「びょういんの2階」@東京都済生会中央病院で、ソーシャルファームの取り組みを紹介する展示会、ソーシャルでアートなプロダクトを集めたクリスマスマーケットを開催【12月15日〜12月24日】
誰も取り残さない働き方を実現するソーシャルファームのプロジェクトが2026年からスタート。本格始動に先駆けたプレイベントで、社会的健康を自分たちで作る多様な仕事とプロダクトを紹介。


ソーシャルファームでDIY(D:どんと I:いこう Y:いえーい!)の仕事をつくる展示も同時開催!
*ソーシャルファーム(Social Firm)とは、さまざまな理由で就労に困難を抱える人たちが、他の従業員と一緒に働ける企業のことです。
本展示では、日本国内外で実践している取り組みを「ソーシャルファームで DIYの仕事をつくる展〜D:どんと I:いこう Y:いえーい!〜」として展示します。
社会的に弱い立場にある人のニーズから生まれたコミュニティや仕事としての活動とともに、創造性を活かしたものづくり、企業の製品へのデザイン利用、これらのものづくりや仕事を取り巻く環境を展示
してご紹介します。
また、この展示でご紹介したソーシャルでアートなプロダクトを「クリスマスマーケット」として販売します。アート雑貨、アクセサリー、布小物などのプロダクトは、自分へのごほうびにも、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。
ご来場お待ちしています。
〈開催概要〉
SOCIAL FIRM ART CENTER
「びょういんの2階」クリスマスマーケット
ソーシャルファームでDIYの仕事をつくる展
〜D:どんと I:いこう Y:いえーい!〜
期間:12月15日(月)〜12月24日(水)
時間:11:00〜16:00
会場:東京都済生会中央病院「びょういんの2階」
東京都港区三田1-4-17 びょういんの2階
(ドトールコーヒーの先にあるエレベーターで2階にお上がりください)
主宰:一般社団法人SOCIAL FIRM ART CENTER
〈出展・協力〉
Good Job!センター香芝
埼玉福興株式会社
LABORATORIO ZANZARA
有限会社ビッグイシュー日本
ISIAL
A Avó Veio Trabalhar
SATO COMPANY
SETAGAYA PORT(世田谷区・運営事務局:dot button company株式会社)
日本色研事業株式会社
株式会社MIXI
など
【展示・マーケットの出店団体】
Good Job!センター香芝


「誰もがはたらく喜びを実感でき、主体性をもって暮らせる社会へ」を理念に、障がいのある人とともに、アート・デザイン・ビジネスの分野をこえ、社会に新しい仕事をつくりだすことをめざしています。デザイナーやクリエイター、企業や行政、地域のつくり手をつなぎ、障がいのある人とともにものづくりの仕組み、プロダクトのコンセプトから考え、商品や仕事を開発しています。
LABORATORIO ZANZARA(ラボラトリオ・ザンザーラ)


イタリア全土で精神病院が廃止され、地域社会に支援が求められるなか、デザイナーとソーシャルワーカーが共同で設立したNPO法人。職員の多くがデザイナーで、アトリエは街の中心にあります。メンバーは地域の人たちに見守られながら、アトリエと街とを自由に行き来し、紙の張り子やシルクスクリーンなどのオリジナル商品を制作しています。
埼玉福興株式会社


すべての人が身体的、精神的、そして社会的に健康でいられる世界を実現するために、障がい者、触法者、難病患者、ニートなど就労に困難を抱える人々に働く場をつくり、社会とのつながりを創出。
農福一体、「みんなでいっしょに」オリーブや野菜の栽培を行う、クラリスファームを運営。
有限会社ビッグイシュー日本


ビッグイシューは市民が市民自身で仕事、「働く場」をつくる試みです。2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。ビッグイシューの原型は1991年にロンドンで生まれました。
ISIAL


