コロナウイルス×水害 復興に向け人手不足が続く、熊本県人吉・球磨で支援活動をする学生チームが、被災地を往復する学生ボランティアバスを運行開始
発災から2ヶ月経った今でも深刻な状況の被災地を体験した学生自らが主体となり、行きたくても交通手段のない学生のニーズを汲んで募金を集め、市内から被災地を往復するマイクロバスの運行を開始しました。
令和2年7月豪雨の被害を受けた熊本県人吉市を拠点に復旧支援を行う一般社団法人 熊本支援チームは、コロナによる深刻な人手不足を解決するため、クラウドファンディングで2000万円の資金を調達し、県内の学生が有償で活動に参加できるプロジェクトを発足。現在多くの学生が参加し、前元盾哉(東海大学2年)・鍵山航大(宮崎大学4年)・鬼塚悠輔(熊本大学4年)の3名が中心となって学生主体の活動を行っています。
新型コロナウイルスが全国的にまだ猛威を奮う中で起きた令和2年7月豪雨災害から、本日9月4日で2ヶ月を迎えました。
その被害を受けた熊本県の多くの地域では、今でも深刻な人手不足の問題を抱えながら、懸命な復旧活動が続いています。熊本地震の際は、参加したボランティアの内77%が県外在住者だったという程、県外からの協力に支えられてきましたが、今回は県外ボランティアを募集できない状況の中、新しい復旧活動の在り方が求められました。
コロナ×水害という前代未聞のダブル災害を乗り越えるため、熊本支援チームでは今までの経験と繋がりを活かして、新しい取り組みに挑戦しています。
まず人手不足を解決するために私たちが取り組んだのが、
『学生支援チーム』プロジェクトです。
夏休みの学生を中心に呼びかけ、活動支援金(給与)として1日5,000円+飲食チケット(福利厚生)1,000円分を支給し、中・長期で活動できる仕組みを作るため、クラウドファンディングで全国に協力を呼びかけ、2000万円の資金調達に成功しました。
(クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/view/309788)
コロナの影響により「県外ボランティアが受け入れできない」問題と共に、「大学生のアルバイト激減」「飲食店の売り上げ減」などの課題も同時に解決し、新しい災害支援のあり方、復旧活動のモデルとなることを目指しています。
【学生支援チームの活動について】
まずこれだけの人数を集めることができたのは、ネットや広告の力ではなく、活動に参加した学生が自ら友人に声をかけ、その輪を広げていった結果です。
被災地の悲惨な状況を目の当たりにし、自分たちでも地元や社会に貢献することができると、メンバーそれぞれが自らの活動意義を見出し、多くの学生が主体的に活動に参加しています。
学生支援チームの中でも、リーダー的存在として特にチームを引っ張っているのは、前元盾哉(東海大学2年)・鍵山航大(宮崎大学4年)・鬼塚悠輔(熊本大学4年)の3名で、作業現場ではそれぞれが現場リーダーとして指揮をとり、参加者へのフォローアップや、メンバー募集の呼びかけなども積極的に行っています。
3名を中心とする学生達は、
"活動に参加したくても被災地までの交通手段がない"という学生のニーズを汲んで声を上げ、自分たちで募金活動を行い資金を集めることに成功し、2020年9月7日より市内と被災地を往復するマイクロバスの運行をスタートさせることになりました。
これまで、どうにか県内のマンパワーで復旧活動を進めてきたものの、未だ電気も水も復旧しない場所も多く存在し、発災から2ヶ月経った今でも、被災地は終わりの見えない片付け作業に追われています。
もっと多くの県内学生が復旧活動に参加することができれば、片付けを一気に進められると同時に、
これから地域で活躍するリーダーとなる人材の発掘・育成にも繋がると考え、
熊本支援チームでは引き続き有償での学生受け入れ体勢を整えていきます。
▼有償学生支援チームの募集要項・応募はこちら
https://kumamoto-team.net/recruit
※マイクロバスのご利用については、学生支援チームの参加申込後にご案内します。
▼活動支援金の募集要項はこちら
https://kumamoto-team.net/donation
現在、全国メディアではこの度の災害についての露出がほとんどなくなりました。
最低限の『復旧』もままならない地域もまだ多くある状況で、復旧の進んでいる地域では『復興』のフェーズにも入っていくこととなります。
ぜひ長期的な目での被災地支援を、引き続きお願いいたします。
<学生支援チームの活動の様子>
【熊本支援チームとは】
熊本支援チームは、2011年3月の東日本大震災を契機に、熊本県内の有志メンバーにより任意団体として発足しました。
2016年4月の熊本地震では、支援チーム自らが最大震度7を2度経験、被災しながらも、行政や国の支援が行われていない本震発生後1時間後から熊本市東区健軍を拠点に、隣接し被害が甚大だった益城町を中心に精力的な民間支援活動を展開しました。
2020年7月に熊本県内を中心に襲った大雨による豪雨災害でも、発災の翌日から被災地に入り支援活動を展開しています。新型コロナウィルス感染症の感染拡大の懸念がある中、従来とは異なる災害支援のあり方、県外ボランティア受入れ課題などを抱きながらも、地元熊本の被災地支援を行っています。
<豪雨災害支援活動の様子>
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像