Leach、ExaEdgeの生成AI開発を技術支援。解析精度と処理速度の向上に寄与

ChatGPT/RAGを活用した法務向けAIサービスの解析精度・処理速度を向上

株式会社Leach

株式会社LeachによるITコンサルの事例紹介

株式会社Leach(所在地:東京都港区、代表取締役:冨永 拓也、以下Leach)は、ExaEdge Co. Ltd.(所在地:ホーチミン、ベトナム、以下エクサエッジ)が開発するAI技術の最適化を支援し、OpenAIのChatGPT技術を活用した自然言語処理(NLP)の精度向上および処理速度の最適化を実施しました。

本支援により、法務ドキュメントの解析精度を向上させ、要約アルゴリズムを強化、処理速度も大幅に改善し、企業の法務業務の負担軽減と業務効率化に貢献しました。その結果、エクサエッジでは当該サービスの運用コストを40%削減する成果を達成しています。


■ 技術支援導入前の課題

技術支援導入前の課題と解決策

エクサエッジが提供するAI LegalSummarizerは、契約書や規約の解析・要約を支援するAIツールとして利用されていますが、さらなる精度向上と処理の高速化が求められていました。従来の要約モデルでは、契約文書の専門的な表現の適切な抽出が難しく、一貫性のある要約を提供することが困難でした。このため、利用企業の担当者が結果を精査する手間が発生し、業務効率の向上に十分に貢献できていませんでした。

また、システムはリアルタイム処理に対応していたものの、大量の文書を処理する際に解析結果が返ってくるまでに時間を要し、意思決定の迅速化を妨げる要因となっていました。さらに、システム運用においては、特定の担当者の手作業に依存する業務が多く、継続的な最適化や新機能の開発にかかる負担が大きい状況でした。こうした課題を解決し、より正確かつ高速な要約の提供と、運用の効率化を実現するため、Leachの技術支援が導入されました。

■ Leachが提供した技術支援

技術支援のスコープ

Leachは、AI LegalSummarizerの解析精度の向上、要約アルゴリズムの最適化、処理速度の改善、属人的な運用負担の軽減を目的に技術支援を実施しました。

まず、ChatGPTを活用したLLM(大規模言語モデル)のファインチューニングを行い、契約書に特化した専門用語や法的表現への適応を強化しました。従来のモデルでは文脈を十分に考慮できず、要約の一貫性が欠ける場合があったため、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、検索と生成を組み合わせた要約技術を実装しました。これにより、動的な情報取得が可能になり、より正確な契約要約が提供できるようになりました。

次に、要約アルゴリズムの最適化を実施し、ChatGPTのAttention Mechanismを強化しました。これにより、長文の契約書や規約の主要情報を適切に抽出し、意味の一貫性を維持した高精度な要約を実現しました。また、重要度スコアリングのアルゴリズムを改良し、利用企業の業務フローに沿った形で契約の主要項目を適切に抽出できるようにしました。

さらに、解析結果の応答時間を短縮するため、Firebaseを活用したサーバレス構成を導入し、システムの負荷分散を最適化しました。これにより、AIモデルの処理負荷を軽減しながら、より高速な解析結果の提供を可能にしました。また、システム運用の負担を軽減するため、担当者の手作業に依存する業務を減らし、継続的な改善が容易なアーキテクチャに改良しました。

■ 支援後の成果

支援後の成果 - 導入前後の比較グラフ

Leachの技術支援により、エクサエッジでは以下の成果を達成しました。

  • 契約書の解析精度が30%向上し、誤検出が大幅に削減

  • 要約処理のスピードが2.5倍向上し、大量の契約書をリアルタイムで解析可能に

  • アーキテクチャの見直しにより運用コストを40%削減

これにより、エクサエッジは、より多くの企業へ高精度なAIソリューションを提供できる環境を整え、法務業務のデジタル化を推進する基盤を強化しました。今後も継続的な機能強化を進め、リーガルテック分野におけるAI活用の可能性をさらに拡大していく予定です。