長崎県内で5つの法人(株式会社 FOR ALL PRODUCT、株式会社 and.basicなど)と6つの福祉事業所(就労継続支援B型MINATOMACHI FACTORY、一般社団法人 stand firmなど)を運営。福祉の枠にとどまらず、アイデアとクリエイティビティで「わたしたちだからできる」仕事を創出。企業や地域と連携しながら、地域観光に特化したプロダクト、アーティスト性を活かしたアクセサリーなどを制作・販売しています。
A Avó Veio Trabalhar(アボー・ヴェイオ・トラバリャール)


ポルトガル語で「おばあちゃんが働きに来た」という意味をもつこのプロジェクトは、スザナ・アントニオさん(デザイナー)とアンジェロ・カンポッタさん(心理学者)が、高齢者がクリエイティブな分野から取り残されている現状に疑問を抱いたことからスタート。数世代にわたる刺繍の伝統技術にデザイン性をプラスしたプロダクトを、リスボンのスタジオに集いおしゃべりをしながら日々制作しています。刺繍を通じて生まれる交流は、世代を超えた理解と共感を育み、コミュニティへの接続を生み出します。そのつながりの中で、高齢者は社会の中心に戻り、力強くエンパワーメントされていくのです。
セタオーレーベル


世田谷発の持続的なビジネス・カルチャーを生み出すべく、世田谷区が実施する「SETAGAYA PORT」にて、2022年より始動した福祉 × クリエイターによる音楽プロジェクト。「音楽」という表現を通じて、福祉という概念やそれぞれの背景を超えた、新たな関係性や価値観を生み出すことを目的に発足しました。 世田谷区内の福祉施設で集音した世界にひとつしかない音と、アーティストの感性をかけ合わせて楽曲を制作。楽曲によって得た収益は、福祉施設とアーティストにレベニューシェアすることで、新たなビジネスモデルの構築も目指しています。
SATO COMPANY


「パレット=荷物を載せて運ぶ台」という従来の概念を変えてみたい。物流を長く支え廃棄された木製パレットにも、まだまだ活躍できる場があるはず。再生パレットをもっともっと活用して、資源のムダをなくしたい。みんながワクワクするような、新たな価値を見出したい。木製パレットや国産材の有効利用を通じて、単に流通面で貢献するだけでなく、木材の良さを再認識していただけるような提案、日本の森や環境の未来を考える機会を広めたいと思っています。
【ワークショップ】アートやソーシャルファームを体感する (予約不要)
①シルクスクリーンプリントでテーブルをかざろう!
いろいろな色とたくさんの小さな版を使ってみんなで刷って、みんなで楽しむ。
大きな布に刷ったものは最後会場に展示、小さなカードに刷ったものはお持ち帰りいただけます。
協力/Good Job!センター香芝


②2階の大きな窓を色とりどりで飾ろう!
色とりどりのカードタックで形をつくり、びょういんの2階の窓を彩ります。
協力:日本色研事業株式会社


なにげない日常生活の中に必ず“色”があります。そして私たちは当たり前のように、視覚を通して受け入れ、時に感動し、時に違和感を覚え、さまざまな感情をもたらします。当社の製品は、日本色彩研究所の監修のもと、直接の指導を受け企画、製造され、幼児から小中高の図画工作・美術、デザインの専門教育から企業研修まで、幅広いニーズに応えるべくテキストや教材・教具、検査機器、各種資料や色彩設計ツールなどを頒布しております。
③「ロボットと話してみよう! 小さな仲間とつくる新しい医療コミュニケーション」
●12月19日(金)13時〜 コミュニケーションロボット体験会
※どなたも体験いただけます。
●12月19日(金)15時~16時 ワークショップ
※東京都済生会中央病院 職員 対象
講師:髙橋眞理 (文京学院大学看護学研究科特任教授)
協力:株式会社MIXI

