観光を結ぶ新しい取り組みとして注目
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出張開催や企業研修にも対応し、地域資源の活用とクラフト・ツーリズムの拠点に
お問い合わせ先
エコロキア株式会社
本社所在地:兵庫県神戸市東灘区青木5-11-8
工房所在地:奈良県御所市朝妻64(レジンテーブル制作体験会場)
代表者:正木孝昌
TEL:078-862-9936
E-mail:info@ecoloquia.co.jp
Web:https://furniture.ecoloquia.co.jp
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