個展「新しい海」が元となる常設美術館 Eugene Museum in Bali/より、新たに建築家アンドラ・マティンと寒川裕人のインタビューが公開。建築のコンセプトや新たな建築スケッチなどが収録。

Eugene Museum in Bali/ユージーン・ミュージアム・イン・バリより、新たに建築家アンドラ・マティンと寒川裕人のインタビュー動画が公開されました。Eugene Museum in Baliは、ASEAN地域に縁のある方々やコレクターの方々の手によって、東京都現代美術館の個展「新しい海 After the rainbow」がもととなる寒川裕人/ユージーン・スタジオの作品の常設美術館であり、世界遺産一帯の麓にて建設が開始されています。「Eugene Museum in Bali (ユージーン・ミュージアム・イン・バリ)」は約1haの敷地に合計約5000平米の施設となり、本館建築はインドネシアを代表する建築家アンドラ・マティンの設計によるもので、一般開館は2026年と予定されています。

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美術館より新たに公開された動画(英語/インドネシア語 *日本語字幕)では、アンドラ・マティンのパートでは、新たなパーススケッチとともに、作家の思考と作品のテーマをどのように表現するかや、建築に使われる素材について語られています。寒川裕人のパートでは、今回のプロジェクトに至るまでの経緯と背景について寒川本人のことばとともに、東京近郊の大型アトリエと自宅での制作活動の様子が収録されています。

日本語字幕付きの動画はこちらから 

© Andra Matin © Eugene Kangawa / EUGENE STUDIO © Eugene Museum in Bali
Initial skech of the architecture viewed from the land side.© Andra Matin © Eugene Kangawa / EUGENE STUDIO © Eugene Museum in Bali.

An interview by the Eugene Museum in Bali.
Architect Andra Matin and artist Eugene Kangawa discuss the concepts and materials, with new perspective sketches, at Eugene’s atelier and home.
(This video was recorded in May 2024, published in September 2024.)

An interview by the Eugene Museum in Bali.
Architect Andra Matin and artist Eugene Kangawa discuss the concepts and materials, with new perspective sketches, at Eugene’s atelier and home.
(This video was recorded in May 2024, published in September 2024.)


先駆けて2024年5月末にインドネシアにて美術館より計画が発表されました。

Financial Times (フィナンシャル・タイムズ/イギリス、本紙)

“アンドラ・マティンが設計した広さ3,000平方メートルのユージーン・ミュージアムには、現代アーティスト、寒川裕人(1989年生まれ)の常設作品が15点以上展示される。これらは絵画から大型のインスタレーションまで多岐にわたる。寒川裕人は、従来のギャラリーに所属しなくとも、2021年に東京都現代美術館で最年少で個展を行ったアーティストである。”

(本紙より)

Rumahjurnalis.com (インドネシア、Web)

バリ島にEugene Museum in Baliを設立するというアイデアは、2021~2022年に東京現代美術館で開催された寒川裕人の個展『新しい海:After the Rainbow』の成功を受けて浮上した。新型コロナウイルス感染症の影響下での開催となったが、連日長蛇の列ができるなど大きな注目を集めた。この展覧会の成功は、インドネシアを含む国際社会からの広範な支持を生み出し、バリ島に寒川裕人の作品に捧げる常設美術館を創設するというアイデアにつながりました。

この美術館には、「Goldrain」、「海庭」などの有名なインスタレーションや、これまでの国際展で来場者を驚かせたいくつかの大きな光り輝く絵画など、寒川の記念碑的な作品が展示されます。ユージーンは、愛、光、影、人間と自然の関係など、実存的なテーマを探求することで知られています。彼の作品はスケールが大きいことが多く、訪問者に現代生活の複雑さを熟考させるような没入型の体験を生み出します。

(webより)

Le Quotidien de l’Art(フランス、本紙)

“2026年初頭、インドネシア南部のバリ島に新しい私立美術館がオープンする予定だ。ユージーン・ミュージアムは、1989年にニュージャージーで生まれた日本人アーティストの名を冠している。”(本誌より)

Art+ Magazine(フィリピン、web)

"バリにある常設美術館は、アメリカ生まれの日本人アーティストによって、従来の巡回美術展の枠組みを超越したものになります。

寒川裕人は、日本で最も知られる現代美術館のひとつである東京都現代美術館での個展で特に知られており、同館で最年少で個展を開いた記録を持っています。この展覧会は長蛇の列を作り社会現象となりました。"

(webより)

Tourismvaganza (インドネシア、Web)

