フィリピン貧困層の子どもたち来日記念・文化交流イベント　桂三輝（かつらサンシャイン）さんの英語落語のほかトークセッションを開催

これからの日本に必要とされるスキルは英語

株式会社NEXT LEVEL

2024年4月2日 13時10分

英語教育や社会投資を通じて人々を幸せにすることを使命に掲げる株式会社NEXT LEVEL（本社：東京都港区、代表：竹井佑介）は、フィリピン・セブで活動する日本のNPO法人DAREDEMO HERO（代表：内山順子）との共催により、2024年3月23日（土）15：00～18：30　HYPERMIX門前仲町にて、フィリピン貧困層から奨学生5名（内4名が日本初来日）と文化交流イベントを開催いたしました。

フィリピン伝統舞踊を披露したDAREDEMO HEROの奨学生5名

DAREDEMO HEROは、フィリピンの貧困層の小学3年生から大学卒業まで、現在58名の子どもたちを支援しております。今回、やる気と志、さらに能力の高い奨学生5名を選抜し3月21日から30日まで、4度目となる日本研修旅行を実施し、東京、大阪、京都を巡りました。

■会場には250名を超える観客が集まる

交流イベントが行われた3月23日は、約250名の観客が集まりました。NPO法人DAREDEMO HERO代表の内山順子さんは、GDP成⻑率4.3％と経済成⻑が著しいフィリピンを背景に、発展に取り残された多くの貧困層がいて、リゾート地として知られるセブ島では、未だにゴミの山から売れるもの、食べられるものを拾って生活している人々について紹介しました。そんな中でDAREDEMO HEROは、フィリピンの貧困問題の根本解決のために、貧困がゆえに勉強ができない子どもたちに教育支援を行っています。

DAREDEMO HEROの活動報告を行う内山代表

残飯を漁るセブの子どもたち

自立するリーダーを育てる教育支援

地域力を高める活動を積極的に行っている

フィリピンの子どもたち5名は、伝統舞踊を披露したあと、動画を通じて自己紹介し「パイロットになりたい」「医者を目指したい」などDAREDEMO HEROの支援をもとに将来の夢を語りました。また英語落語家・桂三輝（かつらサンシャイン）さんをゲストに迎え、日本語と英語のジョークで盛り上がり、古典落語「寿限無」の一部をわかりやすい英語で披露しました。

桂サンシャインさんによる英語落語、ニューヨーカーに受けた英語落語を披露した

■日本の素晴らしさ、これから必要とするスキルについて語るトークセッションを開催

また「日本を世界へアピール！日本のここが素晴らしい！」をテーマに、内山順子さんと子どもたち代表のエンジェルさん（22歳）、桂サンシャインさん、ロサンゼルスを拠点に日本人向け英語事業をグローバルで展開するNEXT LEVELの竹井佑介により30分間のトークセッションを開催しました。

左からNEXTLEVEL代表・竹井佑介、桂サンシャインさん、フィリピン人奨学生のエンジェルさん、DAREDEMO HERO代表・内山順子さん

その中で内山さんは、日本とフィリピンの違いについて日本語の持つ表現の豊かさを改めて感じながら、フィリピン人の楽観的でわかりやすい面についてあげました。サンシャインさんは、移民が多く3世代全員がカナダ人ということが珍しいということから、2500年もの歴史を持つ日本人と文化に魅力を感じたと述べました。また初来日のエンジェルさんは、将来は医者になって多くの人々を助けたいという希望を話し、今回の来日では東京ディズニーランドに行くのが楽しみだと笑いながら答えました。

日本人にとってこれから必要なスキルについては、内山さんからは、英語に対する苦手意識もあって、世界に対して自分を表現するのが苦手。日本人はもっと自分の思いや意見、言いたいことをはっきりと表現する力を持ってほしいと述べました。

またロサンゼルス在住でフィリピンに住んだ経験もある竹井さんは、おおらかなフィリピン人に対して、何をするのも「時間通り」に進めようとし、急いでばかりいる日本人は世界的に珍しいという点について指摘。またグローバルな視点から、日本は世界から評判が高くいろんな国で仕事がしやすい環境がある反面、人口の8%しか英語を話せない日本人の弱点をあげ、インバウンドで多くの外国人が日本を訪ねている昨今、英語が話せることでビジネスチャンスが広がると述べました。

以上のように、今回のフィリピン貧困層の子どもたちとの交流イベントは、最後まで登壇者全員が会場の皆さんと一緒に盛り上がり、英語のジョークを交えた楽しいトークショーとなりました。

フィリピン人奨学生によるプレゼンテーションフォト一部

フィリピン奨学生のジャネットさん

ジャネットさんの夢は教師になること

生物学者やビジネスで成功したいなど、夢を熱く語るフィリピンの子どもたち

登壇者プロフィール

内山順子　NPO法人DAREDEMO HERO 代表　

2013年DAREDEMO HERO INC. 設立時よりフィリピンの最貧困地区の社会問題の根本解決に取り組んでいる。問題の解決にはその地域で育ったリーダーたちが各方面で力を発揮し、自分たちの力で環境を変えていく必要があるとして、教育支援を一番の柱に掲げ、貧困地区から奨学生を選抜し大学卒業までの徹底した援助を行っている。日比文化交流も行い、双方の若者たちが共にSDGsの学びを深めるためのプログラムも実施している。2019年NPO法人DAREDEMO HERO理事長就任を経て代表就任。

桂三輝（かつらサンシャイン）

カナダ・トロント出身の上方落語家。落語の400年に渡る長き歴史の中で100年ぶりとなる外国人落語家。1999年、日本の伝統芸能の研究のため来日し、一目で惚れ込んだ落語の世界を目指す。2008年9月に桂三枝（現・文枝）に弟子入りし“三輝”の名を受ける。ブロードウェイで落語を始めて本年で5年目になり、ロンドンのウエストエンドでは3年目になる。大阪で開催されたG20サミットのオープニング・レセプションでは司会を務め、昨年は「徹子の部屋」（テレビ朝日系）に出演。

竹井佑介　株式会社NEXT LEVEL　代表

熊本県天草生まれ。北海道大学博士課程前期（専門は数学）終了。現在はアメリカを中心に世界中で社会投資家として活動。稼いだお金の一部をDAREDEMO HEROはじめ国内外の教育施設へ寄付。ロサンゼルスに拠点を置き、NEXTLEVELの子会社であるUTSS（Under The Same Sky／カリフォルニア州）で在米日本人の英語教育を展開。英語を通じて世界で活躍できる人材を育てたいと願う。2024年3月、ビジネス英語を学ぶ「エイテン」をテストサービス開始。2児の父。2015年紺綬褒章を受章。

私の夢は、英語を話せる日本人を増やし「和を以て貴しとなす」精神を世界へ浸透させること：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000025168.html

NEXT LEVELは日本の英語教育に本格参入する