シフト・ビジョン、早稲田大学 牧兼充准教授との共同研究を開始ーイノベーション創出を阻む壁に挑む
株式会社シフト・ビジョンは、早稲田大学ビジネススクールの牧兼充准教授と共同で、日本企業のイノベーション創出を支援する新たな研究プロジェクトを開始。10月22日(水)開催の無料セミナーにて詳細を発表予定

2025年7月1日、早稲田大学ビジネススクールの牧 兼充(まき かねたか)准教授(経営学博士)と株式会社シフト・ビジョン(代表取締役会長 大滝 令嗣 代表取締役社長 田口 佳子)は、日本の中堅企業におけるイノベーション成功確率を高め、収益拡大と事業成長を実現することを目的に共同研究を開始しました。
本研究は「ヒューマン・センタード・イノベーション・マネジメント(人間中心の視点)」、「科学的思考法」、「エビデンス・ベースド・マネジメント」を統合し、新たなイノベーション・マネジメント手法を開発します。

共同研究の目的
本研究では、イノベーション創出を阻む人間のバイアスを克服するために、ハード(思考・データ・プロセス)とソフト(人・文化・関係性)の両側面からアプローチし、統合的な実践プログラムを開発します。
ハードの側面では、仮説と検証を繰り返し、バイアスを取り除いた合理的な意思決定を行うことを目指します。
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科学的思考法:仮説を立て、実験や検証を通じて因果関係を見極めることで、直感や経験に依存しない判断を可能にします。
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エビデンス・ベースド・マネジメント:施策と成果の関係を明確にし、データや事実に基づいた意思決定を行うことで、再現性のある成果を実現します。
ソフトの側面では、チームサイエンスを基盤に、多様性を活かした組織づくりを目指します。
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ヒューマン・センタード・イノベーション・マネジメント:人間が持つ無意識のバイアスを理解し、自分や組織の思い込みを認識することで、バイアスを克服します。
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多様性を活かした組織ダイナミクス:多様性のある認知を組織に取り込むことで、思い込みや偏りを克服します。
これらを統合した実践プログラムを通じて、フィールド実験手法の教育や、複数企業での成果蓄積と横断的分析を進め、経営に資する知見を社会へ広く還元していきます。

日本企業のイノベーション創出における課題とは?
日本企業において「イノベーション創出」が思うような成果につながらない背景には、大きく2つの課題があります。
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イノベーションの意思決定プロセスにおいて人間中心の視点が欠如している点です。
人間の意思決定や行動は、認知バイアスの影響を受けやすく、誤った判断を導くリスクがあります。特に不確実性の高い環境下では、経営者やマネジメントが直感や経験のみに依存すると、適切な判断ができず、イノベーションの成果を阻害する要因となります。 -
科学的エビデンスに基づく検証が不足している点です。
「どの施策が成果につながったのか」という因果関係を十分に検証しておらず、エビデンスに基づいた意思決定や再現性のある戦略策定が困難になっています。
このような状況を踏まえると、日本企業がイノベーションを成功させるためには、人間のバイアスに着目したソリューションにより、バイアスを克服し、根拠に基づいた意思決定を積み重ねることが欠かせません。
こうした取り組みの積み重ねこそが、持続的で再現性のあるイノベーションの実現につながります。
牧兼充准教授プロフィール

早稲田大学ビジネススクール准教授
早稲田大学総合研究機構科学技術とアントレプレナーシップ研究所所長
2015年カリフォルニア大学サンディエゴ校にて、博士(経営学)を取得。スタンフォード大学社会・環境工学科客員准教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校ビジネススクール客員准教授、慶應義塾大学理工学部訪問准教授、高知大学客員教授、宇都宮大学客員教授などを歴任。日米の大学において理工・医学分野での人材育成、大学を中心としたエコシステムの創生に携わる。専門は、技術経営、アントレプレナーシップ、イノベーション、科学技術イノベーション政策、フィールド実験など。経済産業省産業構造審議会イノベーション小委員会委員、内閣官房「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」構成員、経団連「Science to Startup Task Force」メンバー、文部科学省戦略的調査分析機能に関する有識者懇談会委員などを歴任し、日本のイノベーション政策に深く関わる。その他、社会貢献活動として、日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤーの審査員等を務める。著書に「イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学」(単著、東洋経済新報社)、「科学的思考トレーニング意思決定力が飛躍的にアップする25問」 (単著、PHPビジネス新書) などがある。
個人サイト: Kanetaka M. Maki, Ph.D. Official Site
シフト・ビジョン
会社名:株式会社シフト・ビジョン
設立日:2022年10年4日
代表者名:大滝 令嗣、田口 佳子
所在地:〒105-0001東京都港区虎ノ門1-16-6 虎ノ門RAPO-TO ビル UCF703
事業内容:経営コンサルティング業務、組織・人事制度・人材開発コンサルティング業務経営社、経営チーム支援、人材開発アセスメント、カルチャー改革、サクセッションプランニング 等
共同研究開始を記念した特別セミナーを開催
本共同研究の開始を記念し、イベントを開催します。
日時:2025年10月22日(水)15:30〜18:00(17:00〜18:00はネットワーキング)
会場:AP赤坂グリーンクロス 4F(東京都港区赤坂2-4-6)
本セミナーのトピック:
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なぜ日本企業でイノベーション創出がうまくいかないのか
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海外企業がイノベーションを推進する際に受けている支援の実例
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イノベーションと「人間のバイアス」との関わり
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新イノベーション・プログラムのご紹介 〜人材不足の時代に「今いる人材」を活かすハード/ソフト両面のアプローチ〜
登壇者:
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牧 兼充 准教授(早稲田大学ビジネススクール)
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西口 尚宏 氏(Startup Genome Japan株式会社 代表取締役)
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大滝 令嗣 氏(株式会社シフト・ビジョン 会長)
申込フォーム:こちら
※オンラインでの参加も可能です。
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