分単位の用途別電力内訳データをCSVダウンロード中古スマホを用いた電力見える化クラウド「エナジーカラリング」に新機能

株式会社EnergyColoring

2019年6月24日 07時50分

中古スマホでビルの消費電力の用途別内訳を見える化するクラウドサービス「エナジーカラリング」に、カスタム報告書作成のためのCSVダウンロード機能が追加

株式会社EnergyColoring（本社：東京都府中市）は、オフィスビルのキュービクルや分電盤に中古スマートフォンを活用したセンサを設置し、消費電力の使用用途をWEBダッシュボードで見える化する消費電力の内訳可視化ツール「エナジーカラリング」に、用途別内訳された分単位の電力データをCSV形式でダウンロードする機能を追加します。

これまで限られた企業様に先行的にご利用いただき、ご好評いただきました「カスタム報告書作成のためのCSVダウンロード機能」を、より多くの皆様にご活用いただけるよう、標準ダッシュボードへ機能追加しました。今回の機能追加により、これまでに測定したデータも含めて、CSV形式でダウンロードすることが可能になります。ダウンロード後は、表計算ソフトなどにより自由にグラフを作成いただくことが可能となります。
現在、ご活用いただいている企業様は、本日より、ご活用いただけます。また、ユーザー登録不要のデモセンサーのダッシュボードにてお試しいただけます。
【製品URL】 https://www.energy-coloring.com

エナジーカラリングの概要

エナジーカラリングの製品概要

オフィスビルへの初回訪問時などに中古スマホを活用したセンサを設置することで、測定された消費電力データが自動的にクラウドに送信・蓄積されます。測定結果をもとに、最短48時間後から用途別分離電力データの提供が開始されます。測定したデータを現地に取りに行くことなく、省エネ診断書や提案書を作成することができます。

初期費用：なし
提供価格：１センサあたり月額３万円より
設置個所：キュービクルの電流計(5A線)または分電盤の根本配線
利用開始方法： https://www.energy-coloring.com/start-energycoloring.html

CSVダウンロード機能を活用した報告書作成の流れ

以下のデモURLより、稼働しているデモ用センサの測定・分析状況をご確認いただけます。デモ画面では、測定・分析された電力データを確認でき、新機能「CSVダウンロード機能」によりデータのダウンロードもお試しいただけます。
【製品デモURL】 https://app.energy-coloring.com/demo

エナジーカラリングダッシュボードの機能

ダウンロードいただいたファイルには、用途別内訳された分単位の消費電力[W]がCSV形式で保存されております。１時間ごとに平均値を計算いただきますと、電力値[Wh]としてご活用いただけます。
弊社の「エナジーカラリング」は、簡単に安全に手軽に測定開始いただくために、電気工事が必要不可欠な電圧値の測定を必要としません。電力換算に必要な電圧値および力率を機械学習にて推定しておりますので、電圧測定している場合に比べると相対的に誤差が大きくなっております。
より正確な用途別内訳された消費電力をご活用いただく場合は、ご契約している電力会社様より提供される30分値や１か月分の積算電力量を用いてご補正いただけますと、さらに高精度な用途別内訳消費電力をご利用いただけます。ご興味がありましたら、弊社営業までお問い合わせください。

株式会社EnergyColoringの考える社会課題感

株式会社EnergyColoringは、商工業分野における電力エネルギーの効率的な利用を促進し、持続可能な循環型社会の実現に貢献します。

日本は現在世界第５位のエネルギー消費国であり、その大部分を他国からの化石資源に頼っています。国際情勢に影響を受けないよう、資源に乏しい我が国では様々な省エネ施策が行われてきました。しかし、2011年の東日本大震災後にすべての原子力発電所が停止した影響もあり、化石燃料への依存度は未だ高いままとなっています。このような状況において、エネルギーの効率的な利用というのはより重要度を増してきています。また国際的に見ても、化石燃料の使用による温室効果ガスの排出量を削減するため、省エネの取り組みは活発に議論されています。
我々は、国内消費電力の中でも、その大部分(70%)を占める商工業分野での電力利用効率に着目しています。経済性の観点が重視される商工業分野では、設備投資にかかわる初期投資やその後の回収の不透明さから、省電力施策が浸透しているとは言い難い状況です。くわえて装置・設備は画一的ではなく、エネ施策の策定および省エネ効果の算定には、省エネコンサルタント、中小企業診断士、エネルギー管理士、エコアクション２１審査員などの専門人材による個別診断や個別評価が必要不可欠になっており、診断業務に伴う業務負担も無視できません。しかしながら、商工業分野における省エネは、仮に電力使用量を1%削減すると液化天然ガスにしてLNGタンカー50台分もの化石燃料の消費を削減することができる、大きなポテンシャルを秘めています。我々は、商工業分野の省エネ実現を阻むこれらの障壁を減らし、電力利用者がメリットを感じつつ、持続可能な循環型社会を実現する一助となりたりたいと考えています。
株式会社EnergyColoringは、「エナジーカラリング」の提供を通して、省エネ推進にかかわる非効率性を解決してまいります。

日本の消費電力の用途内訳