【ミックス犬に関するイメージ調査】8割が知らないリスクの真相とは?

人気の裏で広まる“「健康」や「性格」に対する誤解”

株式会社ペトリコウェル

株式会社ペトリコウェル(所在地:東京都中央区、代表取締役:吉村 貴幸)は、①ミックス犬を飼っている/②ミックス犬以外の犬を飼っている/③犬を飼いたいと思っている方を対象に、「ミックス犬」に関する意識調査を行いました。

異なる純血種同士を交配させて生まれるミックス犬の人気が高まっています。

しかし、ミックス犬は健康面や性格面に課題があることについて知られていないことが多いです。

そこで今回、ワンちゃんを家族のように愛する「優良ブリーダー」のみを厳選したマッチングサイト『Breeder Families』https://breederfamilies.com/)を運営している株式会社ペトリコウェルは、①ミックス犬を飼っている/②ミックス犬以外の犬を飼っている/③犬を飼いたいと思っている方を対象に、「ミックス犬」に関する意識調査を行いました。

調査概要:「ミックス犬」に関する意識調査

【調査期間】2024年11月5日(火)~2024年11月7日(木)

【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査

【調査人数】1,041人

【調査対象】調査回答時に①ミックス犬を飼っている/②ミックス犬以外の犬を飼っている/③犬を飼いたいと思っていると回答したモニター

※①335人 ②358人 ③348人

【調査元】株式会社ペトリコウェル(https://breederfamilies.com/

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

約6割がミックス犬を飼っている、もしくはミックス犬を飼いたいと思っている

はじめに『ミックス犬以外の犬を飼っている』『犬を飼いたいと思っている』と回答した方に、「ミックス犬を飼いたいと思いますか?」と質問したところ、『とてもそう思う(8.4%)』『ややそう思う(48.0%)』『あまりそう思わない(35.8%)』『まったくそう思わない(7.8%)』という回答結果になりました。

『とてもそう思う』『ややそう思う』と回答した方を合わせると、約6割の方がミックス犬を飼いたいと思っていることがわかりました。

なぜミックス犬はこのように人気があるのでしょうか。

それを知るために、まずは犬を飼う際に重視することについて聞いてみました。

「犬を飼う際に重視することは何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、『健康(66.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『かわいさ(58.9%)』『サイズ(57.5%)』『性格(56.1%)』となりました。

健康、かわいさ、サイズ、性格が上位にあがり、このような要素が重視されていることが明らかになりました。

健康状態がよい・性格がよいなどの誤ったイメージを持った方が6割以上の結果に

では、ミックス犬にはどのようなイメージをもっているのでしょうか。

ここからは、『ミックス犬を飼っている』『ミックス犬をとても・やや飼いたい』と回答した方に聞いてみました。

「ミックス犬に対してどのようなイメージをもっていますか?(複数選択可)」と質問したところ、『健康状態がよい+性格がよい(66.6%)』『かわいい(40.8%)』『オリジナリティがある(35.6%)』と続きました。

犬を飼う際に重視することとして、健康、かわいさ、性格が上位にあがっていましたが、ミックス犬に対するイメージでも、これらの要素が上位にあがっていることが明らかになりました。

健康状態のよさ性格のよさについてそれぞれの項目を詳しく見ると、健康状態のよさでは『身体が丈夫(54.8%)』、性格のよさでは『両親の犬種の性格のよいところを受け継ぐ(52.6%)』と回答した割合が最も多い結果となりました。

【健康状態のよさ】

『身体が丈夫(54.8%)』

・『寿命が長い(26.1%)』

・『アレルギーが出ない(19.1%)』

【性格のよさ】

『両親の犬種の性格のよいところを受け継ぐ(52.6%)』

・『常にフレンドリーで社交的(34.1%)』

・『純血種よりも賢いのでしつけが簡単(13.3%)』

しかし、「健康で長寿」「両親の犬種のよい性格を受け継ぐ」「フレンドリーで社交的」といった楽観的なイメージは誤ったものです。

実際には、異なる犬種を交配させることには多くのリスクが伴い、成長過程で健康上の問題が発生したり、性格面で予期しない課題が生じることがあります。それにもかかわらず、ミックス犬に対して誤った楽観的なイメージが広まってしまっているようです。その傾向は、ミックス犬を飼いたいと思っている方の理由からもうかがえます。

■ミックス犬を飼いたいと思う理由 ※自由回答

・遺伝子的に生命力が強い(30代/男性/福岡県)

