【信濃町役場】持続可能な地域社会の形成に向けて「信州しなのまち複業協同組合」が創立 —マルチワークで地域活性化と移住促進へ—

地域の人材確保と雇用を促進し、持続可能な社会の実現を目指します。

信濃町

長野県信濃町(町長:鈴木文雄)は、地域人口の急減に対処するための特定地域づくり事業の推進に関する法律に基づく「信州しなのまち複業協同組合」の創立を発表しました。この組合は、発起人代表を務める有限会社仁の藏代表取締役の石川広之氏をはじめ、株式会社LAMP、株式会社黒姫和漢薬研究所、有限会社信濃町ふるさと振興公社などの11の地域事業者の協力により令和7年3月24日に設立されました。

信濃町では、今後20年間で生産年齢人口が半減する見込みであり、一次産業、介護、福祉、保育など社会の屋台骨を支える分野での担い手不足が深刻化しています。また、季節変動の大きい観光関連産業と通年で人材が必要な産業間での人材の効果的活用が課題となっています。

生産年齢人口の大幅な減少が見込まれる

「信州しなのまち複業協同組合」は、これらの課題に対応するため、「マルチワーク」という新しい働き方を取り入れます。これは一人の方が季節や時期によって複数の職場で働ける「複業型雇用」の形を目指すもので、地域の仕事と人の組み合わせをより良くし、大切な人材を地域全体で上手に活かしていく新たな試みです。

信濃町でのマルチワークという働き方

労働者と企業の双方にメリット

複業型雇用は、労働者にとっては複数の仕事を経験することによる多様なスキルの獲得、通年での安定した雇用と収入の確保というメリットがあります。また、希望する派遣先があれば正規社員として就職する道も開かれています。

信州しなのまち複業協同組合の利用イメージ

企業側にとっても、人材確保が困難な状況で即戦力となる人材を確保できること、繁忙期のみ必要な人材を確保できる効率的な経営が可能になること、実際の就労状況を見た上での正社員採用ができることなど、多くのメリットがあります。

【YouTube総務省動画チャンネル】特定地域づくり事業協同組合制度って何? ~組合編~【一般の方向け】


移住促進策としての期待

「マルチワークという新しい働き方は、信濃町の重要施策である移住促進においても大きな推進力となります。都市部から地方への移住を考える方々にとって、安定した雇用と収入の確保は最大の関心事です。複業型雇用により通年での安定した仕事と収入を保証できることは、移住者にとって大きな魅力です」と述べています。

信濃町では「信濃町ファンクラブ」を立ち上げ、町に縁やゆかりのある関係人口をコミュニティ化する取り組みを進めており、この取り組みとも連携しながら、自然環境豊かな信濃町での新しい働き方を広げていく考えです。

第6次長期振興計画と連動した取り組み 

令和7年度からの信濃町第6次長期振興計画後期基本計画では、人口減少を緩和する施策の推進に加え、「町民のウェルビーイング(幸福度)の向上」「住民協働のさらなる推進」「シビックプライド(地域に対する誇りや愛着)の醸成」「SDGs(持続可能な開発目標)の実践」という4つの柱を据えています。

この特定地域づくり事業協同組合の取り組みは、特にSDGsの複数の目標達成に貢献します。

目標8(働きがいも経済成長も)安定した通年雇用の創出、複数の事業所での就労を通じた多様なスキル習得、地域経済の活性化

目標11(住み続けられるまちづくりを)人口減少地域における持続可能なコミュニティの維持、必要不可欠なサービスの担い手確保

目標10(人や国の不平等をなくそう)地方と都市部の経済格差の是正、地域間の人材偏在の解消

目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)官民連携による地域課題解決、地域内の異業種間連携による協働体制の構築

信濃町は、「信州しなのまち複業協同組合」と緊密に連携し、この新しい地域づくりの仕組みを財政面・人的資源の両面から全力で支援してまいります。

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今後のスケジュール 

「信州しなのまち複業協同組合」は、今後、長野県知事への事業協同組合の認可申請、法人登記、長野県知事からの特定地域づくり事業を行う協同組合としての認定、さらに長野労働局への労働者派遣業務の届け出といった手続きを経て、令和7年7月の特定地域づくり事業による労働者派遣業務の開始を目指します。


信濃町(長野県上水内郡)について

手前の野尻湖とその奥にそびえる黒姫山は妙高戸隠連山国立公園の一角を形成している

設立日:昭和31年9月30日

所在地:長野県上水内郡信濃町大字柏原428番地2

信濃町は、長野県の最北端に位置し、新潟県と接する自然豊かな町です。黒姫山や野尻湖をはじめとする雄大な自然環境に恵まれ、四季折々の美しい風景が広がっています。面積は149.3平方キロメートル、人口は約7,300人の町です。

夏は涼しく冬は雪深い高原気候で、農業や観光業が主要産業となっています。高原野菜やきのこなどの農産物が有名で、冬季には黒姫高原や斑尾山麓などのウィンタースポーツ施設も多くの観光客で賑わいます。

野尻湖周辺には、国内最大級の野尻湖ナウマンゾウ博物館や旧石器時代の遺跡があり、歴史的にも貴重な地域です。また、「森林セラピー」を全国に先駆けて取り組んだ地として知られ、豊かな森林資源を活かした健康づくりや癒しの場の提供など、官民協働で自然環境を活用した持続可能な地域づくりに取り組んでいます。

文学的にも著名な地域で、俳人・小林一茶の生誕・終焉の地であり、この地で数多くの句を詠んだことでも知られています。

信濃町

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信濃町移住支援サイト「ありえない、いなかまち。」

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信濃町公式インスタグラム

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信濃町公式note

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信濃町役場総務課まちづくり企画係

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信濃町

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
長野県上水内郡信濃町柏原428-2
電話番号
026-255-3111
代表者名
鈴木文雄
上場
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資本金
-
設立
1956年09月