「大阪から世界へ!」 秀吉も愛した能を、大阪城と太陽の広場で。「葵上」を360度カメラ2台によるVRで。今までになかった「能×デジタル」による新しい世界をお楽しみください。(日本語と英語の字幕付)

From Osaka with Love 

公益財団法人 山本能楽堂

太閤秀吉に愛された能の魅力を、日本が世界に誇るデジタルの最新技術を使って、大阪から世界に向けて発信します。今回、特別な許可を得て、大阪を代表する2つの場所で演じさせて頂きました。大阪城では秀吉が演じた「高砂」を、太陽の塔の前では文殊菩薩の浄土につながる「石橋」をそれぞれ、臨場感あふれる4Kのハイクオリティ映像で撮影しました。また、源氏物語を題材にした人気の演目である「葵上」を、藤本隆行氏による照明デザインを加え、360度カメラ2台の撮影によるVRで配信いたします。能がデジタルと融合する新しい世界。ぜひ、お楽しみください!https://www.youtube.com/watch?v=4jTF3NczIY8
 公益財団法人 山本能楽堂は、新型コロナウィルス感染症流行のため、従来通りの公演ができない舞台芸術の状況を改善し、未来を信じて前向きに伝統芸能の継承につとめるため、「文化庁文化芸術収益力強化事業」により、デジタル技術を駆使した映像作品を制作・配信し、新たな観客層の拡大を目指します。
http://noh-theater.com/digital/#k03
 

 

石橋 大獅子@万博公園 写真:七咲友梨石橋 大獅子@万博公園 写真:七咲友梨

今回、通常は撮影をおこなうことが許されていない、大阪を代表する2つの場所、大阪城と太陽の塔の前で、特別な許可を頂き、4Kでハイクオリティな映像作品を制作しました。

 



「現代に生きる魅力的な芸能」としての能の魅力を伝え、これまで能にあまり興味を持つことの少なかった方にも楽しんで頂けるよう取り組みます。同時に、翻訳テロップも作成し、日本の伝統文化に対して興味がある外国人の方にも能に興味を持つきっかけをつくります。
 

 

 



 さらに、世界で活躍する照明家の藤本隆行氏(ダムタイプ)の照明デザインにより、能を代表する演目である「葵上(あおいのうえ)」を上演し、VR(360度カメラ)により作品収録を行い、能舞台の雰囲気を会場に来ることができない方々にもお楽しみ頂ける機会を創出します。
 


 同時に、能の理解・普及を目的としたショートムービー(ドキュメンタリー、能入門動画3本)も作成し、プロモーションとして配信していきます。

Enjoy the appeal of Noh, Japan's classical drama cherished by Toyotomi Hideyoshi, streamed to your device directly from Osaka using Japan's latest technological advances. This time around, we got permission to film on two of Osaka's most representative locations. "Takasago", a play performed by Hideyoshi himself, was filmed in Osaka castle, and in front of the Tower of the Sun we filmed "Shakkyo", a play about the bridge that leads to the Pure Land of Bodhisattva Monju - all shot in crisp 4K high-quality video. In addition, "Lady Aoi", a popular play based on the classical novel "The Tale of Prince Genji", will be broadcast in VR with two 360-degree cameras and lighting designed by Takayuki Fujimoto. Please join us as we enter a new reality, where Noh fuses with the digital wold.
 


(ドキュメンタリー)
 https://www.youtube.com/watch?v=GewZ8fyNZqI
(ようこそ、能楽堂へ~能の入門動画)
1,ようこそ 能楽堂へ_#01 能の歴史と魅力について
https://www.youtube.com/watch?v=rMoifwmvhfk
2,ようこそ 能楽堂へ_#02能衣装について
https://www.youtube.com/watch?v=ksNUcVzt3D4
3,ようこそ 能楽堂へ_#03能面について
https://www.youtube.com/watch?v=y41UJ-f_IVo

【視聴方法】
◆観劇三昧 (オンデマンド配信)
半能「高砂」@大阪城/7日間レンタル 900円
https://v2.kan-geki.com/tvods/detail/73
半能「石橋 大獅子」@万博公園 太陽の広場/7日間レンタル 900円
https://v2.kan-geki.com/tvods/detail/74

◆U-NEXT (オンデマンド配信)
半能「高砂」@大阪城/7日間レンタル 900円 

半能「石橋 大獅子」@万博公園 太陽の広場/7日間レンタル 900円


◆360channel (オンデマンド配信)
能「葵上(あおいのうえ)」@山本能楽堂/7日間レンタル 1800円
https://www.360ch.tv/video/show/3101
 

