起振機による耐震診断を全棟実施。地震に強い家づくりを誓う
阪神淡路大震災から29年。今私たちにできること
愛知県江南市に本社を置き、新築住宅・リフォーム・リノベーション・不動産などを主軸とした住⽣活事業を展開する安井建設株式会社(ホームアンドニコ|代表取締役:安井浩一)は、阪神淡路大震災から29年、そして能登半島地震など多くの震災を経て、改めて建築のプロとして地震に強い家づくりを行う信念を表明いたします。
震災の被災者の一人として 建築のプロとしてやるべき使命
令和6年1月1日に発生した能登半島地震により被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。また、被災地の救済と復興支援のためにご尽力されている方々に深く敬意を表します。日々、地震災害における私たち住宅会社の持つ重要性を切々と感じております。
何かできることはないかと思わずにはいられませんが、まずは信頼できる情報源から最新の情報を収集ください。内閣府のウェブサイトやXでは適宜情報発信されております。
内閣府 令和6年能登半島地震 関連情報
https://www.cao.go.jp/2024_notojishin/index.html
内閣府防災X(旧Twitter) https://www.bousai.go.jp/totwitter.html
29年前の阪神淡路大震災では、私自身西宮市で被災し、特に、私たちの業界にとっては、より耐震性の高い建築技術の必要性を改めて認識させられる出来事でした。
それは、私にとって「安全な家づくり」への強い決意を持つきっかけとなりました。
私たちは、家族の安全を守るために、最先端の技術を駆使して耐震性に優れた家を建築しています。私たちが目指すのは、単に「家を建てる」ことではなく、「家族が安心して生活できる環境を提供する」ことです。
阪神淡路大震災から経験を通して学んだ教訓は、私たちの業務において非常に重要な指針となっています。
耐震等級3の重要性
耐震等級は、2000年に日本の住宅品質確保促進法(品確法)に基づいて制定された、建物の地震に対する強度を示す指標です。この等級は、建物の耐震性能に応じて3段階に分かれており、数値が大きいほど高い耐震性を意味します。具体的な等級は以下の通りです。
この診断は、建物の図面に従って以下の3つの分野を計算・検討して算出されます。
1.壁の強さ(壁量・耐力壁配置・床強度)
2.部材の強さ(柱強度・梁強度・柱接合部強度・梁接合部強度)
3.地盤・基礎の強さ(基礎強度)
耐震等級1の建物は、10年に1度の中程度の地震(震度5強)では損壊せず、100年に1度の大地震(震度6強以上)であっても主要構造部分が破壊されることなく倒壊を防ぐ能力があるとされています。耐震等級2と3は、これよりもさらに高い基準を満たしています。
阪神淡路大震災を上回る強さの地震が発生した熊本地震では、この新耐震基準の適用如何によって、木造住宅の被害が明確に分かれました。約19万件の建物が、一部または完全に倒壊。特に、旧耐震基準の建物では大きな被害が確認されましたが、2000年以降の新耐震基準を適用した建物では被害が最小限でした。
これを受けて、住宅業界では新耐震基準、特に耐震等級3の重要性が再認識され、今後ますます重視されていくことが予想されます。
参考:(国土交通省)熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書について
https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000633.html
耐震等級に従って建てられた建物でも安心はできない
国土交通省の外郭団体が行った、阪神淡路大震災と同じ地震動を加えての実物実験では、基準法通りに造られた住宅が倒壊はしなかったものの、大きく傾き、今まで言われていた『基準法をクリアしていれば大丈夫』とは言えない実験結果が出ています。
つまり新耐震基準に定められ、耐震基準1の耐震強度を守って建てた「震度6強で倒壊しない」ことを目標に定めているはずの国の耐震基準が、巨大地震への備えとして十分でない可能性が浮かび上がったのです。
