ミリアド・ジェネティクス主催 ピンクリボン オンラインイベント「もっと 知って 乳がんのこと」開催レポート
ミリアド・ジェネティクス合同会社(本社:東京都新宿区 代表:倉岡俊介、以下「ミリアド・ジェネティクス」)は、ピンクリボン月間初日の10月1日、日本で増えている乳がんの早期発見、早期治療のきっかけとなることを願って、ピンクリボン オンラインイベント「もっと 知って 乳がんのこと」を開催しました。元SKE48 矢方美紀さん、陶芸家 岡崎裕子さんによるセミナー、パラレルシンガー 七海うららさんによるスペシャル トーク&コンサート、そして、聖路加国際病院 乳腺外科 副医長 竹井淳子先生を交えたトークセッションを、フリーアナウンサー 森本智子さんの司会で実施。ご登壇者の乳がん体験談を交えてお話しいただきました。
イベントにご出演されたみなさん。左から、フリーアナウンサー 森本智子さん、聖路加国際病院 乳腺外科 副医長 竹井淳子先生、元SKE48 矢方美紀さん、陶芸家 岡崎裕子さん、パラレルシンガー 七海うららさん
《オンラインイベント概要》
開催日時:2023年10月1日(日)20:00~22:00
配信方法:YouTubeライブ配信
イベントレポート全文:https://shiritai-hboc.jp/event
(サイトでは記事と動画で当日の模様をご紹介。また、七海うららさんの「スペシャル トーク&コンサート」の動画も10 月31 日まで限定公開)
Seminar 1 乳がんになっても前を向いて
元SKE48 矢方 美紀さん
最初にご登壇されたのは矢方さん。25歳の時に乳がんと診断されました。
「ある芸能人の方が若くして乳がんで亡くなったというニュースをリアルタイムで見たんです。そして、セルフチェックの存在を知り、自らやってみると、すごく硬いしこりが左の胸にあった」と当時を振り返る矢方さん。「最初は全摘にすごく抵抗があって、手術をしない選択もあるかもしれないと悩んでいたんですが、将来のことを考えて決めてくださいね、という先生の一言に背中を押してもらい、決断をしました」
それから5年経って───
「自分の体は自分にしか守れないですし、私は大丈夫という言葉はない。いまは、人生は1回しかない、をモットーに、いろいろなことをやってみようという気持ちしかありません。ネガティブな病気を経験してプラスに変えられたことがたくさんあったので、この経験を受け止めて毎日をエンジョイしています」と、笑顔でセミナーを終えました。
Seminar 2 遺伝性乳がんと未来を生きる
陶芸家 岡崎 裕子さん
二児の母でもある岡崎さんが乳がんに罹患したのは、お仕事と子育てに忙しかった2017年。
「入浴中、手に左胸のしこりがあたったことが気になり、近くのクリニックを受診、乳がんと診断されました。抗がん剤治療を実施後、左乳房を全切除しました。病理検査で完全奏効が認められて、今は無治療で経過観察中です。ただ、がんとわかった時は、育児どうしよう、という想いでいっぱいで。子どもたちが不安にならないように、最初にきちんと説明し、夫も含め家族で治療と向き合いました」と当時の様子をお話しされました。その後、遺伝子検査を受けて遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)であることがわかりました。
「わかったことで将来をみすえた対策が取れたことはよかったと思っています。遺伝性であっても必ずしもがんにかかるわけではない、と私自身が思えていることも受け入れるうえで大きな要素でした」
そうお話しされた岡崎さんは、最後に視聴されている方へメッセージを送りました。
「自分の体に日頃から目を向けていただければと思います。何かおかしいと感じても、きっと大丈夫と思ってしまいがちですが、専門医に大丈夫と言っていただくところまで体を大事に見守ってください」
Special Talk & Concert 〜Pink Ribbon Version〜
パラレルシンガー 七海 うららさん
七海うららさんのスペシャル トーク&コンサートでは、今回のイベントのために用意していただいたオリジナル映像を配信。乳がんが見つかったきっかけや闘病経験から得た心境の変化などをお話しいただきました。
「私が乳がんに気づいたきっかけはインナーに血がついていたという些細なことで。ところが皮膚科で治療を受けても治らなかったので、乳腺外科で診てもらうことに。検査の結果、非浸潤性の乳がんと診断され、乳房を全切除し、乳房再建もしました」
当時、会社員だった七海さんは、コロナ禍でこれからの人生について考える時間を持てたそうです。
「自分の残りの人生を自分が好きなことに全力で取り組めたら、きっと悔いなく生きていけるなと思い、音楽活動を始めました。自分の経験を個性として歌に込め、いまの私を見ていただくことでプラスの影響を与え続けられることを願い日々活動しています」
