台湾発・多言語対応の文化体験アプリ「Hanaline」日本展開を開始 地方における観光の人手不足、言語の壁、DXなどの解決を目指す
文化資源をインタラクティブ体験に転換し、来訪・旅行・消費を促進 博物館・観光分野の協業パートナーを募集
CraCrate 創創文化テクノロジー株式会社(本社:台湾台北市、以下「CraCrate(クリクリート)」)は、インタラクティブ型の文化体験コンテンツを制作できる散策アプリ「Hanaline(ハナライン)」 をこの度、日本でサービス提供を開始します。Hanalineは、誰もが多言語でインタラクティブな散策コンテンツを制作、公開、収益化できるアプリです。日本の文化や歴史を、デジタルの力で広く発信し、体験を通じて観光の活性化や地方における人手不足の解消、言語の壁、DXにも寄与することを目指します。
サービス提供の開始にあたり、全国の博物館や寺・神社などの神社仏閣、自治体、観光関連機関ほか、Hanalineアプリ上で施設の中や街歩き向けの散策コンテンツを共同開発・販売する協業パートナーを募集を開始いたします。

■日本展開の背景
2024年の訪日外国人旅行者数は約3,687万人に達し過去最多を更新しています。一方で、延べ宿泊の約73%が東京・大阪・京都・北海道・福岡の5都道府県に集中するなど(*1)、地域間の偏在が続いています。
地方では、人手不足などを背景に多言語の案内や解説の整備が進みにくく、旅行者が現地で「何を、なぜ見るのか」を理解しづらい状況が生まれています。その結果、地域の文化的背景が十分に伝わらず、滞在や旅行の広がりが限定的となっています。
Hanalineは、ユーザが自分の言語で文化体験を楽しめる多言語アプリです。現時点で日本語・英語・中国語の3言語に対応しており、対応言語は今後拡大予定です。クイズやストーリー体験を通じて、旅行者は地域の物語を深く理解しながら街を巡ることができます。これにより、通り過ぎる観光から物語を目的に訪れる旅への転換を促し、地域の来訪・旅行・消費・学びを循環させます。
(*1)“How Japan is redesigning tourism to benefit local communities”-World Economic Forum May 13, 2025
■Hanaline(ハナライン)とは

Hanalineは、音声・映像・文章・キャラクター/アバターを組み合わせた多様な形式の散策体験アプリです。通常の音声ガイドに加え、ストーリー型・ゲーム型にも対応し、必要に応じてAR/VR機能を導入することで、より高い没入感とインタラクティブ性を実現します。
ストーリー型・ゲーム型の体験では、旅行者自身が物語の登場人物として参加し、まるで物語の世界に入り込むように文化的背景や地域の魅力を体験することが可能です。また、ユーザーはアプリ上で多様な文化散策コンテンツを直接購入でき、特別な機器を用意することなく、自身のスマートフォンだけで体験を楽しむことができます。
本プロジェクトは、台湾経済部の補助を受け、海外展開支援事業の一環として実施しています。
<主な体験・機能>
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制作(ユーザー生成コンテンツ:UGC)と収益化:誰でもコンテンツを制作・アップロードし、販売により収益化が可能。アプリ上での配信管理、収益受取の仕組みを提供。
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学習×クイズ×ミッション設計:章立て・分岐、位置情報トリガー、理解度チェックや館内回遊を促すミッションなどをコンテンツに入れ込むことができ、学びと行動を統合。
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ゲーミフィケーション:その地域や文化を観察しながら、地域にまつわるクイズの正解や観光スポットへの到達に応じて、記念品の引き換えなどの報酬を設計が可能。
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AI連動:現在、音声化をAIが支援しており、翻訳、顧客管理のマーケティングなど拡大予定。
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多言語対応:現時点では日本語・英語・中国語に対応。
<現在リリース済みのモデルコース>
日本での展開に先立ち、神戸・尾道にて歴史探索や商店街回遊、寺社での学び体験など、地域の個性を活かした新コースの散策コンテンツを提供しています。
・建築家・渡邊義孝氏と共同開発した「広島尾道コース」
建築家・渡邊義孝氏との協働により開発。地域文化と建築的視点を融合させた参加型散策シナリオです。コースには、住民・アーティスト・NPO が協働して進めてきた地方創生の象徴的なスポットが含まれ、古寺群や空き家再生事例を舞台に、プレイヤーが地域の物語に触れる体験を提供します。

・バーチャルアイドルとのコラボによる「神戸コース」
日本発のバーチャルアイドル Lirwo と VIKKii が案内役として登場。神戸の名所である北野異人館、生田神社、相楽園、南京町中華街、旧居留地十五番館を巡りながら、異国情緒あふれる建築や地域信仰、庭園景観、居留地文化をつなぎ合わせ、「国際港都」神戸ならではの多彩な文化を体感できます。本コースは、音楽分野に特化したVTuber音楽事務所・株式会社STAR Collectionとの共同開発により制作されました。

・日本初上陸を記念した「日本橋散策コース」
日本初上陸を記念して、特別に「日本橋散策コース」をご用意しました。日本橋の文化や歴史をインタラクティブな形でより深く学べるコースです。期間限定で、コース体験後にギフトセットがもらえる散策謎解きゲームキャンペーンを開催中です。詳細は下部「謎解き散策体験キャンペーン」をご覧ください。
<これまでの実績>

