医療の現場から生まれたアプリベンチャー、睡眠記録アプリ「Sleepa」をリリース

株式会社Medisense

株式会社Medisenseは、不眠症治療の現場から生まれた睡眠記録アプリ「Sleepa」を2015年11月4日、App Storeにて提供開始しました。

Sleepaは医療機器プログラムとしての認証取得を視野に入れ、ユーザーの睡眠の状態を正確に把握し、改善に繋げることを目的に開発されました。

不眠症治療の現場から生まれたアプリ「Sleepa」

Sleepaは、直接的に不眠症の改善を意図したアプリではありません。適切に状態を把握し、改善方法を選択するための正確な情報を記録するためのアプリです。そのために、Sleepaの利用にはApple Watchが必須となっています。

不眠症治療の現場でも、患者の睡眠の状態を正確に把握することは容易ではありません。多くの場合、問診のみに基づき睡眠薬を処方することが一般的です。その結果、睡眠薬が必要ないケースでも処方を出してしまったり、睡眠誤認(※1)のケースを見逃すこともあり得ます。

適切な改善を行うためには、睡眠の状態を正確に把握することが必須です。Sleepaは、Apple WatchとiOSのHealthKitを使用し、睡眠の状態を正確に計測します。

Sleepaは、不眠症治療を専門としてきた木村紀久(東北大学医学部臨床准教授、木村メディカルクリニック院長)の知見を生かして開発されました。株式会社Medisenseは木村が代表を務め、2024年に設立されました。

※1 睡眠誤認とは、実際には寝られているのに本人は「寝られていない」と感じている状態です。

Sleepaの機能

Sleepaは、Apple Watchで計測した睡眠データを「レム睡眠」「コア睡眠」「ディープ睡眠」に分けて睡眠グラフで表示します。「ディープ睡眠が何分あるのか」「睡眠中の覚醒はどのくらいあるのか」こうしたことが、睡眠の質に大きく関わっています。睡眠の質を改善するには、睡眠グラフを確認して、何が問題なのかを把握しましょう。

また、その日の睡眠を主観的にどう感じたか、睡眠日誌をつけることで記録できます。Sleepaでは、睡眠グラフ(図の上グラフ)と睡眠日誌グラフ(図の下グラフ)を並べて表示することができ、両者に差がある場合には、睡眠誤認のケースが疑われます。

また、Sleepaを使用して日々の睡眠パターンを見ていると、自分の良い睡眠の時のパターン、良くない時のパターンが見えてきます。睡眠パターンの確認を習慣化し、睡眠の改善に活かすことができます。

Sleepaで自分の睡眠パターンを確認することを習慣化しましょう。自分の睡眠パターンを把握することが、睡眠の改善の第一歩です。

開発の背景

Sleepaは、不眠症を長年治療にしてきた木村と、フリーランスのアプリエンジニアが出会ったことから開発が始まりました。
医療の現場では、限られたリソースの中で、患者、医療者の双方が限界に近い状態におかれています。睡眠の領域では、認知行動療法などの有効とされる治療法が日本では未だ制約下に置かれ、多くの患者を診察しなければならない医師は、問診のみに基づいて睡眠薬を処方する事態がしばしば起こります。その結果、不眠症の本当の原因は見逃され、本質的な治療がなされないまま治療が長期化する事例が多々ありました。

例えば、患者が本当に寝られていないのかを確認するためには、PSG検査を行うことが考えられます。これは、患者に多数の電極をつけて脳波をモニタリングし、病院のベッドで一晩寝てもらうという検査ですが、患者にも医療者にも大きな負担がかかります。不眠症の治療としては、現実的ではありません。
情報通信の力でそうした負担を取り除き、医療者・患者の双方をより「幸福」にすることを目標に、株式会社Medisenseは設立されました。Sleepaは睡眠記録アプリとしてリリースされましたが、より医療を幸福にするために、機能を強化していくことが予定されています。

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会社概要

株式会社Medisense

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URL
https://medisense-inc.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
大阪府池田市室町 1番13-501号
電話番号
-
代表者名
木村紀久
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年08月