原子間力顕微鏡のパイオニア、パーク・システムズがウェビナーシリーズを実施「電気測定 via AFM」
原子間力顕微鏡(AFM)のグローバルリーダーであるパーク・システムズが2021年6月~9月にかけて、4回に渡って電気特性のアプリケーションについて無料ウェビナーシリーズを実施する。
主な内容としては、C-AFM, KPFM, PFMの具体的な用途について、測定だけでなくサンプルプレパレーションなども含めており、原子間力顕微鏡での研究の最前線で活躍している講師陣のリアルな話を聞ける講演を配信する。また、海外拠点の一つであるパーク・システムズ・ヨーロッパで行われた人気ウェビナーを日本でも配信し、バラエティーに富んだシリーズ企画となっている。東京工業大学 中嶋研究室の梁 暁斌 特任助教や東京都立大学の宮田 耕充 准教授から、パーク・システムズ・ジャパンとパーク・システムズ・ヨーロッパの敏腕アプリケーションサイエンティストまでと、豪華講師陣による原子間力顕微鏡での電気特性の物性測定について、生の言葉で聞けるこのウェビナーシリーズ「電気測定 via AFM」は、6月8日から参加登録ができる。
各ウェビナーは6月25日金曜日、7月30日金曜日、8月27日金曜日、9月24日金曜日、と6月から9月にかけて月末の金曜日に計4回開催される。
ウェビナー参加登録はこちらから:
https://www.parksystems.co.jp/index.php/jp/medias/events/webinars/554-via-afm
各ウェビナー詳細:
「電気測定 via AFM」第一回目 2021年6月25日(金)
原子間力顕微鏡による高分子ナノ力学物性の計測
AFMのソフトマテリアル測定と言えば業界で知らぬ人がいないほどの大有名な中嶋研究室の元、パーク・システムズ本社のサイエンティストや日本のアプリケーション担当者が多くの ディスカッションを重ねている。機能のメカニズムと材料開発への応用に重要なナノ力学物性と巨視的力学物性の相関への理解を深めるために、相関実験手法と幾つかの事例を含めて、東京工業大学 中嶋研究室の梁 暁斌 助教が紹介する。
「電気測定 via AFM」第二回目 2021年7月30日(金)
二次元半導体の成長と機能開拓
ごく最近人工合成が可能となり、研究材料として広く使われ始めた厚みが原子1~数個分の層状物質は、通常の3次元物質とは異なる物性が現れます。この新しい材料をいかに合成・構造を制御するか、単原子層デバイスへの未来につながる興味深いお話を東京都立大学 ナノ物性研究室の宮田 耕充 准教授が講演する。
「電気測定 via AFM」第三回目 2021年8月27日(金)
圧電応答測定(PFM)
コンデンサー、アクチュエーター、不揮発性メモリなどに使われる圧電材料は、デバイスとして薄膜化 、微細化がますます進んでいる。PFMは、この微小領域の残留分極の分布を可視化することができ、 分光法によって分極の大きさと方向を1度にみることができる。また、探針と接触する表面に垂直な 成分だけでなく、面内の異なる方向に沿った成分を含む複雑なドメインの方向についても1つの垂直チャネルと2つの水平チャネルのベクトルを使って、より正確な情報を提供することもでる。
「電気測定 via AFM」第四回目 2021年9月24日(金)
半導体薄膜のエネルギー準位と電荷輸送研究のためのKPFM
AFMの応用モードの 一つであるケルビンプローブフォース顕微鏡(KPFM)を使用すると、試料表面の電位に関するデータを取得できる。KPFMは、試料表面の構造特性や材料組成を電位差と相関させるための理想的な局所プローブ法であり、ナノエレクトロニクス およびオプトエレクトロニクス 、金属腐食、エネルギー貯蔵などの様々な分野での応用ができる。この高度な測定方法 により、トポグラフィーと同時に高精度で定量的なポテンシャル のマッピングが可能となった。このウェビナーでは、KPFMテクニックの詳細と利点について 、使い勝手良さをデモンストレーションと併せて紹介する。
ウェビナーシリーズの詳細および参加登録はこちらから:
https://www.parksystems.co.jp/index.php/jp/medias/events/webinars/554-via-afm
すべての画像