日本循環器協会、地域の適切な循環器病医療機関を検索できる『見える化マップ』を公開

- 身近で信頼性の高い医療機関検索の支援を通じて受診率向上をサポート -

一般社団法人日本循環器協会（東京都千代田区内神田1丁目18番地13号内神田中央ビル6F　代表理事：小室一成: 以下、日本循環器協会）は、罹患率が増加の一途にあることに加え死亡率においては日本人の死因の第２位を占める循環器病の改善に貢献することを目指し、身近で信頼性の高い地域の循環器診療医療機関を簡単に検索できる『見える化マップ』を公開いたしました。

図：日本循環器協会　見える化マップ：https://map.j-circ-assoc.or.jp/


日本で循環器病対策への支援が必要となる背景

心疾患（循環器疾患）は、がんに次ぐ我が国第２位の死亡原因であり、人口の高齢化に伴い、その罹患数が増えています。循環器疾患の中でも代表的な疾患といわれる心不全や心房細動は、高血圧などの生活習慣病の早期治療により予防が可能ですが、健診でせっかく指摘されても医療機関への受診率が低いため早期コントロールに繋がっていないことが課題となっています。その受診障壁の一つが、「適切な医療機関がどこにあるのか分からず受診できない」という情報不足といわれています。

見える化マップでは、循環器患者を診療する一般内科医や循環器専門医、地域連携医療機関、日本循環器協会正会員医療機関をWeb上のマップに公開し、身近で信頼性の高い医療機関検索の支援を通じて受診率向上を狙うものです。

日本循環器協会『見える化マップ』の特徴
・住所、病院名、医師名と循環器専門医を組み合わせて検索可能です
・循環疾患患者を診療する一般内科医も検索可能です
・検索結果を地図上で表示、そのまま経路検索も行えます
・近隣の医療施設もマップ上に表示されて通いやすさを考慮できます
・日本循環器協会の正会員が所属する医療機関がオレンジ色のピンで表示されます　

一般社団法人日本循環器協会代表理事を務める東京大学大学院医学系研究科循環器内科学教授の小室一成は次のように述べています。

「循環器疾患は命に係わる疾患ですが、適切な予防や治療によって病気にならない、また重症にならないことができます。この度の見える化マップ事業により市民の皆様の居住地域において二つの検索が容易になります。ひとつは高度な専門性を有する循環器専門医の検索、もう一つが循環器疾患患者の診療を行う一般内科開業医の検索です。前者は健診で異常を指摘された市民の皆様が最初に受診する医療機関を探す際に検索が容易になりますので、「心電図異常が見つかったのにどこに受診すれば良いか分からない」という理由で受診が遅れることを防ぐことができます。一方で、後者は循環器以外にも複数の病気をお持ちの患者さんが受診先を探す際に非常に便利です。日本循環器協会は、このような事業活動を通じて、国民の皆さんの健康と安心に貢献できるよう取り組んでまいります。」


日本循環器協会『見える化マップ』の今後の展開

現在はつくば市医師会、ならびにつくば市健康増進課との緊密な連携を行い、つくば市内の医療機関をパイロット的に掲載している段階ですが、問題点を洗い出しながら順次、全国展開を計画しております。今後、各地域の医師会の理解を得ながら日本全国47都道府県の循環器患者を診療する一般内科医、循環器専門医・地域連携医療機関のみなさまに『見える化マップ』への登録を広く呼びかけるものであります。

#####

日本循環器協会について
一般社団法人日本循環器協会は循環器病対策基本法の施行をうけて、患者・企業・医療者をつなぐ架け橋となるプラットフォームの役割を果たすために2021年に設立された新しい団体です。日本循環器学会、日本心臓財団と緊密に連携をとりながら”もっと近くで”活動しています。詳細は以下のホームページなどからご覧ください。

ホームページ：https://j-circ-assoc.or.jp/　
Facebook：https://www.facebook.com/J.Circ.Assoc　
Twitter:　https://twitter.com/J_Circ_Assoc