【お楽しみ企画】「自分があげてもらってうれしいプレゼント大交換会」開催
会場では誰でも参加できるプレゼント大交換会を開催します。参加方法は「自分がもらってうれしいプレゼント」を用意するだけ。会場に設置したツリーの下にあるプレゼントと「交換」します。どんなプレゼントがやってくるか、どきどきわくわく企画です。
どうして病院の2階で、ソーシャルファーム?
「社会的健康」を目指すために開かれた病院をつくります。
健康とはなんでしょう?
1948年に発効したWHO憲章では「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます」と記されています。
つまり「病気でなければ健康」というわけではないのです。
病院もまた「病気を治す」だけでなく、社会的なつながりをつくり、生きることを支えあうため、健康的な生活とつながる場所になることが求められているのです。
『病気を治すことで、肉体的な健康を実現し、ソーシャルインクルージョンに取り組むことで精神的、社会的な健康を目指す』。東京都済生会中央病院が掲げる使命を実践していくのが「びょういんの2階」なのです。
2026年、「びょういんの2階」はこんな場所になる予定です。

・カフェスペース
お茶を飲みながら深呼吸したり、対話をしたり、仕事をしたり。思い思いに過ごせます。
・ともに働く
カフェ、アトリエ、メディアセンターなどの機能をもつこの場所は、生きづらさを抱える人もそうでない人も、ともに働ける場所になります。
・地域のつながりを深める
近隣の商店街や企業のハブとなり、それらをつないだ取り組みや、国際交流を行います。
・ソーシャルな野菜やプロダクトを買う
ソーシャルファームや農福連携、アートやデザインの取り組みを行う団体の野菜やプロダクトを販売します。
・いろいろな人の生き方を知り、学び、伝える
メディアセンターとして、びょういんの2階で生まれる多様なストーリーを発信。気づきのある体験プログラム、ワークショップも開催します。
・デザインやアートに触れる
ソーシャルデザインやアートを展示。アトリエを併設して、デザインやアートの制作も行います。
・健康を考える
からだも心も元気になるセミナー、ワークショップ、相談会を開催します。
・ライブラリー
ソーシャルファームや医療、健康などの情報が一覧できる図書コーナーをつくります。
東京都済生会中央病院の「ソーシャルインクルージョン」の取り組みとは
済生会は明治天皇の「施薬救療」の精神に基づき、生活困窮者を救済するため1911年に創設された日本最大の社会福祉法人です。東京都済生会中央病院では、無料低額診療事業を通じて経済的困難を抱える人々への医療支援や、更生保護施設入所者、ホームレス、難民申請者等への診療・健診なども実施しています。
済生会は、誰ひとり取り残さない社会の実現=ソーシャルインクルージョンを目指しています。
「日常の延長線上に病院があることで、暮らしや健康を支える場所にしていきたい」
東京都済生会中央病院 院長 海老原全
地域の多様な人々が集い、健康について考え、互いに交流できる「開かれた場」にしていきたいと考えています。障がいのある方や就労が難しい方も含め、誰もが安心して参加でき、地域と自然につながる広場のような存在です。
病院というとどうしても敷居が高く、用事がなければ足を運びにくい印象がありますが、その硬いイメージを和らげ、ふらりと立ち寄れる。お茶を飲みに来る、商品を見に来る、誰かと話す。そんな日常の延長線上に病院があることで、暮らしや健康を支える活動を広げて行きます。
さらには済生会が掲げるソーシャルインクルージョンの理念を形にする場所でもあります。多様な背景をもつ人々が同じ空間で活動することで、互いを知り、理解を深めるきっかけをつくります。地域住民、企業、福祉団体、商店街など、関わる人々がつながり合うことで、新しい価値や支え合いの仕組みをつくりたい。「びょういんの2階」をそのハブとして育て、医療と生活、人と人をつなぐ場所へと発展させていきます。
一般社団法人SOCIAL FIRM ART CENTERについて
質の高いデザインとプロダクトやアートの制作や流通をとおして社会と関わり、さまざまなデザイナーやアーティスト、エデュケーターとコラボレーションしながら、クリエイティブの可能性を創造するとともに、社会の在り方をデザインすることを目的としています。
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