【調査結果】医療用テープの利用実態:4人に1人が5年以上使用。長期利用者のQOLにも関わる「デザインの価値」
Merry Care Shopが実施した調査により、医療用テープ利用者の心理的価値・デザインへの関心が明らかに。医療用テープは単なる消耗品にとどまらず、生活の一部として重要な役割を果たしています。
イラストデザインを印刷した医療用テープ「メリーケアテープ」を販売するMerry Care Shop(メリーケアショップ、愛媛県松山市)は、2026年3月、全国の医療用テープ利用者347名を対象に意識調査を実施しました。
調査の結果、医療用テープ利用者の約4人に1人にあたる23.1%が、5年以上の長期間にわたり日常的に使用している実態が明らかになりました。
また、機能・価格が同等の場合、無地の医療用テープと色柄などのデザインがある医療用テープ(以下、「デザインありの医療用テープ」) を比較して、「デザインありの医療用テープを選ぶ」と回答した利用者は25名(全体の7.2%)。
そのうち56.0%が「おしゃれとして楽しめる」、52.0%が「気持ちが前向きになる・明るくなる」を理由として挙げており、医療用テープに対する心理的価値への期待も確認されました。
【調査結果概要】
1. 4人に1人が「5年以上」の長期使用、約2割が週5日以上



回答者の23.1%が「5年以上」の利用者であり、週5日以上使用する層も19.6%にのぼります。
長期・高頻度で使用する利用者にとって、医療用テープは日常生活に不可欠な消耗品となっています。
2. 改善要望トップは「肌のかぶれ・荒れ」26.8%

改善要望のトップは「肌がかぶれる・荒れる(26.8%)」で、「粘着力が弱い・剥がれやすい(25.9%)」「剥がした後、粘着跡が残る(25.6%)」「剥がす時に痛い(23.6%)」が続きます。
長期・高頻度で使用する利用者にとって、これらは一時的な困りごとではなく、繰り返し発生する日常的な悩みとなっています。
3. 約18%がデザインへの関心。心理的価値や色の選択肢に潜在ニーズ
3-1. 「デザインありの医療用テープを選ぶ」「無地・デザインありどちらでもよい」合わせて17.9%

機能・価格が同等の場合、デザインありの医療用テープを「必ず選ぶ(1.4%)」「おそらく選ぶ(5.8%)」「どちらでもよい(10.7%)」合わせて17.9%が無地に限定しない回答をしています。
また、医療機器の固定(カテーテル、カニューレ、チューブ、血糖測定器、インスリンポンプなど)を目的として医療用テープを使用している回答者(n=32)では、デザインありの医療用テープへの関心が40.6%にのぼり、全体(17.9%)と比べて高い傾向が見られました。
日常的に医療用テープを使用する利用者ほどデザインへの関心が高まる可能性が示唆されます。
3-2. 無地の医療用テープを選ぶ理由は「目立たない方が良い」43.5%

無地の医療用テープを選ぶ最大の理由は「機能性を最優先したい(50.5%)」ですが、「目立たない方が良い(43.5%)」が続いており、周囲からの視線に対する意識も、選択に一定の影響を与えていることが分かりました。
また、無地を選んだ回答者(n=285)の15.1%が「その他の色も選択肢があれば嬉しい」と回答しており、白・肌色・透明以外のカラーバリエーションへの関心も確認されました。
3-3. デザインありの医療用テープを選ぶ理由の上位は「おしゃれ」56.0%・「前向きになる」52.0%

デザインありの医療用テープを選ぶと回答した25名(全体の7.2%)が挙げた理由の上位は、「おしゃれに見える・ファッションとして楽しめる(56.0%)」「気持ちが前向きになる・明るくなる(52.0%)」「医療用品という印象が軽くなる(40.0%)」でした。
機能以外の心理的・感情的な価値への期待が確認されました。
3-4. 68.0%が割高でもデザインありの医療用テープ購入意向、12.0%は価格不問

