小麦アレルギーの妻と歩いた東京100軒、同じ悩みの訪日旅行者へ
小麦アレルギーの妻(Komemaru)と、AI専門家の夫(Maki)が1店ずつ訪ね、2人ともが「美味しい」と認めた店だけの日英併記ガイドを発売。訪日グルテンフリー旅行者を支える事業へ
ヴェルセンス株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役:槙優真)は、セリアック病や小麦アレルギーでグルテンを避ける旅行者が日本の食を安心して楽しめるようにする事業を開始し、第1弾として日英併記のデジタルガイド「Gluten-Free Tokyo Planning Guide」を2026年9月21日に発売しました。執筆は、小麦アレルギーの妻(Komemaru)と夫(Maki)の東京在住の夫婦。東京の100か所超を1店ずつ訪ね、2人ともが「おいしい」と認めた店だけを収録しています。価格は33米ドル、販売ページは https://gf.versence.jp/guide です。

きっかけは、妻(Komemaru)の小麦アレルギー
妻(Komemaru)は24歳のとき、小麦アレルギーと診断されました。その日を境に、外食は「何を食べるか」を選ぶ時間ではなく「何が入っているか」を確かめる時間に変わりました。
最初にぶつかった壁は、信頼できる情報が非常に少ないことでした。Webで「グルテンフリー」と紹介されていた店に行けば、タレに醤油が使われている。店員に尋ねても、原材料までは把握していない。載っていた情報が古く、たどり着いた先は閉店していた。どれも、この夫婦が実際に何度も経験したことです。
誰かに悪意があったわけではありません。日本には「グルテンフリー」という表示に法律上の定義も基準もなく、店も、良かれと思って発信する人も、それぞれの理解で「グルテンフリー」と言っているにすぎないのです。
だから2人は、いちばん遠回りな方法を選びました。気になる店を1軒ずつ訪ね、注文し、何が入っているかを自分の目と舌で確かめる。東京でそうして確かめた店は、この数年で100か所をゆうに超えました。
本ガイドは、小麦アレルギー当事者の夫婦が本当に欲しかったものを、そのまま形にしたものです。

セリアック病・小麦アレルギーの訪日客にとって、日本は最も難しい国のひとつ
海外から来る旅行者にとって、日本の食事はさらに難しくなります。理由は日本の食文化そのものにあります。
醤油は小麦を原料に醸造されます。味噌にも麦を使うものがあります。出汁という概念自体が海外にはなく、その出汁に醤油が入っていることも珍しくありません。天ぷらの衣、麺のつなぎ、照り焼きのタレ。小麦は、見た目からは分からない形で、日本の料理のいたるところに潜んでいます。
「醤油に小麦が入っている」という事実は、海外の旅行者にはほとんど知られていません。「小麦は入っていますか?」と尋ねて「入っていません」と答えが返ってきても、それは粉や麺や衣の話であって、タレの醤油のことは誰も思い浮かべていない。そうしたすれ違いが、日々の食卓で起きています。
そして、小麦を避けようとすると、日本で食べられる料理はかなり限られてしまいます。
セリアック病は、グルテンによって小腸が傷つく自己免疫疾患で、欧米では有病率が約1%とされています。2025年の訪日外客数は4,268万人と過去最高を更新し、米国・オーストラリア・カナダ・英国の英語圏4か国だけでも約560万人にのぼりました(日本政府観光局「訪日外客数(2025年12月推計値)」をもとに当社集計)。有病率を当てはめると、セリアック病を持つ訪日旅行者は年間5万人規模と推計されます(当社推計)。小麦アレルギーの方や、同行する家族や友人を含めれば、影響を受ける人は、この数倍になります。
海外には「基準」がある。日本にはない
米国では2013年に食品医薬品局(FDA)が「グルテンフリー」表示の基準を定め、EUも2014年の規則で続きました。いずれも、グルテン濃度が20ppm以下の食品だけが「グルテンフリー」と表示できます。旅行者の母国では、この表示があれば安心して選べる、という前提が成り立っています。
しかし日本には、この表示についての法律上の定義も基準もありません。消費者庁も「EUやアメリカ等のグルテンフリー表示と、日本のアレルギー表示とは基準が異なる」と事業者に注意を促しています。日本の制度は「小麦を含む食品に、その旨の表示を義務づける」仕組みで、対象は容器包装された加工食品です。飲食店のメニューには、アレルゲン表示の義務そのものがありません。農林水産省が2017年に定めた「ノングルテン」表示(グルテン1ppm以下)は、米粉製品に限った任意の基準です。
基準が整わない背景のひとつは、当事者の少なさです。日本人のセリアック病の有病率は0.05%程度と報告されており(島根大学などの研究)、欧米の約1%と比べて20分の1にとどまります。小麦は鶏卵・牛乳・木の実類とともに食物アレルギーの主な原因食物のひとつで(消費者庁の全国調査)、国内にも当事者は一定数いますが、市場としては小さいのが実情です。
その結果、訪日旅行者は「母国では当たり前の基準が、日本には存在しない」状態で、日本滞在中の食事を選ぶことになります。
本当はおいしいのに、知られないまま閉店していく店へ
もうひとつ、夫婦が現場で見てきたことがあります。日本のグルテンフリーの飲食店は、その多くが個人規模の小さな店です。大手チェーンが手がける例はまだ少なく、米粉をはじめ原材料は割高で、メニューの価格はどうしても高くなります。当事者は少なく、小麦を普段どおり食べられる人は、割高な店をわざわざ選びません。
飲食店はもともと閉店の多い業種ですが、グルテンフリーの店はとりわけ続きにくい。店主の多くはWebでの集客や販促に慣れておらず、本当においしい料理を出していても、Web上にはほとんど情報がありません。夫婦が確かめてきた店の中にも、その後閉店してしまった店が複数あります。「グルテンフリー」の告知はないものの、たまたま店の前を通り「小麦は使っていますか?」と直接尋ねて、初めて存在を知った店もありました。
本ガイドと運営メディアは、こうした店を英語と日本語で紹介し、海外からの旅行者と国内の当事者の両方を店へ届けることも目的にしています。掲載は無償で、スポンサー掲載は行いません。掲載の基準は、実際に訪ねて確かめたかどうか、それだけです。
AIの専門家が、あえて自分の足で確かめる理由
当社代表の槙(Maki)は、独立して10年以上、中小企業のマーケティングを専門に支援してきました。現在はその延長で、AIを使った業務改善や集客の支援を手がけ、ジェネラルコンサルティンググループ株式会社を経営しています。AIの便利さを、日々の仕事で誰よりも実感している立場です。
それでも、このガイドの制作では、AIに任せない部分を意図的に残しました。
理由は明確です。AIの答えの元になっているWeb上の情報が、そもそも間違っていることが多いからです。基準のない「グルテンフリー」表記、良かれと思って書かれた不正確な記事、閉店した店の古い情報。AIはそれらを区別せずに学び、もっともらしくまとめて返します。近年はAIで自動生成されたグルテンフリー情報のサイトも目にするようになりましたが、アレルギーの情報は、間違えば健康被害に直結します。2016年から2017年にかけて、大手企業が運営する健康情報サイトが根拠の乏しい記事を大量に公開し、閉鎖に追い込まれた問題は、まだ記憶に古くありません。
本ガイドでは、AIは翻訳や下書きを助ける道具として使います。しかし、店に行くこと、確かめること、そして載せるかどうかを決めることは、必ず人間が行います。
効率だけを考えれば全自動化もできる時代に、あえて残した手作業です。
ガイドの中身

