リチウムを低環境負荷で高純度・高効率で回収・循環させるLiSTie ベンチプラント実証機完成
LiSTie株式会社(本社:青森県上北郡六ヶ所村、代表:星野 毅、以下「LiSTie」)は、超高純度リチウム回収技術(LiSMIC)にて、使用済リチウムイオン電池、塩湖、鉱石等様々なリチウム源から、リチウムイオン電池の原料仕様を満足する超高純度99.99%の水酸化リチウムをダイレクトに回収することを可能とするベンチプラント実証機が完成したことをお知らせします。
本ベンチプラント実証機は、使用済の耐火物をLiSMICに最適な溶液に調整する前処理プロセス、当該溶液から超高純度リチウムを回収するLiSMICプロセスから構成され、24時間の連続運転が可能な装置です(図1)。LiSTie内での最終調整の後、2026年5月より、耐火物や新素材の総合メーカーの株式会社TYKと共同研究として、水酸化リチウムを1.5kg/日のペースで回収する実証試験を行います。

また、本ベンチプラント実証機は使用済リチウムイオン電池のリサイクルにも適用可能な仕様で、水酸化リチウムの製造原価は、市況価格(2,500円/kg、2025年12月時点)を大きく下回る500円/kgを見込みます。
今後は水酸化リチウムの製造量を570トン/年に増強した40フィート(約12m)サイズのコンテナ型リチウム回収装置「LiSMICユニット」(図2)の開発へとステップアップし、塩湖や鉱山等へのユニット販売や、リサイクルリチウムの販売による売上拡大を計画しています。

LiSTieは、前処理プロセスを含め薬剤を全く使用しない低環境負荷技術であるLiSMICの世界展開を通じて、エネルギー資源の安全保障に貢献してまいります。
独自技術LiSMICの特徴
当社技術LiSMIC(Li Separation Method by Ionic Conductor)は(図3)、イオン伝導体というセラミックス製の板をリチウム分離膜とすることで、これまで困難であった有限であるリチウム資源の安定調達と循環(リサイクル)を市場に定着させます。
本技術の1番目の特徴は、これまで精製を中国に依存していたリチウムイオン電池(LIB)原料の水酸化リチウムを膜1枚のみでダイレクトに回収できること。また2番目の特徴としては、LIB性能に影響を与える不純物である銅等を全く含まない水酸化リチウムを精製できることです。これら特徴は従来技術には無く、更には低環境負荷で低コストなリチウムが提供可能です。

更にはリチウムの分離だけでなく、同位体においてはリチウム6は7より早く移動する性質を有するため、LIB向けのリチウムだけでなく、将来のベースロード電源として期待されるフュージョンエネルギー(核融合)の燃料製造に不可欠なリチウム6の供給に貢献することも可能です。
LiSMICによる使用済リチウムイオン電池(LIB)リサイクル
LiSMICはリチウム含有溶液を原液とするため、使用済LIBのような固体の場合は水溶液状態とする前処理プロセスが必要です。そこでLiSTieでは、使用済LIBを焙焼して得られるブラックマスを水に浸漬し、リチウムを含む水に溶けやすい元素を水溶出した後、LiSMICに適したリチウム濃度とpHに調整します。そして、LiSMICにて超高純度リチウムとして回収し、リサイクルリチウムを製造します(図4)。

会社概要
社名:LiSTie株式会社
代表:代表取締役 星野 毅
住所:[本社] 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字野附1302番8
[柏の葉ラボ] 千葉県柏市柏の葉6丁目6番2号 三井リンクラボ柏の葉1 411号室
設立:2023年7月
事業内容:超高純度リチウム回収装置の実装、リチウムイオン電池のリチウムリサイクル
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