【世界初※1】『選び方学※2』:日本発世界へ、意思決定を構造化する実学が誕生!

〜「最速・最短で、最適解へ!」 世界で初めて“選び方”を構造化。25年間の研究と実証を経て、第一選択・経験値・価値観に基づく意思決定フレームワーク(意思決定=情報×経験値×価値観)をついに発表。〜

一般社団法人日本選び方学会

選び方学が導き出すものは「動的個別最適解」

一般社団法人日本選び方学会(本部:鹿児島県出水郡長島町、理事長:大戸宏章)は2025年7月5日、「なぜベビーカーは選びにくいのか?」という日常的な疑問から生まれた新たな学問『選び方学』の誕生を宣言(※3)いたします。また、それに先立つ同年6月6日にはこの世界初となる本学問の理論構造を国際的学術リポジトリ「Zenodo」にて公開し、学術界に所属していない著者のプレプリントとしては異例の402件のダウンロード(同年7月5日現在)を記録(Zenodo調べ)しており、確実な広がりを見せています。(DOI:https://doi.org/10.5281/zenodo.15606654)このプレプリント公開により、選び方学は世界標準の学術識別子(DOI)を有する理論として可視化され、世界中の研究者・教育関係者・行政実務家が自由に参照・検証できる環境が整いました。

この『選び方学』という学問は、「意思決定=情報×経験値×価値観」を基本方程式とし、人間の選択行動を「第一選択」を含む4階層で構造化したものです。選択を選ぶ側の視点と選ばれる側の視点に仕分けしたうえで選ぶ側の視点に注目し、その経験値や価値観といった主観的要素を定義することで、最速・最短で個別最適な意思決定を導き出します。

意思決定のフレームワークにより選択肢が絞り込まれるモデル(飲み物選びの例)

また、宮崎国際大学での定期的な実践・検証(「⽻ばたけ!GLOBAL LEADERSHIP SEMINAR 2022年~2025年)も進められており、今後は教育・行政・ビジネス・AIなどあらゆる分野に応用され、継続的に社会の質の向上を実現していくことを目指してまいります。

▼一般社団法人日本選び方学会公式サイト:https://www.erabikata.or.jp/

■ 学問誕生の契機は「なぜベビーカーは選びにくいのか?」そこから、「第一選択」の絞り込みの発見へ

選び方学の構想は、25年以上にわたる一つの問いの蓄積から生まれました。それは、「なぜベビーカーは選びにくいのか?」という筆者の中に生まれた実務的な疑問でした。購入者のほとんどが初めての経験であるベビーカー選びにおいて、十分な情報があっても、なぜか選べない、どうやって選べばいいのか分からいない、と口をそろえます。その背景を探る中で、「経験値の有無」が選択可能性を決定づけているという構造的特徴に気づきました。2017年7月5日のこと。それは飲み物選びという「選べる選択」とベビーカー選びという「選べない選択」を比較することで気付いた「経験値」の絞り込み機能。

飲み物を選ぼう(買おう)と思い立った時に、その状況下で無意識的に起こる絞り込み(「第一選択」)。これが起こることで納得して選ぶ(買う)ことが出来ます。翻って、ベビーカーを初めて選ぼう(買おう)と思い立った時には、その無意識的な絞り込みは起動しません。

これ、もしかしてすべての選択に共通する?

経験値による第一選択の絞り込みが起動するイメージ(飲み物選びの場合)

■研究を進めるため「一般社団法人日本選び方学会」を設立。宮崎国際大学での講義で「第一選択」の存在を検証。

第一選択の概念を発見した2017年の9月15日には、「選び方」そのものをより深く研究するために一般社団法人日本選び方学会を設立し、講師として招かれた宮崎国際大学でのセミナー(「⽻ばたけ!GLOBAL LEADERSHIP SEMINAR 2022年~2025年)では、第一選択における「経験値による絞り込み機能」の有無を検証するため、飲み物選びとベビーカー選びの選びやすさを比較するアンケートを2022年から継続実施してきました(累計85名、年1回4年間)。

その結果、「飲み物選び」と「ベビーカー選び」の難易度比較を問うアンケートでは、85名中80名学生が経験値のある「飲み物選び」の方が選びやすいと回答しました。

▼宮崎国際大学公式サイト:https://www.miu.ac.jp/

▼羽ばたけ!グローバルリーダーシップセミナー2023:https://www.miu.ac.jp/news/archives/10057/

選び方学の講義の様子(2023年)
宮﨑国際大学GLS2024パンフレット

そして、ベビー用品店でのベビーカー選びの接客の継続と「選び方」の研究から生まれたのが「羽ばたけ!グローバルリーダーシップセミナー2024」で発表された選び方学の基本方程式

意思決定=情報×経験値×価値観

この方程式では、どの商品を選ぶかという意思決定は情報・経験値・価値観の3つの要素で構成され、経験値がないと意思決定ができないことを示されています。つまり、経験値の有無が選択行為の成立要件であることを定式的に表現するものです。また、情報の質を高めること、質の高い経験値を獲得すること、さらには価値観の獲得・安定が、最終的には意思決定の質を向上させることに寄与し、情報、経験値、価値観の変動によりその意思決定は時間の経過とともに変動することも示しています。(Zenodo公開のプレプリント参照 DOI:https://doi.org/10.5281/zenodo.15606654

■選び方学的思考法(意思決定のフレームワーク)がイノベーションを生み出す!
経験値→課題(思考停止領域)の発見→第一選択の再構築→イノベーション(発明)

一方で、この意思決定のフレームワークを活用するとイノベーションが生まれることが分かってきました。選び方学は、意思決定を構造的にとらえ分析するという一つの「思考法」としての側面を持ちます。特定の分野で10年前後の経験値を積むことによって、その分野の全体構造が理解でき解決すべき価値のある課題が見えてきます。そこで、能動的に第一選択の選択肢群を再構築することでこれまで誰も提案しなかった解決方法が誕生するのです。