東京都現代美術館で開催された非常に著名な個展『新しい海: After the Rainbow』に続き、さまざまな地域や国からの期待と支援が高まり、バリ島に常設美術館『Eugene Museum in Bali』の設立が進められています。有名なタナロット寺院から約10分の場所に位置し、ユネスコ世界遺産の敷地内に建設されるこの美術館は、インドネシアの著名な建築家アンドラ・マティンによって設計される予定です。

(webより)

Casa Brutus/カーサ・ブルータス(日本、Web)

2026年、バリ島南部、森と海に囲まれた立地に、寒川裕人/ユージーン・スタジオの常設美術館が誕生することが発表された。…常設展示には、寒川の代表作である《海庭》シリーズや《Goldrain》、《Light and shadow inside me》などの絵画やインスタレーション、さらに建築一体型の新作などが予定されている。…2024年内に着工がスタートする〈Eugene Museum〉は、寒川の創作の根底にあるコンセプトである共生、そして「新しい海」を体現し、アップデートしていく、壮大な作品でもある。大自然に抱かれたスピリチュアルな地で、現代アートを堪能できる新たな聖地となりそうだ。

(webより)

Art Asia Pacific(香港、web)

アメリカ生まれの日本人のコンセプチュアル・アーティスト、寒川裕人/ユージーン・スタジオの作品に特化した新しい常設美術館が、2026年初頭にインドネシアのバリ島にオープンする予定だ。

(webより)


Eugene Museum in Bali について
(下記、美術館より発行の英語版ボイラープレートより直訳・引用しています。)

“バリ島、世界遺産の麓、名勝タナロット寺院から約10分、緑と海に囲まれたEugene Museum in Baliは、世界の様々な地域の人々の支えと共に作られる常設の美術館です。インドネシアを代表する建築家 アンドラ・マティン(Andra Matin)の建築、寒川裕人 / ユージーン・スタジオ (Eugene Kangawa / EUGENE STUDIO 以下、Eugene)の恒久的な作品と、自然の共生を、1ヘクタールに渡り深く感じることができます。本美術館は2026年に一般公開予定です。

自然林の間をぬって作られる施設面積約5,000平方メートルのなかには、金色に輝く雨、無限の海、輝く巨大なペインティング等の10を超える部屋や、緑に囲まれたエントランスレストランやライブラリー、ステイプログラムなどがあり、深い体験が、世代を超えて一日を通して提供される場所です。 自然との共生をコンセプトとした建築で知られるインドネシアのアンドラ・マティンの建築空間は、作品と見事に調和し、世界観を存分に感じられる贅沢な空間となっています。

Eugeneによる、愛や偶然、光と影、自然またはメタネイチャーなどをテーマとした大規模なインスタレーションや絵画は、分断されつつある現代を生きる人々を惹きつけ、2021-22年に開催された東京都現代美術館における同館最年少での個展の反響は世界へと広がり、インドネシアを含む多様な地域に波及し、常設で世代や国境を超えて世界中の人々へ届けられるべきという多様な地域の方々の支持と期待感と共に、自然に恵まれ、国際色豊かな場所であるバリでの常設美術館「Eugene Museum in Bali」へと繋がりました。

美術館の隣にはインターナショナルスクールが開校され、Eugene Museum in Baliでは、自然・物理と哲学が融合した作品群と、現地の豊かな自然が調和し、自然と作品、そして訪れる人々による新しい共生の場が地域からも期待されています。”



約2年後の一般開館に向けて日々、過去シリーズに加え新作を含めた制作を行っております。緑溢れる場所にて、子どもから様々な世代までにひらかれた美術館になればと願っております。


About Andra Matin アンドラ・マティン

アンドラ・マティン(Andra Matin)は1962年インドネシア生まれ。2018年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展特別賞受賞や、イスラム圏の建築における最高賞のひとつとされるアガ・カーン建築賞を2022年に受賞等、住宅や美術館、モスク、公営 水泳場などを幅広く手がけるインドネシアを代表する建築家。 代表作に「ブリンビンザリ空港」、「ポテトヘッド」(2010年)、「Tubaba Mosque」 (2017年)など。西ジャワ州バンドンで生まれ、1981年バンドンのパラヒャンガン大学建築学部卒業、1990-98年Grahacipta Hadiprana勤務、1998年に事務所を 設立し、バンドンにて、約40名超のスタッフが勤務しています。
https://www.andramatin.com/

建築家 Andra Matin コメント
「Eugene Museum in Baliは、建築がEugeneの作品と有機的に混ざり合うこと、そしてバリの伝統、文化、魂を閉じ込めることが重要です。 私の建築は自然への敬愛がベースになっており、作品との親和性を感じています。今回の取り組みはアート、人々の行動、自然が繊細に混じり合っており、コスモロジーにとって重要な要素が含まれていると感じています。