■ 技術的背景

ChatInDocロゴ

Leachは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)の概念が一般化する以前から、検索と生成を組み合わせた技術の研究を進めており、この知見を活かし、エクサエッジのAI技術の最適化を支援しました。また、ChatGPTリリースの2ヶ月後に開発・リリースした「ChatInDoc」では、高精度な要約技術の実装や解析モデルの最適化を行い、そこで培った技術を本プロジェクトに応用しました。

■ エクサエッジ代表取締役 Sho Nishikawaのコメント

ExaEdgeサービス - AI LegalSummarizer

Leach様の技術支援により当社の法務向けAIが飛躍的に進化しました。

特にNLP最適化とFirebaseのサーバレス運用により、コスト削減とパフォーマンス向上を同時に実現できたことは非常に大きな成果です。

この技術支援によって、より多くの企業に対して迅速かつ正確な法務AIソリューションを提供できるようになりました。

■ 今後の展開

Leachでは、今後もエクサエッジをはじめとする企業との技術協力を進め、AI技術の最適化を通じたDX推進を支援してまいります。


■ExaEdge Co. Ltd. について

ExaEdgeロゴ

会社名:ExaEdge Co. Ltd.

所在地:FL8, Loyal Building, 151 Vo Thi Sau, District 3, Ho Chi Minh City

代表者:Sho Nishikawa

設立:2023年10月

事業内容:生成AIを活用したサービス開発、モバイルゲーム開発

企業ホームページ: https://exaedge.ai/

ExaEdgeは、AIとデジタルエンターテインメントを融合し、創造性を支援するスタートアップです。ゲームやインタラクティブメディアを通じて、次世代のデジタル体験を創出します。

在日フランス商工会議所( CCIFJ )、La French Tech Tokyo主催のピッチイベント「Meet & Connect 2024」においてファイナリストに選出されるなど、東南アジア地域でAI活用分野におけるスタートアップとして注目を集めています。

■株式会社Leachについて

Leachロゴ

会社名:株式会社Leach

所在地:東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F

代表者:代表取締役 冨永 拓也

設立:2024年11月13日

事業内容:フルスタック・エンジニアによるITコンサルティング、生成AI開発の受託開発、クラウドやAIを活用したシステムインテグレーション(業務システムの企画・構築・運営)、Webサービス開発、爆速PoC開発、スマホアプリ開発、Webサイト制作、SNSマーケティング・プロモーション、動画制作、グラフィックデザイン等

企業ホームページ: https://leach.co.jp

X: https://x.com/LeachJapan

YouTube: https://www.youtube.com/@leachinc

Leachは、AWS認定12冠を1ヶ月で取得した、株式会社東芝 ソフトウェア技術センター(研究所) 出身のフルスタック・エンジニアにより設立され、Webサービスおよびアプリケーションの開発を手掛けています。革新的な発想と高度な技術力を活かし、「生活に自然に溶け込む個性豊かな製品の提供」を目指しています。

創業3ヶ月という短期間で上場企業との共同案件や国公立大学とのプロジェクトに参画し、多様な分野での開発を進めています。これらの受託開発で得た資金は新規サービスの開発に再投資し「Japan as No.1を取り戻す」というミッションのもと、日本の技術力向上と市場競争力の強化に貢献しています。

また、自社リソースで対応しきれない開発案件については、専門性の高いエンジニアネットワークを活用し、適材適所の体制を構築することで、より高度な技術要件にも柔軟に対応しています。今後も開発から運用までの一貫したサポートを提供し、企業のデジタル変革を支援してまいります。

開発のご相談やプロジェクトのご依頼については、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本文中に記載のある会社名、製品名、サービス名等は、各社の登録商標または商標です。

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会社概要

株式会社Leach

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URL
https://leach.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F
電話番号
070-9131-9570
代表者名
冨永 拓也
上場
未上場
資本金
400万円
設立
2024年11月