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項目 |
内容 |
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商品名 |
Gluten-Free Tokyo Planning Guide |
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形式 |
デジタルガイド(PDF・60ページ超・全ページ日英併記)+カスタムGoogleマップ |
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価格 |
33米ドル |
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主な対象者 |
セリアック病・小麦アレルギーなど、グルテンを避ける必要がある訪日旅行者と、その同行者 |
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購入方法 |
https://gf.versence.jp/guide からクレジットカードで決済。決済後すぐにダウンロードリンクがメールで届く |
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更新の仕方 |
店舗情報は定期的に再確認し、ガイドを更新 |
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章 |
内容 |
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第1章:サバイバルガイド |
食材ごとの安全度リスト、隠れグルテンの6つの落とし穴、朝食の解決策、食品ラベルの読み方、万一のときの緊急対応 |
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第2章:実訪問レストランマップ |
夫婦が実際に訪れて、安全で美味しい店だけを、カスタムGoogleマップに。店ごとに混入リスクの注記。忖度なし、スポンサー掲載なし |
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第3章:1日モデルコース5本 |
東京の観光と、安心して食べられる食事を組み合わせた、そのまま歩ける1日プラン |
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第4章:日本語アレルギーカード3種 |
自然な日本語で書いたカード。スマートフォンの画面を見せるだけで、食べられないものを正確に伝えられる |

掲載の4つの基準
1. 当事者が1店ずつ確かめる
「食べられる」は出発点にすぎません。実際に訪れて細部まで確認したうえで、自信を持って「安全で、美味しい」と言える店だけを載せています。
2. 小麦を食べられる人の舌でも判断する
夫(Maki)は小麦アレルギーがなく、普段は小麦も食べています。その夫が食べても、小麦で作った本来の料理に勝るとも劣らないと感じた店だけを載せています。「グルテンフリー料理の中では美味しい」にとどまる店は、当事者にとってどれほど貴重でも載せません。忖度のない「安全で、美味しい」だけを残すためです。
3. 2段階で安全度を示す
セリアック病の方向けの厳格な基準と、比較的軽度の小麦回避の方向けの基準を分け、店ごと・料理ごとに混入リスクの注記を添えています。
4. 確認できないことは書かない
店舗への確認が取れていない情報や断定できない事柄は、載せないか、未確認であることを明記しています。

