工事現場職人向け工具／園芸用電動道具で、2024年度グッドデザイン賞を受賞

株式会社高儀(本社：新潟県三条市、代表：髙橋竜也)から、「TAKAGI アルミツールホルダーカラビナ」と「EARTH MAN 3.7V充電式噴霧器」の2商品が受賞。

株式会社高儀

2024年10月16日 14時42分

このたび2024年度グッドデザイン賞(主催：公益財団法人日本デザイン振興会)を、株式会社高儀の工事現場職人向け工具「TAKAGI アルミツールホルダーカラビナ (THAF/THAシリーズ)」と、園芸用電動道具「EARTH MAN 3.7V充電式噴霧器」が受賞。

■グッドデザイン賞審査評価コメント

【TAKAGI アルミツールホルダーカラビナ

　(THAF/THAシリーズ)】

工事現場の職人たちが毎日数多く行う「道具の抜き差し」に注目し、腰につけるツールホルダーの現在の構造を疑い、一から見直した取り組み。スムースな抜き差しのための形状の工夫やディテールによって、職人の身体の一部となって、作業向上を実現することがうかがえる。現場ごと、職種ごとに違う職人たちのニーズや好みに応える形で、軽量なプレス成形モデルと、堅牢な鍛造モデルを開発することにより、人材不足や危険を伴うあらゆる現場の課題解決に応える姿勢も高く評価したい。

【EARTH MAN 3.7V充電式噴霧器】

従来の噴霧器は持ちにくく、機械的な印象が強かった。本製品は、本体を片手で持ちやすく、カーブを活かしたデザインにより、より使いやすく親しみやすいものとなっている。半透明のコンテナのため残量も見やすく、無駄なくこぼれにくい注ぎ口のデザインも秀逸である。水やりにおいて重要な、使い手の動きやすさも考慮されており、総合的に非常にバランスの取れたデザインである。

■受賞製品の紹介

1、TAKAGI アルミツールホルダーカラビナ (THAF/THAシリーズ)

工事現場の職人が腰ベルトに装着し、手工具などを収納・携行するためのカラビナ型のツールホルダー。作業の際に頻繁に行われる道具の抜き差しの動作に着目し、これまで市場にはほとんど無かった工具専用の使い勝手に立脚したカラビナ形状を再定義した。

全く用途が異なるのにも関わらず、同じ形状で良いのだろうか？

これまでの工具市場の職人用のカラビナ型ツールホルダーは、元々カラビナ利用の由来である登山・クライミングで用いられていた形状を流用したものが多かった。単純で派手な役割では無いものの、職人の作業動作を支える重要な道具として、職人のための"プロツール"を作りたい想いから、工具専用の形状を追い求めゼロベースで設計がはじまった。

デザインの大きな特徴は、道具の抜き差しがしやすいようカラビナの上下で大きさにメリハリを付けた独自のR形状である。カラビナ上部側のRは小さくし、腰からの出っ張りを小さくすることで手に持った道具を上から差しやすく、下部側のRは逆に大きいRにして上部側とのギャップを作り道具が抜きやすく、また大きな工具もかけられるようにした。

併せて、実際の職人に使い勝手をヒアリングするなかで「工具が抜きやすい方がよい」「抜けにくい方が安心感がある」など好みが様々あることや、サイズ展開や素材感・カラーリングでも広い要望があったためそれらに対応出来るようラインナップを用意しシリーズ展開している。

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2、EARTH MAN 3.7V充電式噴霧器

家庭でのガーデニングの際に、植物の消毒や農薬などの散布作業で用いる噴霧器。特に電動の噴霧器は、これまで農家などのプロユースを想定したモデルやそれを小さくした製品が主流であったが、家庭で使いたいと思えるような見た目・機能性も合わせたデザインを検討し開発を行った。

園芸初心者のユーザーにも、きちんと寄り添える道具をつくる

当噴霧器の大きな特徴は、持ちやすさを追求したスクエア形状にある。従来の噴霧器では、タンク内の圧力対策のために楕円形や円筒形など丸みの強い形状が多かった。この場合、噴霧作業の際に持ち上げたタンクを安定して姿勢保持しにくいという点で欠点があった。

ただ、当噴霧器ではタンク内の圧力対策を脱気孔を設ける設計で解決し、肩にかけた際に身体との接地面が多くなるように工夫した形状で、携行時に前滑りしにくい持ちやすさと機能性の両立を図ることが出来た。

また、住環境に馴染むカラーリングで、庭やガレージに置かれたときにも違和感なく収納できる佇まいにもこだわった。ノズルスティックは本体ハンドルに収まるようにし、噴霧作業を中断するとき・仕舞うとき両方ですっきりと邪魔にならず扱うことが出来る。付属のノズルは、一般的な2通りの噴霧方法が選べる2wayノズルに加え、拡散範囲が選べる新感覚4wayノズルの2種類が付属しており、噴霧作業を便利かつ楽しく行える機能も持ち合わせている。

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■参考：グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されている。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれている。

http://www.g-mark.org/