Hanalineはこれまでに、台湾で述べ1万人以上、欧州で約1万人が体験しています。台湾・知本ロイヤルホテル温泉リゾート、イタリア・ピストイア博物館(Museo di Pistoia)でのデジタルツアー導入・共同企画では、来場者において、Hanaline導入前と比較して平均滞在時間が約70%伸び、ツアー体験の満足度が82%向上しました。さらに、協業店舗では体験商品のコンバージョンが18〜35%改善するなど、旅行と消費を伴う成果が確認されています。
<アプリ基本情報>
タイトル:「Hanaline(ハナライン)」
対応プラットフォーム:iOS/Android
App Store:
https://apps.apple.com/jp/app/hanaline/id6748433318?l=en-US
Google Play:
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hanaline.CraCratemajor
<協業パートナーを募集>
日本でのサービス提供開始にあたり、CraCrateは、日本全国の博物館や美術館、神社仏閣、自治体など、散策コンテンツを共同開発する協業パートナーを募集を開始いたします。
CraCrateより散策コンテンツやビジュアルデザインの設計・制作のご支援が可能です。
連携・導入のご相談はこちらまでお問い合わせください。
icct@iccultech.com
■謎解き散策体験キャンペーン

Hanalineアプリで提供する散策コンテンツ「まちの物語:日本橋イマージョン」に関して、期間限定で謎解きキャンペーンを実施します。本コースを体験したユーザーにはドライマンゴーとHanalineオリジナルエコバッグをセットにした限定ギフトを先着100名様にプレゼントいたします。
・散策コース
「誠品生活日本橋」→「日本橋麒麟像」→「福徳神社」→「日本銀行本店」→「三井記念美術館」→「日本銀行金融研究所貨幣博物館」→「日本橋魚河岸跡」→「誠品生活日本橋」
・キャンペーン期間
2025年11月1日(土) 〜 2026年2月28日(土)
・ギフトセット
ドライマンゴー+Hanalineグッズのエコバッグセット*限定100個(なくなり次第終了)
ドライマンゴーは、台湾発のドライフルーツブランド・山海嚴選(さんかいげんせん)の協賛のもとご提供いたします。

■メディア向け発表・体験会について



日本でのサービス提供にあたり、台湾のカルチャー・ライフスタイルブランド誠品生活の日本1号店である誠品生活日本橋で報道関係者向けの発表会・体験会を2025年10月29日(水)に開催いたしました。
当日は、Cracrate代表 陳彥睿(チェン・イェンルイ)、Cracrate最高執行責任者 郭芝辰(グゥォ・ヂーチェン)が登壇し、Hanalineの日本でのサービス展開についてご説明したほか、実際に「日本橋散策コース体験」を探索するアプリ体験ワークショップなどが行われました。また、建築家・渡邊義孝氏を招いた文化旅行講演も行いました。
■CraCrate 代表 陳彥睿コメント

Hanalineは、「文化 × AI × 体験デザイン」を核に掲げ、すべての都市・すべてのクリエイターが、自分らしいデジタル散策体験を最もシンプルな方法で創り出せることを目指しています。日本が直面する少子高齢化、観光人材不足、言語の壁、そしてデジタル転換の高コストといった課題に対し、Hanalineは「地域の知恵」と「世界の旅人」をつなぐ架け橋となり、文化の保存と産業イノベーションを両立する持続可能な観光エコシステム(Sustainable Tourism Ecosystem)の実現を推進しています。
私たちは、地域の物語が多言語とテクノロジーによって再び世界に理解されるとき、文化はもはや“眺める風景”ではなく、「共感・共創・共伝」される生きた体験へと変わると信じています。Hanalineを通じて、文化は持続可能な発展のための知的資産へと変わり、世界が都市の物語に触れ、都市が世界へと歩み出す。
人文・テクノロジー・サステナビリティを中心に据えた、未来の観光エコシステムを共に創り上げていきます。
【CraCrate 創創文化テクノロジー株式会社】

CraCrate株式会社(創創文化科技股份有限公司)は、ゲーム化の発想を文化普及と知識伝達に応用することに注力し、「没入型デジタル散策」と「ゲ-ム化・コミュニケーション」という2つのコア事業を通じて、インタラクティブで教育的価値の高い体験コンテンツを創出しています。
ゲームを単なるエンターテインメントではなく効果的なコミュニケーション手段として捉え、ブランドや社会課題のメッセージを伝え、ユーザーの共感を喚起します。
その応用分野は、企業研修・教育学習・観光ガイド・公共キャンペーン・文化再生など多岐にわたり、ヨーロッパ教育ゲーム金賞およびESGサステナビリティ国際賞を受賞するなど、国際的な評価を得ています。
パートナーは台湾・日本・イタリアをはじめ、テクノロジー、医療、文化、保険、公益など幅広い分野にわたり、これまでに故宮博物院、アストラゼネカ(AZ)、台湾図書館、国泰人寿など多様な機関と協働してきました。
「文化は参加によって伝わり、学びは体験によって深まる」と信じています。 CraCrateは、あらゆるインタラクションを知識伝達と文化継承の出発点とし、ゲームで文化を語り、体験で影響を広げることを目指しています。
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