【調査レポート】2023年冬のボーナス予測は48.4万円。半分が貯金に

企業業績は好調だがサラリーマンの期待感は薄い

カネとホンネ調査研究所

カネとホンネ調査研究所は、都市部(※)に居住する20~59歳の男女328名を対象に、2023年冬のボーナスについてのアンケート調査を実施しました。
※東京、愛知、大阪、福岡

カネとホンネ調査研究所(https://kanetohonne.jp)は、働く世代の日常的な懐事情や、人生の節目における金勘定を、その本音とともに調査することで実態を解明し、広く世の中に提供することを目的としています。

 

今回の調査によって、2023年冬のボーナスは48.4万円(手取り)の見込みであることが分かりました。サラリーマンの期待は大きいとは言えず、むしろ企業業績が好調な割に期待されていないことが明らかとなりました。ボーナスの使い道は、その51.4%を貯金すると回答。将来に不安を抱くサラリーマンの姿が浮き彫りとなりました。また、未婚者のボーナスは既婚者の約8割であること、女性にいたっては、男性の約7割になることも分かりました。ボーナスを知ることは、日本の世相や社会問題を知ることにつながるのかもしれません。


調査サマリー

  1. ボーナスは48.4万円で半分が貯金。自由なお金は11.5万円…

  2. ボリュームゾーンは20万円以下。4人に1人が心細い思いをしている!?

  3. 企業業績は好調も、サラリーマンの期待感は薄い

  4. 未婚者のボーナスは既婚者の約8割

  5. 女性のボーナスは男性の約7割。その差は15.5万円


1.ボーナスは48.4万円で半分が貯金。自由なお金は11.5万円…

2023年冬のボーナスの見込み金額を聞いたところ、平均は48.4万円でした。回答は手取り金額のため、額面では60万円程度と思われます。月収は平均29.0万円で、冬のボーナスは月収の約1.7カ月分の計算となります。なお、回答者の平均年齢は38.1歳でした。

 

さらにボーナスの使い道を聞いたところ、見込み金額48.4万円に対して、51.4%の24.7万円を貯金すると回答。自由に使える金額は11.5万円とボーナスの23.8%でした。

 

ボーナスにも社会保険料が課されるようになって20年。ボーナスで大きな買い物をする時代ではなくなっているのでしょうか。思い起こされるのは、コロナ禍における現金給付。ほとんどが貯金に回されたといいます。将来に対する不安からか、自己防衛に努めるサラリーマンの姿が浮き彫りとなりました。


2.ボリュームゾーンは20万円以下。4人に1人が心細い思いをしている!?

ボーナスの分布をみると、その金額は低い層に偏っており、20万円以下がもっとも多く26.4%でした。サラリーマンの4人に1人は心細い思いをしているのかもしれません。


3.企業業績は好調も、サラリーマンの期待感は薄い

 昨年と比較して、今年の冬のボーナスがどうなると思うかを聞いたところ、「増える」「やや増える」は19.2%、「減る」「やや減る」は12.5%でした。若干ではありますが、増額を期待する声が聞かれました。しかし、グラフを見て頂ければ一目瞭然で「変わらない」が46.3%で多数を占めています。企業業績は好調ですが、サラリーマンの収入に反映されるのはまだ先のようです。


4.未婚者のボーナスは既婚者の約8割

未婚者と既婚者でボーナスの見込み金額を比較すると、未婚者は41.5万円、既婚者は子供なしで49.6万円、子供ありで52.9万円。未婚者のボーナスは既婚者の約8割であることが分かりました。

 

平均年齢は順に39.2歳、38.8歳、36.7歳であることから、年齢がボーナスの金額に影響しているわけではなく、未婚・既婚が影響している可能性が高いと考えられます。結婚することで責任感から仕事を頑張り、収入が増えているのかもしれませんが、収入が少ないために結婚していない、もしくは結婚できない人がいると考えるのが自然かもしれません。


5.女性のボーナスは男性の約7割。その差は15.5万円

男女の差をみると、男性が55.1万円に対して、女性は39.6万円でした。その差は15.5万円で、女性のボーナスは男性の71.9%になります。平均年齢は男性38.4歳、女性37.7歳です。男女の賃金格差については長らく問題視されていることではありますが、固定された格差の解消にはまだまだ時間がかかるのかもしれません。


【調査概要】

調査名称:冬のボーナスについてのアンケート

調査期間:2023年11月2日~11月3日

調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20~59歳の給与で生活する男女

調査数 :328名

調査方法:Webアンケート


■カネとホンネ調査研究所(Kane-Honne Research Institute)

カネとホンネ調査研究所は、働く世代の日常的な懐事情や、人生の節目における金勘定を、その本音とともに調査することで実態を解明し、広く世の中に提供することを目的として設立しました。

 

これまで明白なようで曖昧だった、お金にまつわる本音を独自調査で解明。客観的なデータにこだわり、公平公正な視点で、令和日本の“カネとホンネ”を紐解いていきます。

 

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代表者名
宮田 宏作
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設立
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