瀬戸内の海上交通オンデマンド化を見据えた港湾管理電子化実証実験を開始
瀬戸内洋上都市ビジョン協議会(*)では、瀬⼾内エリアにおいて2021年3月1日より3月20日まで、協議会参画団体であるscheme verge、電通、四国地方整備局、ならびに港湾管理者等が共同で港湾管理の電子化実証実験を行う。
scheme verge株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役CEO: 嶂南 達貴、以下 scheme verge)と株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:五十嵐 博、以下 電通)及び一般社団法人水都創造パートナーズ(本社:東京都港区、 代表理事:夏目 守康、 以下水都創造パートナーズ)が中心となって、瀬戸内洋上都市ビジョン協議会の取り組みとして2021年3月1日から、香川県高松市・島嶼部における港湾管理の電子化実証実験を行う。本実証実験では、瀬戸内国際芸術祭2022に向け、海上交通サービスの利便性向上、管理業務の円滑化・省人化を目的に、港湾施設の利用手続きを電子化しシームレスなサービス提供の実現に向けた問題点等を検証する。
■背景・課題
瀬戸内国際芸術祭等の移動需要が高まる時期において、フェリー・定期船だけでは旅行者需要に対応しきれない状況があり、2019年開催時には積み残しが課題となった(瀬戸内国際芸術祭2019年の総来場者数は過去最高の1,178,484人)。また、同会場となる離島間を、海上タクシーを利用しての効率的な移動ニーズも高まっている。海上タクシーは各港に係留する際、主に紙での事前申請、承認が必要となり、タクシー利用に伴うオンデマンド化の障壁となっている。
■目的
これら課題解決として、現在紙や電話での申請となっている係留申請について電子化を図り、港湾管理のより効率化を目指し、海上タクシー手配のオンデマンド化に資する港湾行政事務のデジタル化(DX)を瀬戸内から目指す。
■取り組み概要
具体的には、scheme vergeが提供する観光型MaaS(Mobility as a Service)アプリ「horai」(※1)からの予約に対して水都創造パートナーズの提供する港湾管理システム「Triangle Connect」(※2)を使用して海上タクシー事業者が各港での係留申請を実施。港湾管理者は電子システム上で海上タクシー事業者の申請を承認することによる効率化を検証する。本実証実験では、次回瀬戸内国際芸術祭2022に向け、海上交通サービスの利便性向上を目的に、港湾施設の利用手続きを電子化し、シームレスなサービス提供の実現に向けた問題点等を検証する。
※1
余暇・観光型MaaSアプリ「horai」
地域の観光スポットを探す、行く、体験するをフルサポートする余暇・観光型MaaSアプリ。アートスポットが島々に点在する瀬戸内エリア(香川県・岡山県・広島県)をはじめ、三浦半島エリア(神奈川県)、五島エリア(長崎県)、伊勢エリア(三重県)で展開中。horai上では、アートスポットを含めた観光スポットの写真・料金・営業時間などの情報が一元化して表示されるだけでなく、その中から行き先を選択すれば、自動で最適な旅程を立案する。海上タクシー(瀬戸内エリア)を含めた、複数の交通手段を横断した旅程作成が可能。また、旅程に含まれる海上タクシーはアプリ上で予約・決済できる。horaiは旅先でのあらゆるストレスを解放し、ユーザーが現地での観光体験に集中・没頭できる時間をサポートする。
URL:https://horai.sv
※2
船着場利用管理システム「Triangle Connect」
水都創造パートナーズが提供する船着場利用管理システム「Triangle Connect」は、複数の船着場の桟橋利用予約や空き状況を管理し、船着場特有の各種規定に即した運用や精算業務を支援する。すでに東京都内で乗船券の販売や水辺関連情報サイトと連動しながら運用中。今後は、舟運関連業務のデジタル化(DX)、水上交通・海上交通のMaaS化に向けて情報連携を図るソリューションとして展開する。
■実証風景メディア向け公開日
令和3年3月13日(土)15:00~15:30(受付14:30)
場 所 : 高松港県営第2浮桟橋周辺
主 催 : 瀬戸内洋上都市ビジョン協議会(主な構成員 : scheme verge、電通、四国地方整備局)
内 容 : ①実証実験の概要説明②デモンストレーション(horaiを利用した海上タクシーのオンデマンド予約を実演)
上記限定でメディア向けに現地での取材が可能となっております。新型コロナ感染拡大を考慮し、少人数でのご対応をお願いいたします。お手数おかけいたしますが、ご希望の方は事前に下記連絡先までご連絡下さい。(一般の方は参加できません)
<お申し込み先>
scheme verge株式会社 小林
電話:090-3040-9678 メール:alliance@schemeverge.com
取材申込受付:3月12日(金)17:00まで
※新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、当日はマスクの着用をお願いいたします。また、ご来場いただく前に検温していただき37.5度以上の発熱、風邪症状(咳・のどの痛み・下痢・嘔吐・体のだるさ(倦怠感)等)、体調不良の場合は参加をご遠慮願います。
■関係者の役割
・scheme verge:余暇・観光型MaaSアプリ「horai」の提供、全体ディレクション、運行サポート等
URL:https://www.schemeverge.com
・電通:DX推進技術支援等
URL:https://www.dentsu.co.jp
・水都創造パートナーズ:船着場利用管理システム「Triangle Connect」の提供
URL:https://www.suitosozo.org
・国土交通省 四国地方整備局:港湾管理における効果検証、課題整理
URL:http://www.skr.mlit.go.jp
・公益社団法人 日本港湾協会:港湾管理における効果検証、課題整理
URL:https://www.phaj.or.jp
・各港湾管理者:船着場利用管理システム「Triangle Connect」の操作
〇協力
香川県、土庄町
■ご参考
*瀬戸内洋上都市ビジョン協議会について
〇活動目的概要:
観光や生活、交通などにまつわるサービスを手配できるMaaS(Mobility as a Service)の構築と、サービスサプライヤーのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、交通機関や各種施設、コンテンツなどの統一的なサプライチェーンを構築することで、瀬戸内において滞在客や生活者が自身のニーズに合ったコンテンツにストレスなくアクセスできるようにすること、並びに各種事業者の効率的な事業運営とサービスの質向上につながるデータ駆動型のエリアマネジメントの構築を目的として2019年7月設立。
〇協議会参画機関・自治体・団体・企業:
scheme verge(株)/ことでんグループ/高松商運(株)/穴吹興産(株)/(株)電通/(株)ゼンリン/ANAホールディングス(株)/(一社)せとうち観光推進機構/四国旅客鉄道(株)/高松空港(株)/香川県旅客船協会/四国フェリー(株)/ソフトバンク(株)/損害保険ジャパン日本興亜(株)/KPMGモビリティ研究所/(株)NTTドコモ 四国支社/香川大学肥塚研究室/香川大学米谷研究室/東京大学松尾研究室/公益財団法人 福武財団/国土交通省 四国運輸局/国土交通省 四国地方整備局/香川県/高松市/土庄町/小豆島町/直島町
〇本協議会における産官学民連携の取り組み:
2020年度新モビリティサービス推進事業に採択されたほか、2019年度国土交通省新モビリティサービス推進事業「先行モデル事業」に採択、内閣府スマートシティ官民連携プラットフォームに加盟。せとうちDMOなど、せとうちの振興に関わる団体や研究機関も参画し、地元企業・住民と連携したボトムアップなMaaS・スマートシティの開発に取り組んでいる。
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