【高砂(たかさご)のあらすじ】
九州阿蘇宮の神主、友成は、旅の途中従者を連れて播磨の国の名所高砂の浦に立ち寄ります。浦には松が美しく生え、遠く鐘の音も聞こえていた。そこに熊手を持った翁(おきな)と杉箒(すぎぼうき)を持った姥(うば)の老夫婦が現れ、木陰を掃き清めています。
老夫婦に友成は、高砂の松について問いかけます。二人は友成に、この松こそ高砂の松であり、遠い住吉の地にある住の江の松と合わせて「相生(あいおい)」の松」であり、離れていても夫婦であるとの伝説を説いて、松の永遠・夫婦相老の仲睦まじさを述べ、命あるもの、いや自然の全ては和歌の道に心を寄せるという。
自分たちは高砂と住吉の「相生も松」の化身であると告げると、住吉での再会を約して夕波に寄せる岸辺の小船に乗り、そのまま風にまかせて、沖へと姿を消して行きました。
神官の友成一行もまた満潮に乗って船を出し、松の精を追って住吉にたどり着きます。住吉に着くと、住吉明神が出現して、美しい月光の下、颯爽と舞を舞って天下泰平・国土安穏、千秋万歳(せんしゅうばんせい)を祝って寿ぎました。
 

【石橋(しゃっきょう)のあらすじ】

仏跡を訪ね歩いた寂昭法師(ワキ)は、中国の清涼山の麓へと辿り着いた。まさに仙境である。更に、ここから山の中へは細く長い石橋がかかっており、その先は文殊菩薩の浄土であるという。法師は意を決し橋を渡ろうとするが、そこに現われた樵の少年(前シテ)は、この石橋は千丈(3000メートル)あまりの谷に、幅はわずか一尺(30 センチ)にも満たないが、長さは三丈(9メートル)にも及ぶ石の橋で、表面は苔むしていてツルツルと滑りやすく、人間が渡したのではなく、自然と出現したものであり、人が容易に渡れるものではないと止めます。そして、向いは文殊菩薩の浄土であるから、ここで待てばやがて奇瑞が現れるだろうと告げて、立ち去ります。
待つほどもなく、獅子が石橋の上に現れ、咲き乱れた牡丹の花の間を勇壮に舞い戯れ、千秋万歳を祝います。ます。住吉に着くと、住吉明神が出現して、美しい月光の下、颯爽と舞を舞って天下泰平・国土安穏、千秋万歳(せんしゅうばんせい)を祝って寿ぎました。
 


【葵上 梓之出(あおいのうえ あずさので)のあらすじ】

光源氏の正妻、左大臣家の息女の葵上は、物の怪にとりつかれ重態でした。回復させようと様々な方法を試みますが、うまくいかず、梓弓(あずさゆみ)の音で霊を呼ぶ「梓の法」の名手、照日(てるひ)の巫女を招き、物の怪の正体を明らかにすることになりました。 巫女の法に掛けられて姿を表したのは、元皇太子妃で源氏の愛人の六条御息所(みやすどころ)の怨霊です。
御息所は、気高く教養深い高貴な女性ですが、近頃は源氏の足も遠のき、密かに源氏の姿を見ようと訪れた加茂の祭りでも車争いで正妻の葵上に敗れ、やり場のない辛さが募っていると訴えます。
そして、葵上の姿を見ると、嫉妬に駆られ、後妻打ち(うわなりうち)〔妻が若い夫の浮気相手を憎んで打つこと〕で、葵上の魂を抜き取ろうとします。 家臣たちは、御息所の激しさにおののき、急ぎ偉大な法力を持つ修験者(しゅげんじゃ)横川(よかわ)の小聖(こひじり)を呼びます。
小聖が祈祷を始めると、御息所の心に巣くっている嫉妬心が鬼女となって表われました。恨みの塊となった御息所は、葵上のみならず祈祷をしている小聖にも襲いかかります。激しい戦いの末、御息所の怨霊は折り伏せられ、心安らかに成仏するのでした。
 

 

 

 

●出演者

 


◇大阪城公演 半能「高砂」
シテ 住吉明神:山本章弘
笛:斉藤敦 小鼓:古田知英 大鼓:守家由訓 太鼓:中田弘美
地謡:吉井基晴 今村一夫 井戸良祐 笠田祐樹 山本麗晃

◇太陽の塔公演 半能「石橋」
白獅子:山本章弘   赤獅子:山本麗晃
笛:斉藤敦 小鼓:古田知英 大鼓:守家由訓 太鼓:上田慎也
地謡:吉井基晴 今村一夫 井戸良祐 笠田祐樹 山本麗晃

◇能「葵上」  照明:藤本隆行(Kinsei R&D)/ダムタイプ
前シテ 六条御息所   : 山本 章弘
後シテ 六条御息所の生霊:山本 章弘
ツレ  巫女      :今村 一夫
ワキ  横川の小聖   :福王 知登
ワキツレ 臣下     :喜多 雅人
アイ   下人     :善竹 隆平
 笛 :斉藤 敦  小鼓:古田 知英 大鼓:守家 由訓 太鼓:中田 弘美
後見:梅若 猶義 河村 浩太郎
地謡:杉浦 豊彦  吉井 基晴  井戸良祐  笠田 祐樹  山本 麗晃
 



