若者とつくる若者のための日本酒が完成
〜「CHILLな夜に癒しを得る」クラウドファンディング開始!〜
若宮酒造株式会社(本社:京都府綾部市、代表取締役:木内康雄)は、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされる中、新たな市場を開拓するために「若者が飲みたい日本酒」を産学連携プロジェクトで開発。学生の企画から、今若者が感じる「Chill」を表現した日本酒「CHILLな夜に癒しを得る」を醸造し、クラウドファンディングで先行販売を行います。
【プロジェクト内容】
日本酒の消費量は依然厳しい状況が続いており、かつ「若者の酒離れ」も進んでいます。
若宮酒造では、この状況を打開すべく「若者が共感する日本酒の開発」を目的として、近隣の高校・大学と連携した産学連携プロジェクトを結成しました。これが「若者が考える、若者のための新しい日本酒づくり」です。
京都府綾部市の綾部高校農業科3年生が初めて栽培・収穫した酒米「五百万石」を使い、福知山公立大学地域経営学部の学生が商品企画と酒づくりを担当、京都工芸繊維大学デザイン専攻の学生がラベルデザインを担当して、若者による若者のための日本酒づくりを行います。
2022年3月31日(木)まで、クラウドファンディングサービスCAMPFIREにて、商品の先行販売を実施中です。
https://camp-fire.jp/projects/view/561782
【商品コンセプト】
学生が企画した日本酒のコンセプトは、今若者が感じる「Chill」を表現した日本酒。
「Chill」は、HipHop系の音楽で表現される「chill out」から派生した言葉です。「chill out」は、「冷静になる」「落ち着く」という意味で、ダンスフロアで踊った後に身体をクールダウンさせるために流す「落ち着いた音楽」というニュアンスで使われます。
かつては攻撃的な印象が強かったHipHopですが、最近はおしゃれなジャズコードを使ったトラックに、静かな日常生活を語るラップを乗せるスタイルもでてきており、若者に人気のSNS「TikTok」で使われて流行るケースもでてきています。
当プロジェクトでも、昨年2021年にヒットしたテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の主題歌のリミックス版にも参加しているラッパーBIM氏のファンがいたことがきっかけで、「Chill」というコンセプトが誕生しています。
そのようにして「Chill系の音楽」という表現は、HipHopファンだけではなく一般的な音楽ファンにも使われるようになりました。今ではHipHopに限らず、「落ち着いた癒し系の音楽」全般を意味しています。若者の間では、「Chill」を形容詞として「チルい」と表現し、「落ち着いた癒しの気分」を表現するようになっています。
この日本酒のコンセプトが決まった2021年10月から少し経った12月1日、音楽から派生した「チルい」という言葉は、三省堂が発表した「三省堂辞書を編む人が選ぶ今年の新語2021」で大賞を受賞するほどに、注目される言葉となっていました。同新語大賞では「リラックスした様子だ」「落ち着いて気分がよい」という意味で紹介されています。
そんな、今注目を集める「Chill」をコンセプトにした若者のための日本酒を、学生が企画し酒づくりを行いました。商品名は「CHILLな夜に癒しを得る」です。
【新商品「CHILLな夜に癒しを得る」とは】
新商品「CHILLな夜に癒しを得る」は、「チルい」気分つまり「リラックスして気分がよい」時にマッチした日本酒です。
クラシカルな日本酒特有の風味とは一線を画した、「スッキリとした爽やかな風味」が特長です。
今回企画した学生も、クラシカルな日本酒独特の風味が苦手で、かつ海外で人気の華やかな香りの日本酒とも異なる風味を求めていました。ある種、既存の日本酒のイメージの対極にある新しい風味の日本酒です。
学生がまとめた企画シートが下記になります。
