「第2回インクルーシブ教育教材コンテスト」入賞作品決定!
全日本学校教材教具協同組合と筑波大学附属大塚特別支援学校が共催する「第2回インクルーシブ教育教材コンテスト」の入賞作品が決定いたしました!
今年は176点のご応募をいただき、そのうち9点が選ばれました。
最優秀賞は2月21日に教材のプレゼンテーションを行い、その場で決定いたします。
■公式HP:https://inclu-kyouzai.com/
■公式Instagram:https://www.instagram.com/inclu.kyouzai/
コンテスト概要
募集期間 2024年8月1日(木)~11月30日(土)
応募部門
分野 ①知的障害 ②発達障害
対象クラス ①就学前 ②小学生 ③中学生 ④高校生
応募者種別 ①教員(1.応募資格のA) ②一般(1.応募資格のB・C)
審査部門(応募数により決定)
教員クラス
①就学前の部 ②小学生(知的障害)の部 ③小学生(発達障害)の部
④中学生の部 ⑤高校生の部
福祉・一般クラス
⑥福祉・一般の部
応募数 176点
<賞・賞金・特典について>
賞・賞金
最優秀賞(1点):「inCLumインクルーシブ教育教材カタログ」よりお好きな教材10万円分、表彰状、記念トロフィー、副賞
優秀賞(5点) :「inCLumインクルーシブ教育教材カタログ」よりお好きな教材3万円分、表彰状、記念トロフィー、副賞
特別賞(3点) :「inCLumインクルーシブ教育教材カタログ」よりお好きな教材1万円分、表彰状、記念トロフィー、副賞
参加者特典
① コンテスト公式ステッカー
② 応募教材閲覧権
最終審査・表彰式
■日時:2025年2月21日(金)16:30~19:00
■場所:浦安ブライトンホテル東京ベイ 2Fグレイス
(〒279-0011 千葉県浦安市美浜1丁目9 / TEL:047-355-7777(代表))
入賞作品
作品名とともに作者名(学校名)とご応募いただいた際の「教材のねらい・目的」を掲載します。
【就学前の部】
いじわるクイズ
愛知教育大学附属幼稚園 近久あゆみ様
【心情・思考面でのねらい】
・頭で思い描いていたものと実際の絵との違いを楽しむ。
・絵の一部から全体像を推察し、イメージを膨らませながら考える。
【言葉の発達面でのねらい】
・言葉がうまく出てこない子(発達障害・知的障害・場面緘黙・日本語が母語でない子等)が“思わず”発語したくなるようなワクワク感を感じる。
【行事(誕生会)としてのねらい】
・(最後の誕生日ケーキイラストで)誕生会への期待感をもつ。
・お祝いの気持ちを膨らませる。
【小学生(知的障害)の部】
ぴったり10カード
札幌市立手稲鉄北小学校 小林涼介様
繰り上がりのある足し算や繰り下がりのある引き算を指を使って計算する子達に向けて、合わせて10になる数の組み合わせを、遊びを通して学ぶことができることをねらいとして、教材を作りました。
きょうは しんでんずけんさ
香川県立聴覚支援学校 上城あずさ様
苦手とする子が多い心電図検査。
何がなんだか分からずに、とにかく怖くて逃げたり、泣いたりで検査ができない子の為に、検査の目的や手順をシンプルに動画にしました。動画を見る事で、少しでも安心して検査を受けることができる事を願って作りました。
【小学生(発達障害)の部】
促音・拗音遊びカード
石巻市立鹿妻小学校 三浦文恵様
読み書きが苦手な子は、促音や拗音でつまずくことが多い。そして文字への抵抗感から、読み書きの学習に嫌悪感をもつ子が多い。そんな子供達でも、楽しんで促音・拗音の読みに繰り返し親しめるようにと考えた教材である。
作図マスター三角定規
浜松市立赤佐小学校 中村恭子様
三角定規を使って、垂直や平行の作図をするのが苦手な子たちがいます。なかなか作図ができない子たちの手元を見ていると、この苦手さの元となっている「わからないポイント」として、①三角定規のどこをどこに合わせたら良いのかがわからない、②三角定規の操作の手順がわからない、の2点が大きいと感じられました。それらを解消して、三角定規を使った作図が苦手という子に「できた!」「わかった!」を感じてもらえることを目的につくりました。
【中学生の部】
オリジナル防災バッグを作ろう
京都市立西総合支援学校 竹田一哉様
本教材を作成した目的として2点挙げられる。
