有限会社ネットワーク社が、金属加工にスポットライトを当てるブランド「IBUKI」を12月1日からオープン

～金属加工業の社会的認知を向上させ、次世代に選ばれる業界を目指す〜

有限会社ネットワーク社

2025年12月1日 10時00分

金属加工の街・大阪府東大阪市に拠点を置く有限会社ネットワーク社（代表取締役社長：垣内悠輔）は、2025年12月1日（月）、一般消費者向けの自社ブランド「IBUKI（イブキ）」を立ち上げ、ECサイトとInstagramアカウントをオープンいたしました。

「IBUKI」は、製造工場を開示し、職人の想いや加工技術等、商品とともに裏側にある「金属加工そのもの」にスポットライトを当てるブランドです。「金属加工」の社会的認知と価値を高め、次世代に選ばれる業界を目指します。

▼ECサイト

https://ibuki-metals.com/

▼Instagramアカウント

https://www.instagram.com/ibuki.metal/

なぜ、世界に誇る技術を持ちながら工場は消えていくのか？

日本のモノづくりの根幹と言われる「金属加工」。例えば、自動車はまさに金属加工の結晶ですが、一般消費者は「自動車メーカーの製品」として認識します。何万点という部品が町工場で製造されているものの、メーカーが一つひとつの下請け工場を開示することは構造上ほとんどありません。

「世界に誇る技術があるのに、誰が作ったか知られていないこと」が業界の大きな課題の一つです。

技術が知られていないことは、職業としての認知度の低さに直結します。「きつい・汚い・危険」という旧来のイメージだけが先行し、若者のなり手不足や後継者難により、黒字でも廃業を選択せざるを得ない工場が後を絶ちません。

経済産業省・厚生労働省・文部科学省が発行する「2024年版ものづくり白書」によると、製造業における34歳以下の若年就業者数は、2002年の384万人から2023年には259万人へと、約20年間で125万人も減少しています。若手人材の確保が困難になる一方で、高齢就業者の割合は増加傾向にあり、技術継承の断絶が危惧されています。

この負の連鎖を断ち切るためにも、下請け構造の外に出て、直接一般消費者に商品やサービスを届ける仕組みが必要だと考えました。

スポットライトを当てることに繋がった原体験

2021年4月。現職に就いて間もない代表の垣内が、ある取引先から「お前らみたいな小さい会社は俺らみたいな（大きな）会社にくっついとけばいい」と言われました。

個人の能力や自社のポテンシャルを否定されたような屈辱。「何が何でも見返してやる」という反骨心が生まれた瞬間です。それから、多くの職人と膝を突き合わせて語り合う中で、「素晴らしい技術を持っているにもかかわらず、黒子として埋もれている業界や職人にスポットライトを当てたい」という想いに変化していきました。

ブランド名「IBUKI」には、金属加工業界に新たな息吹を吹き込み、その存在感を社会に示していくという決意を込めています。