「スッキリとした爽やかな風味」は、クラシカルな日本酒を苦手とする方でも飲みやすく、ほのかな癒しを感じさせる香りが鼻に抜ける後味の感じは、これまでの日本酒にも洋酒にもない新しい味覚ではないかと考えています。
飲み方も、冷酒としてストレートで飲むのはもちろん、炭酸で割ったり、氷でオンザロックにしたり、モヒートのようなカクテル風に飲むのもおすすめです。
これまでの日本酒の常識にあてはめず、自由な飲み方で味わっていただける日本酒となっていると考えています。
【新商品「CHILLな夜に癒しを得る」の醸造について】
今回の「CHILLな夜に癒しを得る」は、醸造という観点から見ますと杜氏泣かせのものでした。
クラシカルな日本酒や、最近増えているワインのようなフルーティーな日本酒ではない、「今までの日本酒のイメージを一新する味わい」ですから、悩むのは無理ありません。
まず頭に浮かんだのは「酵母」をどうするかです。
これまで使ってきたものでは到底彼らの要望を再現できません。さまざまな酵母を調べつくし、吟醸酒の芳醇な香りの主成分であるカプロン酸エチルの生成は若干低く、他の香り成分もそれなりに多いタイプの酵母にたどり着きました。
「麹」も、「香りはそこそこで、味はしっかり」という彼らの要求を吟醸で再現する必要があります。大吟醸用の麹と同じ温度経過を取り、米の中心までしっかりと菌をまぜ込ませ、長期醪に耐えられるものとしました。純米吟醸なのに大吟醸並みに手が掛かりました。
そのため、「飲み飽きしない、つまみを選ばない」スッキリしながらも、後味でほのかな癒し系の香りが鼻に抜けるお酒になっているかと思います。
今回の日本酒「CHILLな夜に癒しを得る」が、学生の想いのように「若者に受け入れられる新しいステージに上れれば」と願っております。
【プロジェクトの背景】
今回のプロジェクトは、「酒の若者離れ」を食い止めるために、「当事者である大学生が飲みたい日本酒をつくる」という発想からはじまっています。
日本酒市場は輸出が好調と言われていますが、日本酒の消費量は依然厳しい状況が続いています。国税庁の「清酒の課税数量の推移」を見ると、ピーク時の昭和48年度(177万KL)に対して平成29年度はピーク時の1/3以下(53KL)にまで減少しています。
※出典:国税庁(https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2019/pdf/200.pdf)
さらに、「若者の酒離れ」も進んでいます。
厚生労働省「国民健康栄養調査」によると飲酒習慣率は、1997年と2017年の20年間で、男性は全ての年代で、女性は20~30歳代で低下しています。特に20~30歳代の若者においては、男性が激減(20代16.2%、30代24.9%)。20歳代の女性は、わずか3%となっています。
コロナ禍で苦境に立たされる酒蔵として、このまま何もせずに世の中の流れに任せるのではなく、「自分たちの力で新たな市場を開拓しなければ自分たちの酒蔵の未来はない」と行動することが大切であると考え、若者と一緒に新しい日本酒を造るための産学連携プロジェクトを立ち上げました。
【クラウドファンディング】
CAMPFIREにて、2022年3月31日(木)まで受付中。
CAMPFIRE限定ラベルを販売。
https://camp-fire.jp/projects/view/561782
【商品概要】
商品名:CHILLな夜に癒しを得る
サイズ:300ml 及び 720ml の2サイズ
原料:米(五百万石)、麹
アルコール度数:15度
価格は、クラウドファンディング終了後に公開予定
【会社概要】
会社名:若宮酒造株式会社
所在地:京都府綾部市味方町薬師前四
代表者:木内康雄
設立:大正九年
URL:https://wakamiyasyuzou.moo.jp/
事業内容:日本酒製造販売
【本リリースに関するお問い合わせ先】
若宮酒造株式会社 担当:木内康雄
TEL:0773-42-0268
e-mail:ayakomachi@mxc.nkansai.ne.jp
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