スタートアップ4社連携で観光客を回遊観光都市で起こる一極集中型オーバーツーリズムの解消へ「MACHI HOP PROJECT」京都市へ拡大
台東区モデルでの検証をもとに手荷物預かりサービスの拡充による手ぶら観光の実現知られざるスポットを回遊させ観光エリアの分散化を促す
「MACHI HOP PROJECT」(発起人:菅原拓実)は、株式会社Airporter、 Bounce Japan 合同会社、株式会社RelyonTrip、株式会社GRACYの4社が集い、自治体との協働を通じてそれぞれの強みを活かしたサービスを提供することで、観光客の分散と街全体での回遊を促し、オーバーツーリズムおよび観光客一極集中による地域間の観光経済格差を解消することを目的としたプロジェクトです。
第一弾の取り組みとして東京都台東区と連携してまいりましたが、この度、第二弾として京都市と連携し、11月28日より京都エリアでプロジェクトを始動いたします。
URL:https://keen-maize-cba.notion.site/MACHI-HOP-Project-Kyoto-27eca7fa977080c0ab39d7fa20b66045

本プロジェクトは、東京都台東区との取り組みを皮切りに今年9月に発足しました。台東区では手荷物預かりスポットが数多く稼働しており、それらの拠点を巻き込み、隠れた魅力を紹介する観光マップを約1.5万枚配布しました。荷物預かりスポットとなった商店からは「外国人との新たな接点になった」「来店促進につながり一石二鳥」といった声が寄せられ、地域経済活性化の可能性が示されました。こうした検証結果を踏まえ、観光都市におけるオーバーツーリズムや地域間の観光経済格差の是正に向けて、インバウンド観光客に人気の京都市へ取り組みを拡大いたします。
参考:台東区での取り組み(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000167785.html)
■京都市で顕在化する観光集中とオーバーツーリズムの深刻化
2025年9月の訪日外客数は326.7万人、累計では過去最速で3,165万人を突破するなど※1、インバウンド需要の拡大が続いています。この波は京都市でも顕著で、市バスの慢性的な混雑、生活道路への流入、無断撮影、騒音・ゴミ問題など、地域住民の生活に大きな影響が出始めています。
MACHI HOP PROJECTは、手ぶらで移動できる環境を整えることで、これまで訪れにくかった小路地や見過ごされてきたスポットへ向かう導線を創出。市バスへの過度な依存を避けつつ、地下鉄などへの移動シフトを促します。中心部だけでなく、嵐山・京都駅周辺・大原・南禅寺周辺の4エリアで自然な徒歩回遊を促すことで、京都市が掲げる「観光と生活の調和」に具体的に寄与する取り組みとして展開していきます。
※1 日本政府観光局(JNTO)2025年9月推計値
■「MACHI HOP PROJECT」概要
「MACHI HOP PROJECT」は、スタートアップ4社が集い、それぞれの強みを活かしたサービスを提供することで観光客の行動を分散させ、街全体での回遊を促し、オーバーツーリズムや観光客集中による地域間の経済格差を解消することを目指しています。
Airporterが提供する手荷物当日配送サービス、Bounce Japanが提供する手荷物預かりサービスのスポットを主要商業施設などに拡大し、荷物の負担をなくした“手ぶら観光”を可能にします。
RelyonTripが運営する旅行の計画アプリ「Sassy (サッシー)」により、人気エリア以外の“まだ知られていないスポット”の魅力を発信し、京都市全体の回遊を促進します。
さらにインバウンド観光客向けの現地ガイドサービスを行うGRACYにより、日本ならではの文化体験ができるスポットへ、日本人ガイドが直接アテンドします。
このような各社のサービスを連動させることで、手荷物預かりスポットの拡充と知られざる観光資源の発信を同時に実現。インバウンド観光客の手ぶら回遊を促し、オーバーツーリズムや地域間格差の是正に貢献していきます。
■「MACHI HOP PROJECT」の取り組みについて
①手荷物預かり
・Airporter、Bounceが提供する配送・手荷物預かりサービスを、ホテル・商業施設・カフェ等と連携して展開
・手荷物預かりスポットをさらに拡充し、「預けたい時に預けられる」快適な観光体験を実現
②回遊促進
・「手ぶら」だから行ける小路地、小規模店舗、文化体験スポットをMAPやガイドで紹介
・Google Mapと連動した「MACHI HOP MAP」(パンフレット+QR)を、手荷物預かり所である「MACHI HOP POINT」で配布
・必要に応じて国際交流プラットフォームを運営するGRACYと連携し、日本人学生がインバウンド観光客を案内する現地ガイドサービスを提供
③手荷物預かりスポットの情報発信・話題化
・インバウンド観光客へ認知を広げるため、専用タグを導入しSNSや旅行サイト等で情報を発信
・MACHI HOP Kyoto版サイトにてスポット情報や体験コンテンツを公開
■利用方法

