海外の“Intergenerationalモデル”を士別市で初実装
地域・学校・福祉が支え合う新しい暮らしが2026年4月に始動
北海道士別市で、世代を超えて支え合う新たな暮らしの形が誕生しようとしています。
ゼニスベンチャーホールディングス株式会社(本社:北海道名寄市、代表取締役:藤田純、以下 ZVH)のグループ会社である 有限会社和(なごむ) が運営する「グループホーム和」の1階部分を、士別翔雲高校野球部後援会と共同で“高校生下宿”として活用する取り組み を開始します。
高齢者と高校生が同じ建物に住みながら、無理のない距離感で互いに良い影響を与え合う、国内でも珍しい“世代共生型下宿”という新しい発想です。
2025年11月27日(木)、後援会とZVH(和)の間で本プロジェクトの正式合意が行われました。すでに複数の入居希望者から申し込みがあり、運用開始前から高い関心が寄せられています。本下宿の運用開始は2026年4月を予定しています。
■ ZVHの新しい挑戦:
“福祉 × 地域 × 教育”をつなぐプロジェクトをグループ会社と共同で実現
今回の取り組みは、ZVHにとって「福祉から地域の未来をつくる」 という新しい挑戦です。ZVHは、地域のインフラ・福祉・教育・コミュニティをつなぎ合わせる地域共生モデルを掲げており、グループ会社の有限会社和とともに、その実装に取り組みます。
「グループホーム和」は高齢者支援を担ってきた施設ですが、 地域のために新たな役割を持つべく、“空間の再活用”と“世代共生の仕組みづくり” に踏み出します。
■ 海外モデルを“士別仕様”にローカライズ
欧米・豪州では、高齢者と若者が同じ施設内で生活し、自然な交流を通じて双方の生活の質が高まるIntergenerational Shared Site(世代共生施設) の成功事例が増えています。
海外研究では、
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高齢者:孤立の緩和、抑うつ改善、意欲向上
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若者:礼節・社会性の向上
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地域:コミュニティ再生
といった効果が明確になっています。
日本では福祉・教育・地域の仕組みが分かれてきたため実践例は多くありませんが、士別市には「子どもを地域で見守る」「高齢者を大切にする」温かな文化が今も息づき、世代共生モデルを実装するための豊かな土壌が整っていました。
本プロジェクトでは、海外の世代共生モデルをそのまま導入するのではなく、士別の文化、そして 入居する学生と保護者、高齢者入居者とそのご家族の“安心” を最優先に、次のように“地域仕様”へ丁寧に再設計しています。
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高齢者と高校生のフロアを完全に分離し、生活リズム・動線・プライバシーを徹底確保
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交流は“強制しない自然な関わり”を基本に、挨拶・地域行事など負担のない形で設計
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士別に根づく“野球部を応援する文化”を、暮らしの温かさとして活かす設計
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学生保護者が求める安全性と、高齢者入居者ご家族が求める落ち着いた環境の双方を満たす“日本型の運営体制”
→ 海外モデルの良さを活かしながら、士別の文化・福祉の質・家族の安心を丁寧に組み込んだ“日本型の世代共生モデル”です。
■ プロジェクト体制
◎ 主体運営:士別翔雲高校野球部後援会(運営協力:合同会社コネクト士別)
選手の生活・成長を支える地域の大人が中心となり運営。
◎ 建物提供・生活環境づくり:有限会社和(グループホーム和)
ZVH グループとして福祉の専門性を活かした空間設計と支援を行う。
◎ 共同発起:後援会 × ZVH(有限会社和)
地域の未来を見据えた「市民 × 福祉 × 企業」の共同発起プロジェクト。
■ 高校生・保護者にとっての価値
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地域の大人・高齢者から“応援される”日常が生まれる
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他世代との関わりから、挨拶・礼儀・気遣いなどの人間力が自然に育つ
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地域に迎え入れられ、街全体が子どもを見守る“多層の安心”が得られる
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授業では得られない人生経験や価値観を高齢者から学べる
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地域の中で役割が生まれ、社会性と自立心が育ちやすい
→ 多世代とのつながりが、子どもの成長に豊かな深みを与える。
■ 高齢者にとっての価値
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若い世代の存在が生活の張り・活力をもたらす
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高校生を応援し、見守るという“役割”が生まれる
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自然な会話や関心が増え、孤立感の緩和につながる
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海外の世代共生モデル同様、QOL向上が期待される
→ 若者との距離が適度に近い暮らしが、生活に前向きなエネルギーを与える。
■ スタッフ・求職者にとっての価値
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多世代が行き交う、温かく開かれた環境で働ける
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高齢者と高校生、それぞれの前向きな変化に触れられる
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地域の応援をこれまで以上に感じながら働けることが、スタッフの誇りにつながる
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職場に自然な交流が生まれ、明るく活気のある雰囲気が広がる
→福祉の枠を超え、人や地域とのつながりが広がり、より魅力的な職場環境が生まれます。
■ 関係者コメント
士別翔雲高校野球部後援会 泉田 氏
「地域で子どもたちの生活を支える新しい仕組みを、和さん(ZVHグループ)と共同で作れたことを嬉しく思います。」
ゼニスベンチャーホールディングス/有限会社和(グループホーム和)
代表取締役 藤田 純
「福祉の枠を超えて地域に役立つ新しい取り組みを形にしました。
世代共生を士別の文化に合わせて実装し、未来につながる暮らしを作りたいと考えています。」
■ 今後の予定
2025年11月27日(木) 本プロジェクトの正式合意(済)
2025年11月〜 下宿生受付中(現在進行中)
2026年4月1日(水) 運用開始予定
■ お問い合わせ
ゼニスベンチャーホールディングス株式会社(ZVH)
北海道名寄市西五条南7丁目15番地
広報担当
Mail:info@zvh.co.jp
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