現在、経過観察中の七海さんですが、2023年には主治医の先生の勧めで遺伝子検査を受け、陽性に。
「遺伝子検査は、治療や別のがんの予防など、自分がどうしていくかを事前に考えられるようになったので受けて良かったと思っています。いまではさまざまな治療の選択肢があり、早期発見で助かる命があります。がんが見つかった場合でも、そこから第二の人生を歩むことができるので、過度に恐れずに乗り越えていきましょう」と、明るくトークを締めくくりました。
Talk Session
トークセッションでは、フリーアナウンサー 森本智子さんの司会で、日頃から乳がんを意識することやセルフチェックの大切さについて、矢方さん、岡崎さん、七海さん、それぞれの体験や想いを交えながらお話しいただきました。また、乳腺外科医 竹井淳子先生からは、セルフチェックや遺伝子検査、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)についてわかりやすく解説していただきました。
まず、セルフチェックについて竹井先生からは
「実際、がんになられた方の半数以上はご自身の症状から乳がんが見つかっています。ブレスト・アウェアネスと言われる、ご自身の乳房を意識する生活習慣を身につけていただくことが大切です。セルフチェック、乳房の変化に気をつける、変化に気づいたらすぐに医師に相談する、そして40歳を過ぎたら2年に1度は乳がん検診を受けることです」
というアドバイスがありました。また、遺伝子検査については
「遺伝性乳がん卵巣がんの遺伝子の変化というのを持っていた場合、50%の確率で親から引き継いでいる、または自分が持っていたら子に引き継ぐということがあります。ただし、実際に生涯のうちで乳がんを発症するのは100%ではなくて、変化を持っていてもがんにならないこともあります。がんを早期発見するためにはやはり定期的な検診が必要です。若齢で乳がんや卵巣がんを発症した、またはご家族にもいるなど気になることがありましたら、遺伝カウンセリングを受けてみると良いと思います」と、定期検診と遺伝カウンセリングの大切さをお話しされました。森本さんからは
「遺伝子検査は2020年4月から、一定条件を満たす患者さんは遺伝性乳がん卵巣がんの診断からリスク低減手術などの治療に至るまで、そして遺伝カウンセリングも保険適用となっています」という説明があり、竹井先生は
「保険適用になる前に乳がん、卵巣がんと診断され、遺伝子検査を受けていない方でも、気になった時にはいつでもカウンセリングを受けていただきたいと思います」と続けました。そして、岡崎さんはご自身の体験から
「最初の治療前や予防切除前などのカウンセリングでは、先生が人生の伴走者になってくださっていることを感じられて、とてもありがたかったですし、今もありがたいと思っています」と感謝の気持ちをお話しされました。
遺伝子検査を受けることについて、矢方さんからは
「私は発症年齢が25歳ということもあり、遺伝の可能性も含めて先生から説明を受けました。親とも相談し、検査の結果次第で将来の対策や備えについても考えて受ける決断をしました」と、当時の様子を伝え、岡崎さん、七海さんも前向きに決めたと同様のお話をされました。
その後、ご出演者から視聴者の方へ、それぞれメッセージを送りました。七海さんは
「第二の人生を歩んでいる私の姿が、一人でも多くの方の背中を押すきっかけになればいいなと思って活動しています。みなさんも他人事だと思わずにセルフチェックや検査を受けていただきたいです」と明るくお話しされました。
最後に、森本さんから当日の感想を交えた終了のご挨拶をさせていただきました。
「このイベントを通して、多くの方に乳がんの早期発見、早期治療の大切さが伝わったのではないかなと思っております。そして、1人でも多くの方がセルフチェックを行ったり、病院に定期健診に行ったりするきっかけになれたらいいなと願っております。ご登壇いただいた皆様、ご視聴いただいた皆様、最後まで見ていただいて、誠にありがとうございました」
ミリアド・ジェネティクスについて
ミリアド・ジェネティクスは個人の重要な遺伝情報を提供することで人々の健康と日常生活を豊かにする遺伝子検査とプレシジョンメディシンのリーディングカンパニーです。ミリアドは複数の医療分野において、病気の発症リスクを判定し、病気の進行リスクを評価し、医療従事者による患者ケアを改善し、医療コストの削減を実現できる遺伝子検査の開発および商品化を行っています。https://myriadgenetics.jp/
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