お金の価値観がわかる『お金ぐせ診断』505名の分析結果を公開~日本人の58.0%が「渋りすぎ」と診断 慎重な金銭感覚が明らかに

投資未経験者に対しては金融知識だけでなく「感情面のハードルを下げる」支援が必要。お金の問題への心理的アプローチの手がかりに。

(株)WMA

株式会社 ウェルス・マインド・アプローチ(代表取締役:上原千華子)は、2025年8月に20〜60代以上の男女505名を対象に実施した『お金ぐせ診断』モニター調査を行いました。その概要を公開します。心理学・脳科学を応用した本診断の分析結果から、日本人のお金に対する行動・心理傾向を把握し、家計やパートナーシップの見直し、金融教育のヒントを提供いたします。

調査目的~『お金ぐせ診断』とは

『お金ぐせ診断』とは、自分の金銭感覚の傾向がわかり、適切なアドバイスを受けられます。診断結果では、「使いすぎ」「しぶりすぎ」「怖がりすぎ」「貢ぐ」「隠す」の5タイプに分類し、適切なアドバイスを提案するための入口となる親しみやすい診断です。行動経済学、心理学、脳科学に金融を融合した「ファイナンシャル・セラピー」に基づいています。

調査概要

調査名称

『お金ぐせ診断』モニター調査

調査期間

2025年3月15日~2025年7月17日

調査対象

20〜60代以上の男女

サンプル数

505名

株式会社ウェルス・マインド・アプローチによる独自調査です。(セルフ型アンケートツールFreeasy利用)

調査結果

「渋りすぎ」タイプ: 58.0%
特徴: 節約や無料にこだわり、買い物を躊躇する。

「使いすぎ」タイプ: 24.0%
特徴: お金を使うことで幸せを感じ、衝動買いや予算オーバーが多い。

「怖がりすぎ」タイプ: 9.5%
特徴: お金に対して恐怖や不安を感じ、支出やお金の管理を避ける。

「隠しちゃう」タイプ: 5.9%
特徴: 家族に秘密で大金を使ったり、こっそり管理したりする。

「貢いじゃう」タイプ: 2.6%
特徴: 他人や社会のためにお金を使うことを優先する。

日本人に根付く「お金への慎重な姿勢」が明らかに

今回の「お金ぐせ診断」の分析は、20代から60代以上の男女、幅広い職業層505名を対象に属性を均等に割り振り行いました。その全体結果の58.0%が「渋りすぎ」タイプと診断され、日本人のお金への慎重な姿勢が浮き彫りになりました。

この傾向は、「貯蓄は美徳」とされる文化的背景に加え、将来不安や経済的リスクへの強い意識の表れと捉えられます。特に近年の物価上昇や社会保障への不安が、支出抑制をさらに後押ししている可能性があります。

一方で「使いすぎ」「隠しちゃう」「貢いじゃう」といった少数派からは、感情や人間関係がお金の使い方に強く影響している様子がうかがえます。お金に対する価値観は一律ではなく、「満たされたい」「守りたい」「見せたい」といった多様な感情が交錯していることが、本診断から明らかになりました。

投資したくない層の特徴

「投資はしたくない」と答えた人は全体の38.8%にのぼりました。そのうち「怖がりすぎ」タイプが18.8%、「渋りすぎ」タイプが57.1%と、心理的な慎重さや恐怖心が顕著です。

これらの方々は、元本割れや相場変動への強い不安を抱え、行動経済学でいう「損失回避バイアス」が強く働いていると考えられます。

一方、投資をしている層では「渋りすぎ」の割合が減り、「使いすぎ」や「隠しちゃう」が増える傾向があります。これは投資経験がある方のほうがリスクを許容しやすく、行動にも柔軟性が出やすいことを示唆しています。投資未経験者に対しては、金融知識だけでなく「感情面のハードルを下げる」支援が必要です。

性別による傾向

男女ともに最多は「渋りすぎ」タイプですが、女性は「使いすぎ」がやや高く、感情や共感に基づく消費行動が見られます。SNSや“推し活”などの文化が購買意欲を刺激し、支出に直結している傾向があります。一方、男性では「隠しちゃう」傾向が相対的に高く、家族や社会との距離感、責任感と自由のバランスを取ろうとする心理が背景にあると考えられます。

こうした性別による傾向の違いは、金融教育や投資啓発のアプローチを設計する上で重要です。男性にはオープンな金銭コミュニケーション、女性には感情に寄り添った支出管理の提案が効果的だと考えられます。

その他の調査結果

年代・職業ごとの傾向

年代別では、年代が上がるにつれて「渋りすぎ」傾向が強まり、年齢とともに支出への慎重さが増す傾向が見られます。特に高齢層(60代〜)では「渋りすぎ」が7割近くに上ります。また、若年層(20〜30代)では「使いすぎ」「隠しちゃう」が高く、中年層(40〜50代)は「渋りすぎ」が増加し、生活防衛意識が濃くなります。

職業別では、すべての職業層で「渋りすぎ」が最多ですが、専業主婦(主夫)は「怖がりすぎ」が10.7%と他職業より高めで、経済的に依存的な立場からくる将来不安や、お金に対する主導権の弱さが影響している可能性があります。


※本調査は一部抜粋です。調査結果の詳細をご覧になりたい場合は、用途を書き添えたうえで株式会社ウェルス・マインド・アプローチのお問合せフォームへその旨ご連絡ください。

https://www.wealth-mind-app.com/contact.php


※本調査の結果を引用する場合は、必ず引用元として本リリースのURL、および「株式会社ウェルス・マインド・アプローチ 上原千華子によるお金ぐせ診断モニター調査」を明記してください。

診断開発者について

金融教育家 上原千華子

心理学・脳科学をベースに独自の金融教育「ウェルス・ファイナンシャル・セラピー®︎」を考案。お金ぐせを明確にして健全な資産形成をサポートします。上原は、JPモルガンなど欧米系投資銀行勤務歴17年、金融教育コンサルタントとして独立。個人から企業、大学、行政に至るまで4500名以上を指導、現在は金融経済教育推進機構(J-FLEC)講師としても中立公正な立場で教育活動をしています。ライフプランや資産運用に加えて、「わかっているのにできない」お金と心の問題について明らかにし、自分に合ったマネー習慣の実現を目指す手助けをしています。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.wealth-mind-app.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都港区虎ノ門1-16-6 UCF7階
電話番号
-
代表者名
上原千華子
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年11月