【譲受事業第２号企業】テクノヒューマンパワー株式会社をグループ会社化

ビジョンクラフト株式会社

2024年11月29日 10時00分

　地方創生と人材交流の促進を掲げるビジョンクラフト株式会社（東京都港区、代表取締役社長：本畑弘人）は、2024年11月28日（木）、半導体製造業の請負事業を主に展開するテクノヒューマンパワー株式会社（代表取締役：木村明宏）に資本参画を行いました。

2024年9月6日（金）には、ビジョンクラフトの子会社としてリスクル株式会社（代表取締役社長：柴戸秀太）を設立しており、ビジョンクラフトグループ内の連携を通じて、人材不足が叫ばれる半導体分野における人材育成を行ってまいります。

当社の概要

　ビジョンクラフトは、生産性向上と人材育成を通じた地方経済への貢献を目指し、中堅・中小企業の譲受事業および経営支援、M&Aアドバイザリー事業を手掛けております。譲受事業としては、2024年4月には北陸地方を中心に主として派遣事業を展開しているG&Gホールディングスの株式を取得しており、テクノヒューマンパワーへの資本参画は譲受事業の第2号案件となります。

ビジョンクラフトは、企業の永続的な成長を支援すること、その結果として地方創生に貢献することを目指しています。地方には独自の技術やノウハウを持った事業成長の潜在力がある企業も多く存在する一方で、人材不足や過当競争、人口減少などにより、潜在力を発揮できていない企業も少なくありません。

　そこでビジョンクラフトでは、潜在力を発揮するサポートを行うため伴走型の経営支援やM&Aアドバイザリー事業を提供しております。特にビジョンクラフトが掲げる理念に共感頂ける企業には株式譲渡を頂き、売却を前提とせず永続保有をさせて頂くことで、一緒に「強い企業群」を形成することを目指しております。グループ内で知見の共有や分業による生産性の改善、グループ内人材交流を通した人材育成を行うことで、ビジョンクラフトグループとしてもの成長も達成してまいります。

テクノヒューマンパワー株式会社資本参画の背景

　テクノヒューマンパワーは、2009年の創業以来、半導体産業における工場業務の一括請負やエンジニア派遣を通じて、お客様の生産に貢献してまいりました。近年、大手半導体メーカーの日本進出や日本政府の半導体産業支援などを背景に、半導体産業の国内回帰、製造工場への投資が加速しております。しかしながら急速な半導体産業の拡大に対して半導体人材の共有不足が深刻化しており、今後も人材が逼迫することが想定されています。

　このような市場環境の中で、同社は「共育（教える側と学ぶ側が相互に学び合い、共に成長する）」という理念に基づき、これまでの成長を超える成長を目指しており、その成長を加速するため、社外からの知見の獲得を目指しておりました。弊社と今後の成長余地やそれに対する現状課題、その解決方法を協議する中で、弊社の掲げる理念に共感いただき、今回の資本参画に至りました。

リスクル株式会社設立の背景

　ビジョンクラフトは、人材は企業の潜在力を引き出す最も重要な資源の１つであると考えています。その解決に向けて、2024年9月にリスクルを設立いたしました。日本国内では都市部への人口集中や特定産業への人材流出など、人材の偏在化が進んでいます。この傾向は人口減少やDX・AIの活用が進む中でより偏りが顕著になり、地域や産業によっては経済が成り立たないという事態が引き起こされることを危惧しています。

そこで必要とされる人材の育成を通じて、地域間・産業間を超える人材の流動性を高めることを目標として、リスクルを設立いたしました。特に、テクノヒューマンパワーの事業領域である半導体分野では人材不足が喫緊の課題として掲げられています。半導体製造分野では、経験の蓄積によるスキルアップが重要であるため、現場経験に基づく効果的なOJTプログラムをテクノヒューマンパワーと共同で構築することにより、次世代の半導体人材を育成してまいります。

各社コメント

テクノヒューマンパワー株式会社　代表取締役　木村明宏

　テクノヒューマンパワーは、これまで国内大手半導体メーカーへの請負・派遣で事業を拡大してまいりました。昨今、国内の半導体産業に関する投資が積極的に行われており、それに対応する人財の拡大、特により高度な業務を担うことが出来る人財の育成が必要になっております。そのような市場環境の中、ビジョンクラフトグループに参画することによりグループ内のノウハウやネットワークを生かしながら人財採用・育成面や営業推進の強化が実現できると確信しております。今後、ビジョンクラフトグループと共に成長をしていくことで、日本の半導体産業に欠かせない企業となることを目指してまいります。

リスクル株式会社　代表取締役社長　柴戸秀太

　日本企業の多くは、人材不足、特に必要とされる業務や役職に適した人材の不足に苦しんでいます。しかし、それらの企業の多くは自社の中に人材育成に必要な要素が抱えているにも関わらず、それらの要素を活用した人材育成が出来ていません。我々は新規のプログラムを提供することに合わせて、社内の知見を活用することのできる仕組みを構築することで、企業が潜在力を発揮するためのサポートを行ってまいります。特に半導体産業は人材不足が顕著であるので、テクヒューマンパワーと協業することで、半導体人材の育成モデルの構築してまいります。

ビジョンクラフト株式会社　代表取締役社長　本畑弘人

　2024年4月に北陸を中心に人材事業を展開するG&Gホールディングスを弊社グループにお迎えいたしました。テクノヒューマンパワーは弊社グループにとって、２件目の事業譲渡案件となります。またリスクルの設立によりビジョンクラフトグループとしては、事業再編・再構築（M&Aアドバイザリー）、DX（資本提携先の株式会社Queue）、人材育成（リスクル）と、企業の潜在力発揮に必須となる機能を抱えることとなります。

　弊社グループに参画頂いた企業へは、これらの機能を十二分に活用してもらい事業成長を促進していきたいと考えております。またそれらの機能はグループ内だけでなく、グループ外にも提供することで、様々な事業課題に直面されている企業の成長支援、ひいては地方創生に貢献してまいります。

　テクノヒューマンパワーは半導体産業を事業領域としています。半導体産業は日本だけでなく、海外でも設備投資が進んでいますが、経験のある人材の確保にいずれの地域でも苦しんでいます。テクノヒューマンパワーとリスクルの協業により、経験のある人材、スキルのある人材の育成に取り組み、国内外に半導体人材を輩出してまいります。

会社概要

【テクノヒューマンパワー株式会社】

設立　　：2009年5月

代表　　：木村明宏（代表取締役）

所在地　：東京都八王子市横山町15番2号

事業内容：電子部品の製造請負／労働者派遣／技術者派遣／有料職業紹介

従業員数：688名（2024年11月現在）

URL ：http://tech-hp.com

【リスクル株式会社】

設立　　　：2024年9月

代表　　　：本畑弘人（代表取締役会長）、柴戸秀太（代表取締役社長）

所在地　　：東京都文京区湯島2-5-10-203