・丈夫で病気にもかかりにくいと聞いたことがあり賢いから(40代/男性/新潟県)

・遺伝子的に健康そうな気がするから(40代/男性/東京都)

・丈夫な印象があり、父犬、母犬の個性を受け継いでいる(40代/女性/神奈川県)

・健康的だから(50代/男性/大阪府)

これらの自由回答からも、ミックス犬に「遺伝子的に丈夫」「健康的」といった楽観的なイメージを持つ人が多いことがわかります。

このような結果を受けて、遺伝学の専門家であり獣医師の今本成樹先生に、ミックス犬の健康や性格に関する課題について詳しくお話をうかがいました。

【今本成樹先生のコメント】


ミックス犬は、「異なる犬種を掛け合わせることで弱点を補い合い、健康になる」「よい性格を引き継ぐ」と思っている人もいますが、命はそれほど単純ではありません。

また、「日本の雑種犬は強い」というイメージをお持ちの方もいますが、ミックス犬と雑種犬は異なります。雑種犬は自然淘汰の結果、健康や性格が環境に適応してきた犬ですが、ミックス犬は人為的に純血種を掛け合わせたもので、歴史や背景が異なります。

1)健康上の問題が生じる可能性

純犬種は犬種ごとに適切な骨格や身体の特性が、長年の繁殖で確立されています。しかし、ミックス犬ではこれらのバランスが崩れる場合があります。また、獣医師に対してアンケートをとった際には、いい印象をもたない人が95%いるという結果も出ています。

●頭部と首のアンバランス

例:チワワは特徴的なアップルドーム型の頭部を持ち、ヨークシャーテリアは首が細い。これらを掛け合わせた場合、首に負担がかかり、健康上の問題が発生する可能性があります。

●骨格と体格のミスマッチ

例:イタリアングレーハウンド(骨折しやすい足)×ゴールデンレトリバー(大きな体格) をかけ合わせ場合、足に過剰な負荷がかかり、骨折や慢性の痛みを引き起こす

2)両親犬の弱点が重なる可能性

ミックス犬では、両親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせが予測できず、場合によってはそれぞれの犬種の弱点が重なってしまうことがあります。これにより、健康上のリスクが高まる可能性があるのです。

例:遺伝的に心臓疾患のリスクが高いキャバリアと、アレルギー体質で知られる柴犬を掛け合わせた場合、心臓の弱さとアレルギー体質という両方の弱点を受け継ぐ子犬が生まれる可能性があります。

3)性格の組み合わせによる思わぬ課題

純血種の場合、それぞれの犬種に特徴的な性格がある程度定まっており、飼い主は自分のライフスタイルやニーズに合った犬種を選ぶことができます。しかし、ミックス犬ではどちらの親犬の性格が強く現れるかがわからないため、思わぬ性格上の問題が発生する可能性があります。

例:チワワは警戒心が強く噛み癖が出やすい犬種で、プードルはとても賢い犬種として知られています。この2つを掛け合わせた場合、賢さが裏目に出て噛み癖が改善しにくくなるケースが考えられます。飼い主が一生懸命しつけをしても、なかなか成果が出ない場合、両者の性格が複雑に影響していることもあるのです。

ミックス犬を飼う前に、その課題について正しい知識を得たうえで、慎重に判断することが重要といえるでしょう。

ミックス犬が抱えている課題について大多数の方が認していないことが判明

では、ミックス犬が抱えているといわれる課題についてどの程度把握しているのでしょうか。

引き続き、『ミックス犬を飼っている』『ミックス犬をとても・やや飼いたい』と回答した方に聞いてみました。

「ミックス犬が抱えているといわれる課題について、知らないものを選択してください(複数選択可)」と質問したところ、多くの方がこれらの課題について認識していないことが明らかになりました。

ミックス犬の場合、『正確な遺伝子検査をできないことが多い』、『奇形の発生のリスクがある』、『なりやすい病気や性格・成長の予測が難しい』などの課題を抱える可能性があります。しかし、これらを正しく認識している方はごく一部であることが示されました。

再び、遺伝学の専門家であり獣医師の今本成樹先生に、ミックス犬が抱える課題について詳しくうかがいました。

【今本成樹先生のコメント】

1)予測・診断が難しいミックス犬の現実

ミックス犬は、長い歴史の中でスタンダードが定着している純犬種と異なり、成長や健康の予測や診断が難しいという現実があります。

●基準がないため異常が判断できない

純血種の場合、犬種の標準(スタンダード)に基づいて成長や健康状態の正常・異常を判断できます。しかし、ミックス犬にはその基準が存在しないため、獣医師でも骨格や成長に異常があるかどうかを判断するのが難しい場合があります。