現実に、熊本地震で最も被害をうけた益城町中心部の調査報告によると、激震地に立つ耐震等級3の住宅16棟のうち14棟が無被害、残る2棟は一部損壊。耐震等級1は、大地震でも倒壊せず人命を守るはずでしたが、倒壊した住宅が7棟、全壊したものが12棟ありました。耐震等級2でも倒壊があったと同時に、耐震等級3でも半壊、一部損壊の被害が見られました。
これにより、耐震等級1では不十分の可能性とともに、耐震等級3の認定があったとしても、100%安全だとは言えないことが明らかになりました。
参考:(国土交通省)熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書について
https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000633.html
国内最高レベルの「実際の家を揺らす」耐震診断を実施
ホームアンドニコでは、図面から算出される耐震強度(耐震等級3)を満たすのは基本としています。そしてそこからさらに、実際の家に起振機を用いて揺れを与える「動的耐震診断」も実施しています。
注文住宅は一軒一軒個性があり、地震対策が非常に難しいです。量産型の規格住宅では様々な実験が可能ですが、唯一無二の家に実験を行うのは経済的に困難です。コンピュータを使った耐震診断もありますが、実際の地震にどう対応するかは、起こってみないと分からないのが現状です。
ホームアンドニコの耐震診断は、単なるモデル建築の実験ではなく、実際に家族が住む家を一軒ずつ実際に揺らします。この技術は、多くの時間と労力をかけて開発されたもので、その背景には「家族の命を守る強い家を建てたい」という強い想いがあります。設計と図面上の計算による耐震診断に加えて、実際に揺らす耐震診断を行い、より強固な家を築いています。
起振機(震度1)診断方法
STEP1「おもり」を2階の床にセット
矢印のように動かします。
しばらくすると…なんと建物が揺れだします!(震度1~2くらいで揺れますが建物に損害を与えることはありません)
STEP2 建物の揺れをセンサーで計測
測定されたデータはパソコンにリアルタイムで記録されます。
計測は数時間かけて入念に行われます。
このテストは震度1~2度の揺れのため、決して建物に損害を与えることがありませんが、家の地震耐久力が明確になり、万が一地震に弱い場所が見つかった場合には、正確な補強が可能となります。
(※1)使用している中型起振器 SSV-125ME| http://www.san-esu.com/product010.html
耐震等級3+αを当たり前に行う会社:ホームアンドニコの地震対策
ホームアンドニコでは、地震の脅威から家族を守り、安心して豊かな生活を送れるような住宅を建てるため、以下の対策を全棟で実施しています。
耐震等級3「ストロング工法」でさらなる高強度を実現
ホームアンドニコでは従来の工法と比べて、抜群の「頑強」「高耐震」を誇るストロング工法を採用し、耐震等級3に適合する建物を施工しています。
動的耐震診断の実施
起振機という振動を起こす機械をつかって建物を揺らし、図面上の計算だけではない実測という観点からも耐震性を確認します。
安心の10年地盤保証
建築前に地盤調査を全棟実施。地盤の地耐力に適した基礎づくりを実施し、最高保証2,000万円10年間の保証書をお渡しします。
住宅はただの構造物ではありません。それは家族の安全な避難所であり、愛と思い出が育まれる場所です。私たちは、お客様が安心して生活できる住まいを提供するという責任を常に自覚しています。
地震は予測不可能で、その破壊力は計り知れません。だからこそ、私たちは技術と革新に投資し、最高の耐震基準を満たす住宅を建設することに尽力しています。耐震等級3の基準を遵守し、壁の強さ、構造部材の耐久性、そして地盤と基礎の強固さに細心の注意を払います。
ホームアンドニコは、建築のプロとして地震に強い家づくりを行い、地震の脅威から家族を守り、安心して豊かな生活を送れるような建築を今後も行って参ります。
安井建設株式会社 Home&nico(ホームアンドニコ)
■会社概要
住所:愛知県江南市宮後町天神52番地
TEL:0587-54-3535
https://www.yasui-shinchiku.com/
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