■プロジェクト発起人のコメント
MACHI HOP PROJECT 発起人 菅原拓実

MACHI HOP PROJECTは、台東区での実証を通じて、手荷物の負担を取り除くことが観光動線の分散と地域経済の循環への可能性を感じました。今回の京都市での展開は、その成果を発展させる第2弾となります。祇園・東山・嵐山など観光客が集中する京都において、手ぶら観光がもたらす自由な街歩きは、細い路地や工房、ローカルな文化に触れる機会を広げます。観光と生活の調和を目指し、京都全域の魅力を最大化する新しい観光モデルを構築します。MACHI HOPを単なるサービスではなく、「観光体験の自由を取り戻す社会運動」として全国へ広げてまいります。
■京都市産業観光局観光MICE推進室のコメント
京都市では、市民生活と調和・両立した、持続可能な京都観光の実現に向けた取組を進めています。
観光課題対策の一環で取り組んでいる「手ぶら観光の推進」においては、より多くの観光客等に手ぶら観光サービスを御利用いただくため、これまで手ぶら観光情報サイト「HANDS FREE KYOTO」での周知啓発や臨時手荷物配送・預かり所の開設等の取組を進めております。
また、令和7年度においては、新たに「京都駅デジタルマップ~Kyoto Station Smart Navi~(駅スマ)」を導入のうえ、京都駅構内のコインロッカーの位置・満空情報の発信や手ぶら観光サービスの事前予約機能の新設等の取組も実施しており、非常に多くの観光客等に御利用いただいております。
(参考)京都駅デジタルマップ~Kyoto Station Smart Navi~(駅スマ)

■参画企業

株式会社Airporter
Airporterは、世界の観光時間を創出するをミッションに、「荷物を預けたい旅行者」と「荷物を預かりたくない施設」のジレンマを解消するために開発された、手荷物当日配送サービスです。

Bounce Japan 合同会社
Bounceは、旅行者や外出先で荷物を一時的に預けたい方と、空きスペースを有効活用したい店舗をつなぐ世界最大級の手荷物預かりプラットフォームです。世界32,000拠点以上、日本国内でも5,000拠点・650都市以上で展開。予約から決済までスマホで完結し、多言語対応・最大100万円補償付きで安心。観光や出張、日常利用まで「荷物に縛られない旅」を実現します。

株式会社RelyonTrip
観光DXを推進する観光・飲食アプリ「SASSY(サッシー)」を開発・運営するスタートアップ。2025年6月よりスターツ出版株式会社のグループ会社に参画。

株式会社GRACY
旅行客と地元ガイドをつなぐサービスを展開するスタートアップです。同社が運営する「Hello.Guide」は、海外からの旅行客が“日本で友達をつくる感覚”でローカルガイドと出会えるマッチングプラットフォーム。当日予約(時間制限あり)や2時間からのプライベートツアーに対応し、有名観光地だけでなくローカルなスポットを巡れる体験を提供します。ガイドは空いた時間を活用して案内でき、新しい働き方の形にもつながります。
■MACHI HOP MAP
嵐山・京都駅・大原・南禅寺の4エリアの知られざるスポットを紹介します。QRコードを読み込むことで、スマホ上でMAPを見ることができます。

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