【脱炭素の切り札】株式会社三石ハイセラム、過熱蒸気式バイオ炭製造装置の製造販売を開始

―残渣・汚泥のバイオ炭化による廃棄物削減および脱炭素化に貢献 ― 

株式会社三石ハイセラム

Carbon Neutral Solutions with Biochar

 WEB: https://mitsuishi-hc.jp/biochar/

株式会社三石ハイセラム(本社所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:牧沙緒里)は、このたび、過熱蒸気式バイオ炭製造装置の製造および販売を開始する運びとなりました。

当社は本装置に「ひとつ、よい仕組みを」という想いを乗せています。私達の生活の“当たり前”に疑問符を投げかけ、出来ることから、ちょっとスマートに誇らしく一歩を踏み出す。この度、私達が製造・販売を開始するバイオ炭製造装置は、廃棄物という製造活動の副産物を地球に良いものに作り替えるものです。本設備を通して皆様に「ひとつ、よい仕組みを」持つというご提案させていただきます。

また、2024年9月には自社工場内にテストプラントを設置し、バイオ炭の試験製造が可能となりました。

バイオ炭(biochar)について

バイオ炭は有機物を高温で加熱し、燃焼しないように管理された酸素濃度の下で炭化させて生成されるものです。

あらゆる有機物は、成長時に炭素を体内にとどめ、微生物処理や焼却処理される際に大気中に放出されます。バイオ炭にすることにより炭素を貯留することができ、大気への放出を防ぐ効果があります。

また、バイオ炭は、農地土壌へ施用することで土壌改良効果が認められると同時に、難分解性の炭素を土壌に貯留する活動としてJクレジット制度におけるクレジットの対象となります。

廃棄されるはずであった残渣物を炭素貯留する“価値あるもの”に移行させることで、廃棄物削減と脱炭素化の双方に貢献します。

carbonized organic sludge

㈱三石ハイセラム過熱蒸気式バイオ炭製造装置について

当社バイオ炭製造装置は、過熱蒸気式という燃焼を用いない方法でバイオ炭を製造します。

biochar furnace

1.燃焼機構がなく電気で稼働

本装置は燃焼機構を持たず、電気により過熱蒸気を生成することができます。また、既に蒸気を利用している事業所では、その蒸気を活用することも可能です。燃焼装置としての法的適用が不要となり、専任技術者の設定が要らないため、導入が容易にできます。

2.処理スピードが速く経済性が高い

過熱蒸気には、バイオ炭製造に必要な無酸素状態を持つだけでなく、熱容量が大きく、熱伝導特性に優れているといった特長もあります。また、処理速度が速いため、設置スペースを小さく、ランニングコストの削減にも貢献します。

3.運用性が高い

連続自動運転であるため、処理対象物の投入に要する手間を削減することができます。メンテナンスも容易で、運用負荷が大幅に低減しています。

4.安心の導入、運用実績

本装置は、過熱蒸気式炭化装置で長年の運転実績がある三泰環境システムと技術提携を行い開発された装置です。本装置は、既に汚泥や木質バイオマスの炭化において、10年以上の導入、運転実績があります。

導入事​​例と期待される効果

・廃棄物の削減

 有機汚泥(食品製造業における余剰汚泥等)や林地残材等の処理においては、炭化という新たな活用手段が生まれます。生成されたバイオ炭は、農業分野における土壌改良材としての利用や、バイオマス燃料としての活用が期待されています。

・農業分野

 バイオ炭の特性として、土壌の透水性、保水性、通気性の改善に寄与します。バイオ炭の活用により作物収穫量が増えたという事例も報告されています。

・温室効果ガス

 バイオ炭を土壌改良剤として活用することによる炭素貯留は国際的にも認められている方法です。

Jクレジット制度においても、バイオ炭による炭素貯留プロジェクトが実施されており、実際にクレジットの発行が行われています。

代表取締役 牧より

脱炭素社会への移行が急速に進む中、バイオ炭は極めて重要な技術として注目を集めております。当社のバイオ炭技術は、『廃棄物を有効資源へと転換する』と『持続可能な脱炭素社会の実現に寄与する』という二つの大きな目標を同時に達成するものです。

バイオ炭の技術自体は長らく存在しておりましたが、これまで十分に活用される機会が少なかったのが現状です。しかし、近年の脱炭素への強い社会的要請を背景に、バイオ炭の有効利用が再び脚光を浴びるようになりました。当社は、この技術を通じて廃棄物の削減と炭素の固定化を実現し、環境負荷の低減に大きく貢献してまいります。

さらに、当社が提供するバイオ炭製造装置は、従来の製造方法に比べて高効率かつ連続自動運転で運用可能であり、多様な産業分野への導入を後押しする革新的なソリューションです。今後も株式会社三石ハイセラムは、環境保護と経済成長の両立を目指し、革新的な環境技術の研究開発に邁進してまいります。

今後の取組み

1.エコプロ2024に出展します

 株式会社三石ハイセラムは、エコプロ2024に出展し、最新のバイオ炭技術をご紹介いたします。ブースでは、当社のテストプラントで製造したバイオ炭の展示を行い、技術員による詳細なご説明や個別相談会も実施いたします。バイオ炭技術がどのように廃棄物の有効活用や脱炭素社会の実現に貢献するか、実際にご確認いただける貴重な機会となります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 開催概要

 日時:2024年12月4日(水)~6日(金) 全日10:00-17:00

 会場:東京ビックサイト 東5ホール

 ブース番号:5-036

2.バイオ炭のテスト製造依頼をお受けします

 2024年9月に完成したテストプラントにて、お客様から発生する有機物でバイオ炭のテスト製造を承っております。一時間あたり20㎏のテストプラントのため、小さなテーブルテストではなく、実際の生成プロセスをご体験いただきバイオ炭の有効性を直接ご確認いただけます。もちろん、テストには当社技術員が立ち会い、お客様の課題やご要望を詳しくお聞きします。

皆様のご利用をお待ちしておりますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

Biochar furnace and member. We are waiting for a new carbonization test.

会社概要

株式会社三石ハイセラム
WEBサイト: https://mitsuishi-hc.jp/biochar/

・本社:大阪市中央区西心斎橋2丁目15番1号

 三石工場:岡山県備前市三石2577(耐火物、築炉、環境事業)

・事業概要:耐火物の開発、製造販売、築炉、環境改善製品、リサイクル製品の企画開発、製造販売

・設立:1928年(昭和3年)

・社員数:140名 (2024年4月現在)

・代表取締役:牧沙緒里

・ISO9001、ISO14001(本社、三石工場、安城工場)

・エネルギー管理士・・・・・・・・2名

 水質関係第2種公害防止管理者・・・2名

 大気関係第1種公害防止管理者・・・1名

 大気関係第4種公害防止管理者・・・2名

 特別管理産業廃棄物管理責任者・・4名

・そのほかの環境事業

当社の子会社㈱the continue.におきまして、廃棄される備前焼の回収、再生活動を行っております
WEBサイト: https://the-continue.com/


お問合せ

株式会社三石ハイセラム 三石工場

営業部:山下、福田

電話:0869-62-0354

メール:bio-mail@mhc354.co.jp


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会社概要

URL
https://mitsuishi-hc.jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市中央区西心斎橋 二丁目15番1号
電話番号
0869-62-0354
代表者名
牧 沙緒里
上場
未上場
資本金
1440万円
設立
1928年05月