例:2キロのチワワと6キロのダックスフンドのミックス犬→どちらの犬種の特徴が出るかわからず、大きさや骨格の正常異常の診断が難しい。

●大型犬×小型犬のリスク

体格や成長速度が大きく異なる犬種同士のミックス犬では、診断がさらに複雑になります。成長期に適切なケアができない場合、骨格や筋肉の異常が後々深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。

獣医師は通常、犬種の特性に基づいて発症しやすい病気や成長過程の異常を判断していますが、ミックス犬ではその基準がないため診断が難しく、健康を維持するハードルが高まります。

これらの課題を理解したうえで、ミックス犬をお迎えする際には慎重に検討することが大切です。

獣医師の診断が難しいというのは、ワンちゃんだけでなく、飼い主にとっても大きな不安要素になりますね。

また、ミックス犬自身が抱える課題以外の、『繁殖回数・年齢制限の抜け道として利用されている』、『繁殖させたブリーダーも健康や成長について責任がもてない』といった社会問題や、『体格差のある掛け合わせの場合母体に負担がかかる』といった問題を認識している方も非常に少ないことが明らかになりました。

特に繁殖回数や年齢制限の抜け道は深刻な社会問題です。ミックス犬は血統書が不要なため、悪徳ブリーダーが法令を無視して繁殖を続けたり、引退した親犬を悪徳保護団体が利用してミックス犬を繁殖し、「保護犬」と偽って販売する例もあります。

このような問題もあることから、BreederFamiliesに登録している優良ブリーダーからは、ミックス犬の繁殖や販売に対して多くの懸念が寄せられています。

【優良ブリーダーのコメント】

●トイプードルのブリーダー

ミックス犬は、どのように育つかもわからず、性格もよめないため、育て方に困った飼い主からの相談も多い

●ヨークシャーテリアのブリーダー

純血種のヨーキーを何世代もつないできて、どのように育つか見てきているから、責任をもって飼い主さんにお譲りができる

●チワワのブリーダー

健康や気質の予測が難しくなるため、飼い主に確かな安心を届けるためには、スタンダードに則った繁殖が欠かせない

これらのコメントからも、優良ブリーダーにとって、自分のワンちゃんに責任をもつことがどれほど重要であるかが伝わってきます。

では、実際にミックス犬を飼っていて想像と違ったことや困ったことはあるのでしょうか?

ミックス犬を飼っている方に詳しく聞いてみました。

■ミックス犬を飼っていて想像と違ったことや困ったことはある?

・肌が弱い(20代/女性/東京都)

・持病やアレルギーが多く、治療費がかさむこと(30代/男性/埼玉県)

・おとなしいと思ったが、やや違った(60代/女性/東京都)

・当初の予測より大きくなった(60代/女性/北海道)

「おとなしい性格ではなかった」「予想以上に大きく育った」といった、想像と異なる点が挙げられています。

また、「肌が弱い」「持病やアレルギーが多く治療費がかさむ」といった健康面での悩みも見られました。

約4割の方がリスクがあると知った上でもミックス犬を飼いたいと思うと回答

このようなリスクがあると知った上で、ミックス犬を飼いたいと思う方の割合はどのくらいなのでしょう。

『ミックス犬以外の犬を飼っている方』『犬を飼いたいと思っている方』に聞いてみました。

「リスクがあると知った上で、ミックス犬を飼いたいと思いますか?」と質問したところ、約4割の方が『とてもそう思う(4.5%)』『ややそう思う(35.8%)』と回答し、リスクがあると知った上でも、ミックス犬を飼いたいと思う方が4割を超える実態が明らかになりました。

まとめ:ミックス犬を飼う際はリスクをしっかり把握することが大切!