バリの伝統的な住居システムとして、Natah Systemというものがあります。そこには憩いを生み出す共同空間と共にコミュニティが成り立ちます。今回は建築、自然とEugeneの作品、そしてビジターの皆さんとの共生の地となります。このシステムをベースに、テラコッタなど現地の素材と技術を最大限活用しています。

そしてこの美術館は、インドネシアにおいて、質の高いコンテンポラリーアートと建築を体験する名所になってほしいと思います。インドネシアの建築チームと日本のコンテンポラリーアーティストが力を合わせ、非常に繊細な技術によって、空間と体験を作り出して行きます。是非インドネシアの人々や、世界の人々に感じてもらいたいと思います。」

© Andra Matin

About Eugene Kangawa / EUGENE STUDIO

寒川裕人(Eugene Kangawa)は1989年アメリカ生まれの現代美術家。
インスタレーションや絵画を中心に、過去に東京都現代美術館での個展「新しい海 After the Rainbow」↗︎(2021–22)や、金沢21世紀美術館「de-sport:」↗︎(2020)、青森県立美術館「青森EARTH2019:いのち耕す場所」(2019)、資生堂ギャラリー個展「1/2 century later.」(2017)、サーペンタイン・ギャラリー (ロンドン)「89+」(2014)の参加ほか、コレクション展など多数。

また、東京都現代美術館での最年少の個展は、様々な地域の方々からのご提案とご尽力によって、常設美術館「ユージーン・ミュージアム・イン・バリ」が、バリの世界遺産の麓一帯の約1haの敷地にて建設されています。 (日本語の詳細はこちら。↗︎緑豊かな約 1haの敷地にて、絵画やインスタレーション作品で構成される美術館は、インドネシアの建築家による設計で、2026年に一般公開が予定されています。)

そのほか、アメリカで発表された短編映画はロードアイランド国際映画祭、パンアフリカン映画祭、ブルックリン国際映画祭、ヒューストン国際映画祭ほか複数の映画祭でオフィシャルセレクションの選出や受賞↗︎ほか、初期の活動については2017年に『アート×テクノロジーの時代』(宮津大輔著、光文社新書)にて、都市計画やバイオテクノロジー、人工知能などの研究開発への招聘や活動についてまとめられ、チームラボ等とともにその分野において日本を代表する四つのアーティストとして著されています。
2016年に設立されたスタジオでは、様々な分野のスタッフが、緑豊かな東京近郊にて大部分が寒川とスタジオスタッフの設計とDIYで作られた「Atelier iii」にて、日々制作やリサーチを行っています。

寒川裕人(Eugene Kangawa) コメント
「まず、このような素晴らしいご提案、機会に感謝しています。インドネシアを訪れ、そこで友人たちと交流することは本当に喜ばしいことでした。このような国を超えた取り組みは当然ながら、多くの方の作品への支持や支えあってのことで、全ての関わる方にとって大切な場所になればと願っています。

建築家のアンドラ・マティンとの出会いは非常に重要なものでした。現在、美術館のテーマとして挙がっているものは、「Meta-Nature」や「Diverthing(Divert-Thing)」(※いずれも造語)、また「共生/Symbiosis」「想像の力」などが挙げられます。

最初に私が、敷地の中央には建築を作らないのはどうか、と話したところ、Andraがバリの伝統的な集落との共通項を見出し、彼らの伝統につなげてくれました。
今回、各作品のディテールを細かに共有し、作品空間と建築が一緒に設計されていくという興味深いプロセスがありました。建築全体が作品のようでもあり、一部は私のアトリエと同じように自然光が多く、時間帯による変化が大きい場であり、同じ作品でも昼と夜とでは全く違う様子になるでしょう。このようなあり方は作品にとっては理想的な条件の一つだと思います。 森羅万象すべてへの等しい探求が表され、建築、ランドスケープ、そしてそこに訪れる人々と共にあること。それをAndraは “Museum as a village”と呼びました。作品を含めて、ひらかれた場になれば幸いです。」

© 2021 Eugene Kangawa / EUGENE STUDIO


本件に関する問い合わせ先(日本語):

Eugene Studio(ザ・ユージーン・スタジオ株式会社)

press@the-eugene-studio.com

Press enquiries on this matter:

https://eugene-museum.com/inquiry/
Correspondence
Indonesia / Vivin
UK, US, FR / Sutton

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ビジネスカテゴリ
アート・カルチャー
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会社概要

URL
https://the-eugene-studio.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都世田谷区松原 6-5-20
電話番号
-
代表者名
和田雅史
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年07月