日本財団の職親プロジェクト(出所者の自立更生支援活動)の協力企業に採択2024年11月入社の最初の受け入れ社員にインタビューしたニュースレターを発行

〜出所後の再犯率が49.1%である日本で必要なのは、「守りたい居場所」〜

株式会社ビーエイトシー

学びから仕事や住まいまで一貫した障がい者支援を行う株式会社ビーエイトシー(本社:福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目17-25、代表取締役:島野廣紀 しまの•ひろのり、以下「同社」)は、2023年9月に公益財団法人日本財団(以下「日本財団」)の出所社の自立更生支援活動である職親プロジェクトの協力企業に採択されました。2024年11月から勤務を始めている、受け入れ一人目となる社員・柴田公美香さんに働くことへの思いや今後の目標についてインタビューしたニュースレターを発行します。

ニュースレターは末尾に記載しております。ぜひご覧ください。

◆日本財団の職親プロジェクトとは

日本財団の職親プロジェクトとは、出所者の自立更生や再チャレンジを推進するために、全国の協力企業が「職の親」となり、出所後の働く場所を作る取り組みです。

日本では出所後に就職しにくいことも大きな原因の一つとなって、2020年の再犯率は49.1%に上ります。(右図参照:法務省「再犯防止推進白書」より)

再犯を防ぐことは、出所者本人の社会復帰だけでなく、より安心して暮らせる社会をつくることにつながります。出所後に働く場所がなく再び罪を犯す、という悪循環を断ち切ることを目的としています。

◆参入の背景

障がい者雇用を積極的に行っている同社では様々な背景を持った人々が働いており、社会的にマイノリティとされる人々と支え合うことを常に心掛けてきました。その考えと、日本財団の職親プロジェクトの目指すところが一致したため、参入を決めました。これまで障がい者雇用で培ってきた傾聴力や生活支援力などが評価され、2023年9月に協力企業への採択に至りました。

法務省の調査によって、有職と無職の再犯率には大きな差があることがわかっています。(左図参照:法務省「再犯防止推進白書」より)同社では、出所者の仕事を作ることで日本の再犯率の改善を目指します。また、ただ機会的に仕事を与えるのではなく、出所者も日本の大切な働き手の一人と捉えて、一人一人が力を発揮できる環境を整えていきます。

◆職親プロジェクト 担当者コメント

BeMine事業所・BeSecond事業所 課長/サービス管理責任者 古賀美穂

このプロジェクトは「新たな犯罪を生まない」ためにあるので、再犯を生まずに次の雇用につなげていくことが唯一の成功だと思っています。柴田さんと直接お会いするようになってから、より使命感を持って試行錯誤する毎日です。例えば研修などに参加してプロジェクトへの理解を深めたり、日々の業務における様々なフォローを行ったりすることはもちろん、職の”親”としてあえて厳しいことも言っています。少しずつ信頼関係を築きながら、同じ社員として、一緒に会社を成長させられる存在になっていけたら嬉しいですね。

※入社一人目となる柴田公美香さんに会社への思いや今後の目標についてインタビューした末尾のニュースレターも、ぜひご覧ください。

◆日本財団 組織概要

・団体名:公益財団法人 日本財団

・会長:笹川陽平

・所在地:東京都港区赤坂1-2-2

・設立:1962年10月1日

・HP:https://www.nippon-foundation.or.jp/

・職親プロジェクトHP:https://shoku-shin.jp/

◆会社概要

・社名:株式会社ビーエイトシー

・代表取締役:島野 廣紀

・所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目17番25号 博多クリエイトビル5階

・電話番号:092-710-5626

・設立:2023年10月17日

・社員数:58名

・事業内容:障がい者雇用促進事業、日食システム事業

・グループ企業:株式会社ビーエイトシー、株式会社B.Continue、一般社団法人社会福祉支援協会、一般社団法人スキルアップセンター、株式会社B.Advance、株式会社アステックス九州、株式会社福岡丸福水産(障がい者の法定雇用率2.5%に対し、ビーエイトシー8%、福岡丸福水産23.0%、株式会社B.Continueの那珂川キッチン46.7%)


N E W S L E T T E R

株式会社ビーエイトシーにとって職親プロジェクトでの受け入れ一人目となる柴田公美香さんに、2024年11月に入社してからの会社や仕事への思いや、今後の目標について聞きました。

居場所がある

だから、自分とも向き合える

2024年11月に入社した柴田公美香さん就労移行支援/就労継続支援A型 BeSmile多機能事業所に所属し、グループ内の福岡丸福水産に出勤して作業を行う

社員さんと、社長と 皆さんに支えられる日々

ー入社されて4ヶ月ほど経ちますが、福岡丸福水産での仕事はどうですか。

柴田(以下:柴) 段ボール箱を組み立てたり、調理された魚を種類ごとに箱詰めしたり、日によっていろいろな作業をしています。魚の種類によって詰め方や個数が違うので、よく確認を取りながら進めています。どの仕事も簡単なようで難しく、だからこそ楽しいです。

ー周りの皆さんともよくお話しされますか?

体調を気づかう言葉をかけてくださったり、質問したら優しく教えてくださったり。親切な方ばかりで、とても働きやすいです。

ー働いていて大変なことはありますか。

柴 病気の関係で週5日続けての勤務を長くしていなかったので、平日休まず出勤することに、最近体力の限界を感じていました。ただ、自分としては「もっとできるはずだ」という気持ちもあったんです。限界を感じている自分を認められず苦しかったのですが、担当の社員さんに相談したら、「毎日出勤できることがまずは大切」と長い目で見た対応を一緒に考えてもらえました。お話ししているうちに、まずは今の自分を認められるようになりました。

ー相談できる環境は心強いですね。

柴 はい。以前なら、相談できる人もいなくて苦しくなるばかりでしたが、今は違います。島野社長も、ご自身の失敗談をいくつも聞かせてくださいました。社長の伝えたかったことを考えていると、私の背中を押そうとしてくれている気持ちがとても伝わってきて、胸に刺さるものがたくさんありました。社長はいつも、答えを言わずに自分の背中を見せてくれます。それがとても心に沁みて。人としての学び、エールをたくさんいただいています。

恩返しは、再犯しないこと

ー入社されてから、ご自身の考え方や行動にどんな変化がありましたか。

今は頼れる人がいるから、衝動的に行動せず、自分と向き合うことができるようになりました。人とのつながりや居場所があることは大切だと、改めて感じています。

ー環境は重要ですね。

はい、本当に。相談できる場所があると、苦しい時に一人でもがくのではなく、落ち着いて息継ぎができるようになる感覚です。仕事をする場所があること、そこで人とのつながりができることは、世の中の犯罪を減らすことにきっとつながると思います。私自身が、ビーエイトシーと巡り会って、この居場所を守るために変わりたい、変われるかもしれないと思えるようになりました。

ー最後に、これからの目標を教えてください。

今は、とにかく「毎日、きちんと仕事に行くこと」です。それが、少しずつ精神的、金銭的な自立につながると信じています。目標や希望を持ち続けながら、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいきたいです。そして、周りにいてくれる人たちに恩返しをしたい。再犯しないことが一番の恩返しなので、これからもこの会社と、皆さんとずっとつながっていられるように、自分に負けずに頑張ります。

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会社概要

株式会社ビーエイトシー

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URL
https://b8c-group.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
福岡県福岡市博多区博多駅前2-17-25 博多クリエイトビル5F
電話番号
091-710-5626
代表者名
島野 廣紀
上場
未上場
資本金
500万円
設立
2023年10月