私は、2001年からベビーカー選びの問いを抱え、研究し続けてきました。そして2012年から中山間地農業でじゃがいもの栽培を始め、選び方の研究を続けながら第一選択の概念にたどり着いたのは2017年。その頃、中山間地農業ではイノシシ被害に遭遇していました。中山間地農業の経験値から見えてきたイノシシ被害対策という解決すべき価値のある課題。既存の解決策(第一選択肢群)は、電気柵群か地面に固定された金網柵群でイノシシの侵入を防ぐこと。つまり、「侵入防止=固定」という思考停止させる先入観が見えてきます。ここで第一選択の選択肢群を再構築して自ずと見えてきたのは、地面に「固定されない」金網柵群。

「動く」動物侵入防止柵:クルっとイノシシガード
「動く」動物侵入防止柵:スポっとイノシシガード

特許検索:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

これは選び方学のフレームワークが課題解決力のあるイノベーションを生み出した実例です。中山間地農業を始めて10年弱経過した2021年、イノシシ被害対策という歴史的課題に対してこれまでにない解決策(2つの特許商品:特許第6978654号、同6978655号)を生み出すことが出来ました。これは、選び方学的思考法の産業分野での大きな可能性を示唆しています。

さらに、もう一つ取得した特許があります。

ベビーカー選びの支援システム(どれナビ)

ただ、この特許(特許第6030301号)取得は第一選択の概念にたどり着く前の2016年。既に選び方学的思考は開始されていたものの、経験値による第一選択肢群の絞り込みや第一選択肢群の再構築という概念にはたどり着いていない時期に取得した特許です。どのような結果になったかというと、ベビーカー選びの支援においては普及しませんでした。何故か?このシステムは第二選択(最終選択)の支援には大いに役立ちますが、第一選択の絞り込みが起動されないベビーカー選びのような選択には役に立たちません。つまり、課題解決力のないイノベーションだったのです。結果的に、イノベーションの質の担保として、第一選択の概念の重要性を証明した出来事でした。(Zenodo公開のプレプリント参照 DOI:https://doi.org/10.5281/zenodo.15606654

それでも、このイノシシ被害対策とベビーカー選び支援システムという異分野での特許の取得のプロセスには、共通して選び方学的思考、つまり意思決定のフレームワーク(意思決定=情報×経験値×価値観)が存在しており、このフレームワークがイノベーションの創出に大きく寄与していることが分かります。

■ 教育・行政・ビジネス・AIなどあらゆる分野に応用されうる可能性。
各分野の専門家との共同研究へ。

選び方学は、意思決定という日常的な人間の営みを構造的にとらえ、その質の向上を実現することで、様々な意思決定の集合体として成立している社会全体の質の向上を実現しようとしています。先に示した特許商品の誕生はその一例にすぎず、社会のあらゆる分野に応用されうる可能性を内包しています。そこで、特に教育分野において早期に導入されることで、未来の社会を築く学生の皆さんに選び方学を学ぶ機会を作ることを目指すとともに、あらゆる分野の研究者、企業家、教育者、政策立案者の皆様とともに共同して研究し、その成果を社会に還元していくことを強く希望しています。

■「選び方」をすべての人が意識して、意思決定に活用する時代へ

選び方学は、「知識」ではなく「選択」に焦点を当てた総合理論であり、誰にでも使える構造的思考の「道具」です。その生い立ちが物語るように、誰もが学ばなくても理解でき、理解すれば日常生活(人生)に活かせます。その意味で、「選び方」はかつての“読み書きそろばん”に匹敵する基礎リテラシーとなる可能性を秘めているのです。

学術界に所属していないがゆえに発表する場所を持たない当法人が、こうして皆様に「選び方学」をお届けする機会を得られたことは望外の喜びです。第一選択の概念にたどり着いた日、2017年7月5日。今日で、選び方学は8歳の誕生日を迎えました。この理論がより多くの人に届き、そして利用されることを祈っております。

                                       2025年7月5日

                                 一般社団法人日本選び方学会

                                      理事長 大戸宏章

■ 発表元
一般社団法人 日本選び方学会(The Japan Society for the Science of How to Choose)
理事長:大戸宏章(Ohto Hiroaki)
所在地:鹿児島県出水郡長島町城川内865番地
連絡先:info@erabikata.or.jp

公式HP:https://www.erabikata.or.jp/

■ DOI登録プレプリント
『時間の有限性に着目した意思決定についての考察 』

― 選び方学:情報×経験値×価値観による構造的意思決定理論の提唱 ―

『A Study on Decision-Making under the Constraint of Time Finiteness 』

— Proposing Erabikata: A Structural Decision-Making Theory Based on Information × Experience × Values —

https://zenodo.org/records/15606654

※1 当社調べ(2025年7月)。Zenodo、Jxiv、J-STAGE に掲載された意思決定理論関連の公開文献を対象に調査。「選択」という行為を4階層に構造化し、従来未定義であった「第一選択」フェーズを明示、さらに「意思決定=情報×経験値×価値観」という方程式で定式化した実証的・構造的理論としては、現時点で他に類例が見当たらず、世界初と判断。

※2 「選び方学」は、一般社団法人日本選び方学会の登録商標です。

※3 本理論は体系的な構造を有する新たな学問領域として提唱されており、現在、日本国内での正式な学術分野としての制度的承認を目指している段階です。

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会社概要

一般社団法人日本選び方学会

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URL
http://www.erabikata.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
鹿児島県出水郡長島町城川内865番地
電話番号
080-3085-4357
代表者名
大戸宏章
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年09月