今回の調査で、ミックス犬を飼いたいと思う方の割合や、ミックス犬のリスクの認識度などが明らかになりました。

犬を飼う際、多くの方が健康であること、かわいさ、サイズ、性格を重視しており、ミックス犬はこれらの条件に当てはまると考えられているようです。そのため、現在ミックス犬以外の犬を飼っている方や、犬を飼いたいと思っている方の約6割がミックス犬を飼いたいと考えていることがわかりました。

ミックス犬に対するイメージは非常にポジティブで、特に「身体が丈夫」、「両親の犬種の性格のよいところを受け継ぐ」といった誤ったイメージをもっている方が多いことがわかりました。一方で、健康面や成長過程に関するリスク、遺伝子や性格の予測が難しいといった課題については、十分に理解されていない実態が明らかになりました。

飼うことを決意する前に、ミックス犬に関する健康面や成長過程に関するリスク、さらには遺伝子や性格の予測が難しいという課題について、正しい情報をしっかりと学ぶことが重要ではないでしょうか。

また、ブリーダーや飼い主としての責任や繁殖に関するルールなど、法律や倫理的な側面も認識し、適切な知識を持つことが求められます。

優良ブリーダーだけとつながるマッチングサイト「Breeder Families」

今回、「ミックス犬」に関する意識調査を実施した株式会社ペトリコウェルは、ワンちゃんを家族のように愛する「優良ブリーダー」のみを厳選したマッチングサイト『Breeder Families』https://breederfamilies.com/)を運営しています。

BreederFamiliesでは、上記のような健康リスクや予測の難しさ、ブリーダーの姿勢の観点からミックス犬を繁殖・販売しない優良ブリーダーのみ掲載しています。

■Breeder Familiesの特徴

アニマルウェルフェアを最優先に考え、安心して家族を迎えられると同時に、ペットを取り巻く社会課題の解決にも貢献するプラットフォーム

1. アニマルウェルフェアを第一に考えた厳しい評価基準

遺伝リスクを抑えた繁殖、劣悪な環境の排除、断尾・断耳の不実施など、アニマルウェルフェアを徹底。合格率10%未満という厳しい基準をクリアした優良ブリーダーのみを厳選しています。

2. 飼い主にもワンちゃんにも嬉しい出会い

適切な環境で愛情をたっぷり受けて育った子犬は、健康で社会性豊か。Breeder Familiesのブリーダーは、譲渡後も家族の一員としての想いを持ち、飼い主様を手厚くサポートします。初めてワンちゃんを迎える方でも安心して幸せな生活をスタートできます。

3. ペット業界の社会課題解決への貢献

Breeder Familiesでは、負担の大きい流通構造や命の大量生産・大量販売、劣悪な飼育環境といった業界の課題に対し、情報発信や優良ブリーダーとの直接取引を通じて解決を目指しています。また、売上の一部を保護団体へ寄付することで、保護活動の支援にも取り組んでいます。目の前の子犬だけでなく、すべてのワンちゃんに優しい世界を創っていきます。

<利用方法>

一般ユーザーの方は、無料でサイトを利用することができます。

以下の5ステップで子犬をお迎えすることができます。

・ワンちゃんを家族のように愛する「優良ブリーダー」のみを厳選したマッチングサイト

『Breeder Families』はこちら:https://breederfamilies.com/

・1000人以上のブリーダーをリサーチした専門家への無料相談はこちら:

https://breederfamilies.com/consult

・Breeder Families公式Instagramはこちら:

https://www.instagram.com/breederfamilies/

●遺伝学の専門家 今本先生のプロフィール

奈良県葛城市 新庄動物病院 院長

獣医師 今本成樹(いまもと しげき)さん

帝京科学大学非常勤講師。PennHIP認定医(アメリカ)、WUSV認定レントゲン実施獣医師(ドイツ)。ねこ医学会(JSFM)認定 CATvocate(猫の専任従事者)。防災士。

2000年に北里大学獣医畜産学部獣医学科を卒業後、大学院研究生として東京大学農学部生命科学科に在学。勤務医を経て、2002年2月に新庄動物病院を開業。日本小動物獣医学会(近畿地区大会)において遺伝性疾患の研究で症例研究褒賞を3度受賞。直近では比較統合医療学会で学会長賞も受賞している。

獣医関連の学会誌、情報誌に遺伝性疾患に関する投稿を行うとともに、学会・研究会、各団体、小学校などにおいて遺伝性疾患や動物愛護、命の問題に関する講演を数多く実施している。

株式会社ペトリコウェル

設立:2024 年 4 月24日

代表取締役社長:吉村貴幸

本社所在地:東京都中央区銀座1丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス2F

事業内容:動物福祉に本気のブリーダーマッチングサイト『Breeder Families』を運営

サービスURL:https://breederfamilies.com/

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会社概要

株式会社ペトリコウェル

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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区銀座1丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス2F
電話番号
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代表者名
吉村貴幸
上場
未上場
資本金
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設立
2024年04月