ケミトックス、「全固体電池の開発事業」拡大へ――第9回事業再構築補助金採択、新たな研究開発棟を2024年8月竣工予定
大型ドライルームやロールプレス機など製造設備を導入し、研究開発用途の小型電池から、車載向けにサイズアップした全固体電池の試作まで可能に!
1.第9回事業再構築補助金の採択(経済産業省/中小企業庁)
ポストコロナ・ウィズコロナ時代の日本経済の構造転換を目指して、経済産業省では、思い切った事業再構築に挑戦する中小企業を支援する取り組みを行っています。
ケミトックスの「全固体電池開発事業」は、グリーン成長戦略14分野のうち「自動車・蓄電池産業」分野において本補助金の申請を行い、2023年6月に採択されました。
これを弾みに、同社では新規研究開発棟の建設を含め、全固体電池の開発に拍車をかけます。
2.ケミトックスの全固体電池事業――車載用大型電池の試作を本格化
ケミトックスでは、2025年秋を目標に、車載向けの大型全固体電池の研究開発を開始いたします。全固体電池は世界的に研究開発が進んでいますが、未だ大型電池の製造方法は確立されていません。ケミトックスではこれまでに蓄積した知見・技術を活かして全固体電池の大型化・量産技術の試作・コンサルティングに取り組み、2024年中には、セルサイズ30 x 30 x 1mm、体積エネルギー密度300Wh/Lの実現を目指します。
また、すでにご提供している小型全固体電池の試作サービス(円形タブレットタイプの圧粉方式)および、試作した電池の性能評価・分析、特許調査までのワンストップ・ソリューションをさらに拡充します。
株式会社ケミトックスについて
同社では設立以来50年にわたり、多種多様な材料・部品の試験評価機関として、豊富な実績を積んできました。2020年には新たな試みとして、全固体電池の試作サービスを開始しております。大型全固体電池の開発・試作事業については、さらなる新規分野への挑戦となります。
全固体電池は液系電池と比べ発火・爆発リスクが低く、安全性が高いとされますが、まだ充分なデータの蓄積がない状況です。評価方法の開発まで含め、全固体電池の長所である「安全性」をさらに追求できる技術・設備が豊富にあることは、安全性試験サービスを提供してきた同社の大きな強みと考えています。
3. 新たな研究開発棟――山梨県北杜市に2024年8月竣工
新事業構築の足がかりとして、2024年8月に新たな研究開発棟を竣工いたします。
標高630ⅿに位置する山梨県北杜市武川町に、拠点となる研究開発棟(敷地面積990㎡、建築面積300㎡の1階平屋構造)を竣工し、大型ドライルーム(幅15000mm x 奥行10000mm x 高さ2600mm:150㎡)および大型ロールプレスやコーターなどの設備を導入します。
建設計画概要
住所 | 山梨県北杜市武川町山高 |
建物構造 | 一階平屋構造 |
延べ床面積 | 300㎡ |
敷地面積 | 990㎡ |
総工費 | 約8千万円 |
着工 | 2023年10月 |
稼働予定 | 2024年9月 |
設備 | 大型ドライルーム(幅15000mm x 奥行10000mm x 高さ2600mm:150㎡)他 |
全固体電池関連サービスの詳細
https://www.chemitox.co.jp/business/solid-state_battery_top/solid-state_battery_prottype
[お問合せ先]
株式会社ケミトックス 山梨県センターKAI 橘田太樹
電話: (0551) 42-5061
MAIL: ta-kitta@chemitox.co.jp
会社名:株式会社ケミトックス
住所:145-0064 東京都大田区上池台1-14-18
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