●出演者について
◇山本章弘(やまもと あきひろ)
能楽師観世流シテ方。重要無形文化財保持者総合指定保持者。初舞台は3歳。亡父・山本眞義、故二十五世宗家 観世左近、二十六世宗家観世清和に師事。公益社団法人能楽協会理事、公益社団法人能楽協会大阪支部常議 員、公益財団法人山本能楽堂代表理事、特定非営利活動法人べっぷかんこうかい理事長、京都芸術大学客員教授。

◇杉浦豊彦(すぎうら とよひこ)
能楽師観世流シテ方。重要無形文化財保持者総合指定保持者。初舞台は3歳。父である故・杉浦元三郎、故・二十五世宗家 観世左近、二十六世宗家 観世清和に師事。杉浦家一門を指導し、『杉浦定期能』の運営はもとより、京都 観世流の中核として活動を行う。公益社団法人 能楽協会常議員。

◇浦田 保浩(うらた やすひろ)
能楽師観世流シテ方。重要無形文化財保持者総合指定保持者。父 故・浦田保利、及び、故・観世流二十五世宗家 観世左近、現宗家二十六世 観世清和に師事。公益社団法人 能楽協会京都支部常議員、公益社団法人 京都観世 会理事、「浦田定期会」「浦声会」主催

◇梅若 猶義(うめわか なおよし)
能楽師観世流シテ方。重要無形文化財保持者総合指定保持者。二世 梅若猶義を襲名。4歳で初舞台。祖父 故・ 初世猶義と父 故・五世吉之丞に師事。曽祖父は初世万三郎。公益社団法人能楽協会大阪支部常議員

◇福王 知登(ふくおう ともたか)
能楽師福王流ワキ方。福王流十六世宗家福王茂十郎の次男。父に師事。公益社団法人能楽協会大阪支部副支部長

●照明
◇藤本隆行(ふじもと たかゆき) Kinsei R&Dディレクター・照明家
日本のアートコレクティブ Dumb Typeのメンバーとして舞台作品に関わり、21世紀に入ってからは、Kinsei R&D名義でLED照明などのデジタルディバイスを使った舞台・美術作品を製作・発表。
国内外のアーティストとのコラボレーションを活発に行い、2010年からは大阪の山本能楽堂にて、能の演目にLED照明演出を付ける試みも続けている。
https://kinsei.asia/

●デジタル映像制作
【2K映像制作】
Tomato Red Motion
2013年よりチームとして活動を開始。ウェディングムービーを原点としており、一般の人々を主役に映画のような映像をつくってきた経緯から、その人やもの「らしさ」を引き出しストーリーをつくり美しく描く手法が人々の共感を得る映像制作につながっており、文化をより広く伝える今回の取り組みにおいても効果を期待できる。現在はWEBムービー、TVCMなども多く手がけ、全国各地、世界で活動している。

【VR映像制作及びWEBマーケティング】
有限会社パリティクラブ
3DCG制作や、VR・ARを用いたコンテンツ制作を得意としている。(大手メーカーテレビゲーム向けCG制作、vtuber制作など)また、WEB広告運用の実績も多いため、新設するコンテンツとの相性がよいWEB広告運用が期待できる。

【メインビジュアルの撮影、記録撮影】
七咲友梨 (Yuri Nanasaki / 写真家、tea grower)
島根県出身。役者として映画、ドラマ、舞台などで活動後、写真家へと転身。ポートレイトや旅の写真を中心に雑誌、広告、書籍、webなどの分野で活動。CM、ミュージックビデオ、映画など映像撮影も手がける。
松浦弥太郎氏(エッセイスト)初監督作品の映画「場所はいつも旅先だった」では映像・写真の撮影を担当、2021年公開予定。 近著に写真集「朝になれば鳥たちが騒ぎだすだろう」(1.3H/イッテンサンジカン刊)。 中国地方発のローカルメディア「みんなでつくる中国山地」にて、写真撮影を担当。

【企画・制作進行管理】
株式会社広告通信社
NTT西日本グループの総合広告代理店としてプロモーションの企画から運用管理全般を実施することができる。NTT西日本、NTTドコモ、自治体関係・学校関係のブランディングからプロモーション企画、映像制作、キャンペーン等実績多数

文化庁「文化芸術収益力強化事業」(委託事業)
主催:文化庁、公益財団法人 山本能楽堂
協力:大阪府、大阪市、大阪観光局、大阪商工会議所、大阪城天守閣、大阪城パークセンター、
万博記念公園マネジメント・パートナーズ


 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


関連リンク
http://noh-theater.com
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

公益財団法人 山本能楽堂

0フォロワー

RSS
URL
-
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
大阪府大阪市中央区徳井町 1丁目3−6
電話番号
06-6943-9454
代表者名
山本旭彦
上場
未上場
資本金
-
設立
1927年11月