デザインありの医療用テープを選ぶと回答した25名のうち、「無地より10〜20%高くても購入したい(32.0%)」「30〜50%高くても購入したい(24.0%)」「価格にかかわらず気に入れば購入したい(12.0%)」あわせて68.0%が、無地よりも価格が高くても購入したいと回答しました。
価格の安さを求める声がある一方で、心理的価値を重視するニーズも確認されました。
【医療用品とデザイン】
医療用品をファッションや個性の表現として捉える考え方は、デザイン分野でも議論されてきました。
デザイナーのグラハム・プリン氏は、その著書『デザインと障害が出会うとき』(日本語版:株式会社オライリー・ジャパン、2022年/原著:Design Meets Disability, MIT Press, 2009)の中で、障害に配慮したデザインでは伝統的に、なるべく注目されることなく機能を補完することが重視されてきたことを指摘しています。
その上で、かつて医療的必需品であった眼鏡がファッションアクセサリーへと変化してきた例を挙げ、補聴器や義肢にもデザインの視点を取り入れることで、医療用品は「隠すべきもの」から個性を表現するアイテムへと変わりうると論じています。
本調査でも、無地の医療用テープを選ぶと回答した285名のうち、43.5%が選択理由として「目立たない方が良い」を挙げており、他者から注目されないことへのニーズが根強いことを示しています。
一方で、デザインありの医療用テープを選ぶと回答した25名のうち、56.0%が「おしゃれに見える・ファッションとして楽しめる」と回答しており、デザインによって医療用品を前向きに捉える価値観の広がりも示されています。
また、当店が協力した新潟医療福祉大学の大屋氏による研究(2025年)では、イラストデザインを印刷した医療用テープ「メリーケアテープ」を医療的ケア児に使用した保護者25名のうち、80%(20名)が「自身の気持ちが軽くなった」と回答しました。
この結果は、医療用品にデザイン性を加えることが、単なる装飾にとどまらず、保護者の心理的負担の軽減(QOL向上)にも寄与する可能性を示唆しています。
(※出典:大屋未輝(2025年3月)「医療的ケア児の保護者にメリーケアテープがもたらす負担の変化―アンケートの自由記載を基にして」『地域ケアリング』27巻3号, pp.90-93. https://cir.nii.ac.jp/crid/1520586057022774656)
【デザインは“機能”の一部】
今回の調査では、医療用テープ利用者の約4人に1人が5年以上の長期利用者、週5日以上使用する利用者も約2割にのぼり、医療用テープが利用者にとって日常生活の一部となっていることが明らかになりました。
改善要望の多くが肌トラブル等の使用感に集中する一方で、無地の医療用テープを選ぶと回答した285名のうち、43.5%が「目立たない方が良い」と回答したことが注目されます。
これは、他者から向けられる視線が、利用者にとって潜在的な心理負担になっている可能性を示唆しています。
医療用テープを長期間、日常的に使い続ける利用者にとって、デザインや色の選択肢を広げることは、心理的障壁を取り除きQOL(生活の質)を向上させるための、極めて重要な「機能」の一つであると言えます。
本調査は、医療用テープの利用実態とデザイン需要を、利用者の声から定量的に示した試みです。
Merry Care Shopは今後も、医療用テープとデザインの融合を通じて、利用者とそのご家族がより前向きに日常を過ごせる社会の実現に貢献してまいります。
【調査概要】
調査テーマ:医療用テープの使用に関する意識調査
調査対象:過去1年以内に医療用テープを使用したことがある方(本人が使用または家族の使用を管理している方)
※医療用テープ:医療機器・ガーゼ・包帯等を皮膚に固定するためのテープ。パッドが付いている絆創膏や、スポーツ等で使用するテーピングテープは含まない。
サンプル数:20代~60代の男女347名(有効回答)
調査期間:2026年3月3日〜3月10日
調査方法:アイブリッジ株式会社「Freeasy」によるインターネットリサーチ
発行元:Merry Care Shop(https://merrycare.net/)
調査結果の全体版は、Merry Care Shop公式サイト(https://merrycare.net/)にて公開しています。
【「メリーケアテープ」について】

メリーケアテープは、Merry Care Shopが販売する、イラストデザインを印刷した医療用テープです。
医療用テープの機能性はそのままに、豊富なイラストデザインを印刷することで、治療やケアの時間をより前向きなものにしたいという思いから生まれました。
◆受賞・掲載実績
2021年 第7回医美同源デザインアワード「入院生活を豊かにするデザイン」プロダクト部門 最優秀賞
2022年 フジテレビ月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』小道具協力
2024年 フジテレビ『PICU 小児集中治療室 スペシャル2024』小道具協力
2024年 赤ちゃんを守る医療者の専門誌 『with NEO』2024年1号(メディカ出版)掲載 ─「粘着力は強い。かわいいデザインの医療用テープ。」(同誌より)
2025年 愛媛新聞 インタビュー記事掲載
店名:Merry Care Shop(メリーケアショップ)
Webサイト:https://merrycare.net/
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