1点目は、自分自身が能登半島地震で被災した経験から防災教育の重要性を感じたためである。自分事として防災について考えていなかったため、実際に被災を経験すると、事前準備の大切さを知った。また、地域の被害が多い場所で災害ボランティアとして活動した際には、子どもたちや高齢者などが災害弱者になってしまい、多くの困りを目の当たりにした。これらの経験から、知的障害のある生徒と関わっている身として、自分にできることは生徒の防災意識を高めたり、防災を通した教育を行っていくことであると考え、教材を作成した。
2点目は、生徒の防災意識を高め、災害弱者にならないような防災教育の授業を考えたためである。主体的で対話的な防災教育を考える上で、生徒が興味を持つ教材や実際に体験したり見たりする教材が必要であると考えた。そのため、防災グッズを実際に見たり触れたりした上で、自分自身が必要だと思う防災グッズを選んで、オリジナル防災バッグを作る活動に取り組むことで、主体的で対話的な防災授業を実現できると考え、本教材を作成した。
【高校生の部】
『やりくりシミュレーションシート』
高知県立中村特別支援学校 北村三枝様
本校の生徒たち(主に知的障害、発達障害を有している)の日常生活において、欲しいものを購入する際に、決まった額のこづかいを毎月もらい、その中で計算しながら購入したり、不足が出ないようやりくりしている例はあまりなく、欲しいものはその都度買ってもらったり、こづかいが足りなくなったらまた追加してもらったりしていることがほとんどである。障害特性や年齢的なこともあり、金銭管理を保護者が行うことは当然とも言えるが、子どもたちはやがて学校を卒業し、社会人になって給料をもらい、グループホームに入ったり、一人暮らしを始めたりする。また、自宅から通勤する生徒もいずれは自分で金銭管理を行う時期が訪れる。しかし、金銭管理に必要な「金銭感覚」や「やりくりの仕方」は、ある日突然身に付くものではなく、また、キャッシュレス決済が日常化し、「見えないお金」の活用が進む中、できるだけ早期にお金にまつわる教育を始めることが求められている。本校卒業生の現状としても、障害の多様化や障害者雇用の促進がなされる中で、軽度知的障害をもつ者が一般企業に就職し、給与として毎月10数万円を手にするケースが増えてきた。しかし、買い物を一人ですることはできても、毎月必ず発生する支出や将来を見据えての貯金などについては知識が乏しく、卒業生を対象としたアンケートでも、卒業後困ったことの1位に「金銭管理のしかたがわからない」が挙げられており、在学中に「もっと生活に直接役立つことを勉強したかった」という意見が寄せられていた。これらのことをふまえ、高等部家庭科の授業において、より実践的な消費者教育を実施することとした。
【福祉・一般の部】
文クル
村井千晴様(奈良県)
「文クル」(文章をクルクルして作る)は、文章を作るときに「は」と「わ」を間違えやすい子どもを対象に、楽しく体験的に助詞を習得するための教材です。
助詞が分からない子には、以下の3つの背景があります。
・学校では助詞を学ぶ機会が少なく、理解できないまま学年が上がってしまう。
・助詞を意識して文章を作る機会が少ない。
・そもそも文章をつくることに苦手意識がある。
そこで100%間違えのない文づくりができる「文クル」を用いることで、安心して「できた!」を体験できる教材を開発しました。
楽しく学ぶおせち料理
福田和実様
ねらい日本の文化のお節料理を遊んで学ぶ
目的 偏食が多い発達障害の子どもたちや食べ慣れていない子ども達でも遊びを通してお節料理を知るきっかけに作る。(食育)
共催
全日本学校教材教具協同組合
所在地:東京都江戸川区中央4-11-8 6F
事業内容:子どもたちの教育と健康を守る組合として、設立より60年以上学校現場へ教材をお届けする組合です。全国で約450社の教材販売業者が加盟しています。
設立:1962年10月
「inCLumインクルーシブ教育教材カタログ」:https://www.jkkcoop.net/catalogs/page-1808/
筑波大学附属大塚特別支援学校
■所在地:東京都文京区春日1-5-5
■学校情報:国立筑波大学法人第23条及び筑波大学法人規則第1号70条により設置された学校です。知的障害のある幼児児童生徒に対し、幼稚部・小学部・中学部・高等部・支援部を設け、教育計画に基づき、知的障害のある幼児児童生徒一人ひとりの発達の特性等に応じた教育を行っています。
■開校:1960年4月1日
■HP:https://www.otsuka-s.tsukuba.ac.jp/
後援
国立大学法人筑波大学
■所在地:茨城県つくば市天王台1-1-1
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