全ページで英語・日本語を併記。日本に住む小麦アレルギーの方にも
本ガイドは、解説からアレルギーカードまで全ページを英語・日本語併記にしました。海外の旅行者が店で画面を見せたとき、店員がその場で日本語で読めるようにするためです。同時に、日本国内で小麦アレルギーとともに暮らす方にも、東京で安心して食べられる店を探す手がかりとして、そのまま使っていただけます。
運営メディアと今後の展開
当社は2026年8月、英語のグルテンフリー情報メディア「Gluten-Free Japan Compass」(https://gf.versence.jp)を開設し、本ガイドと同じ基準で無料の記事を公開しています(2026年9月29日時点で18記事)。ガイドは東京版から始め、店舗情報は不定期に再確認して更新していきます。今後は対象エリアを広げるとともに、飲食店の側にも「海外の旅行者は何に困っているか」を伝える発信を続け、グルテンフリーの旅行者が安心して日本の食を楽しめる環境づくりに取り組みます。
執筆者のコメント
【妻(Komemaru)】
> 診断を受けたばかりの頃、外食のたびに「これは食べても大丈夫か」を一人で判断するのが、いちばんつらいことでした。同じ思いで日本に来る方に「ここは私たちが行って確かめた」と言える場所を渡したい。それだけを考えて、1軒ずつ歩いてきました。
【夫(Maki:当社代表)】
> 妻が診断を受けた頃、いちばん欲しかったのは「ここなら大丈夫」と言ってくれる、信頼できる誰かの言葉でした。それがどこにもなかったので、自分たちで1軒ずつ確かめてきました。AIを仕事にしている私が言うのも妙ですが、この手の情報はAI任せにせず、誰かが実際に足を運んで確かめるべきだと思っています。日本の食は本当に豊かです。その豊かさを、食べられないものがある人にも、安心して楽しんでほしい。この事業は、そのためのものです。
会社概要
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会社名 |
ヴェルセンス株式会社(VERSENCE Inc.) |
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代表者 |
代表取締役 槙 優真 |
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所在地 |
東京都杉並区松ノ木三丁目13番6号 |
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設立 |
2025年3月31日 |
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事業内容 |
小麦アレルギー・セリアック病の訪日旅行者が日本の食を安心して楽しめるようにするための事業(英語メディアの運営、日英併記デジタルガイドの企画・販売 ほか) |
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販売ページ |
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メディアURL |
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コーポレートサイト |
本件に関するお問い合わせ
ヴェルセンス株式会社 担当:槙
メール:info@versence.jp
※取材のご依頼、飲食店の方からのご連絡もこちらへどうぞ
【English summary】
100 Tokyo Restaurants, Checked One by One for a Wife with a Wheat Allergy
TOKYO, September 29, 2026. Versence Inc. (Suginami, Tokyo; CEO: Yuma Maki) has launched a business dedicated to one goal: that travelers who must avoid gluten, because of celiac disease or a wheat allergy, can enjoy Japanese food without fear. Its first product, the Gluten-Free Tokyo Planning Guide (2026 Edition), went on sale on September 21, 2026. It was written by a Tokyo couple, Komemaru, who lives with a wheat allergy, and her husband Maki. The guide covers only restaurants and shops the two personally visited, ordered at, and both found delicious: more than 100 across Tokyo. Every page is in English and Japanese. It is available at https://gf.versence.jp/guide for USD 33 as a PDF plus a custom Google Map.
Why Japan is hard: soy sauce is brewed with wheat, dashi often contains soy sauce, and wheat hides in batter, noodles and glazes where nothing shows on the plate. The United States (2013) and the EU (2014) both set a legal 20 ppm standard for "gluten-free" labels; Japan has no legal definition, and restaurant menus carry no allergen labeling obligation. Most gluten-free restaurants in Japan are small, independent and hard to keep open, and many close before anyone finds them. Listings in the guide are free, never sponsored, and earned only by a visit.
What's inside: 01 The Survival Guide (food safety lists, the 6 hidden-gluten traps, label reading, an emergency protocol). 02 Tried & Tested Restaurant Map (100+ personally visited places as a custom Google Map, with honest risk notes). 03 Five one-day model courses. 04 Three Japanese allergy cards to show restaurant staff. Every place is marked for strict celiac travelers and for milder wheat avoidance, with cross-contamination notes.
Yuma Maki, CEO: "When my wife was diagnosed, what we wanted most was someone we could trust to say: this place is fine. That voice did not exist, so we went and checked, one place at a time."
Full English release:
https://gf.versence.jp/press/gluten-free-tokyo-planning-guide-launch
Media contact:
VERSENCE Inc. / Yuma Maki, info@versence.jp
Information only, not medical advice. Please consult your physician for personal allergy management.
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