【中古自動車“10年10万km走行”はもう古い?】一般ユーザーの購入基準の変化と自動車整備士の専門視点から見えた「安心して乗れる条件」

自動車整備士の9割以上が「10年10万km超でも、適切にメンテナンスを行えば安全に走行可能」と回答!

埼玉県中古自動車販売商工組合 JU埼玉(所在地:埼玉県さいたま市、会長・理事長:髙橋 光晴)は、中古自動車を保有している一般ユーザーと自動車整備士を対象に、「中古自動車の購入と販売に対する意識変化」に関する調査を行いました。

中古自動車を購入・販売する現場では、「どこまで乗れるか」「どれくらい安心できるか」という“使用の目安”が、購入判断の大きな基準になりつつあります。

自動車の長期利用が一般化する中で、一般ユーザーと自動車整備士の間にどのような意識変化が生まれているのでしょうか。

そこで今回、埼玉県中古自動車販売商工組合 JU埼玉https://ju-saitama.com/)は、中古自動車を保有している一般ユーザーと自動車整備士を対象に、「中古自動車の購入と販売に対する意識変化」に関する調査を行いました。

調査概要:「中古自動車の購入と販売に対する意識変化」に関する調査

【調査期間】2025年11月13日(木)~2025年11月17日(月)

【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査

【調査人数】1,011人

【調査対象】調査回答時に①中古自動車を保有している一般ユーザー/②自動車整備士と回答したモニター

【調査元】埼玉県中古自動車販売商工組合 JU埼玉(https://ju-saitama.com/

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

保有している自動車の経過年数は「10年以上」が最多に!使用期間に対する意識の変化とは

はじめに、現在保有している自動車の経過年数について、中古自動車を保有している一般ユーザーにうかがいました。

「現在保有している自動車は初度登録年月からどれくらい経過しているか」と尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。

『3年未満(12.1%)』

『3~5年未満(15.6%)』

『5~7年未満(15.1%)』

『7~10年未満(15.6%)』

『10年以上(35.1%)』

『わからない(6.5%)』

約3人に1人が、初年度登録から10年以上経過している車に乗っています。

車両の性能向上とメンテナンス技術の発達が影響していると考えられ、従来であれば10年を超えると買い替えの検討時期とされていましたが、近年は車体・エンジン・安全装備の耐久性が高まり、長期保有が一般化しているといえるでしょう。

次に、「現在保有している自動車の走行距離」を尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。

『1万km未満(6.7%)』

『1〜3万km未満(14.5%)』

『3〜5万km未満(19.4%)』

『5〜7万km未満(19.6%)』

『7〜10万km未満(18.0%)』

『10万km以上(21.8%)』

「10万km以上」が約2割という結果から、多くの方が走行距離の多い自動車でも乗り続けている現状が見て取れます。

背景には、整備・点検体制の進化や保証制度の充実があり、「距離よりも状態」で自動車を評価する考え方が浸透してきた可能性があります。

こうした利用状況を踏まえ、「10年10万km走行」という条件をどのように捉えているのでしょうか。

「自動車の耐用年数や買い替えの目安として、『10年10万km走行』という数字を聞いたとき、どのように感じるか」について尋ねたところ、約半数が『とても妥当だと思う(8.9%)』『やや妥当だと思う(45.5%)』と回答しました。

過半数が「妥当」とする一方で、「妥当ではない」と回答した方も一定数おり、認識がわかれる結果となりました。

この背景には、車種や整備状況によって車両寿命が大きく異なることや、電装系トラブルの多様化などの影響があると考えられます。

自動車の耐用年数が技術革新により延びている現代では、「10年10万km走行」という条件に対して肯定的な意識が広がりつつあるともいえるでしょう。

そこで、昔と比較した「10年10万km走行保証」中古自動車の印象についてうかがいました。

「昔の中古自動車と比較して、今の時代に販売される『10年10万km走行保証』中古自動車はどのような印象か」と尋ねたところ、『きちんと整備・管理されていればまだまだ乗れる(68.7%)』が最も多く、『耐久性が昔より改善されており、そこまで不安要素がなくなっている(23.0%)』『維持費や税金が高くなりそう(自動車税、排出ガス規制等)(16.4%)』となりました。

約7割が「整備・管理されていればまだ乗れる」と考えている点から、整備技術の向上や保証制度の充実が中古自動車に対する安心感を高めている様子がうかがえます。

一方で、税金や維持費など、劣化による出費を懸念する声も一定数あり、耐久性の改善と費用負担の不安が併存しているといえます。

今後は、こうした安心感を担保する整備・保証情報の透明化が、購入判断を左右する重要な要素となるでしょう。

購入時の重視ポイントは「価格」「走行距離」「年式」

では、こうした印象は購入の判断にどのように影響しているのでしょうか。

引き続き、中古自動車を保有している一般ユーザーにうかがいました。

「中古自動車を購入する際に、どのようなポイントを重視するか」について尋ねたところ、『価格(84.2%)』が最も多く、『走行距離(74.7%)』『年式(59.2%)』となりました。

購入時に特に重視するのは『価格』と『走行距離』で、費用対効果を判断軸にする方が多いことが示されています。

一方で、『年式』『外装・内装の状態』『メンテナンス履歴』といった“状態の可視性”に関する項目も一定の支持を得ており、安さだけでなく安心して使える条件を重視する意識も高まっていると考えられます。

加えて、信頼性や保証内容への関心が続いたことから、中古自動車選びでは経済性と信頼性の両立が重要になりつつあるといえるでしょう。

自動車整備士が語る!“10年10万km走行”でも現役で走行できる理由

では、整備の専門家は自動車の耐用年数の目安について、どのように考えているのでしょうか。ここからは、自動車整備士にうかがいました。

「10年10万kmを超えても、適切にメンテナンスを行えば引き続き安全に走行できると思うか」について尋ねたところ、9割以上が『強くそう思う(44.9%)』『ある程度そう思う(50.6%)』と回答しました。

自動車整備士の圧倒的多数が「10年10万kmを超えても、メンテナンス次第で長期利用が可能」と考えており、現場の技術への信頼が高いことがわかります。

では、そう思う背景にはどのような理由があるのでしょうか。

前の質問で『強くそう思う』『ある程度そう思う』と回答した方に、「メンテナンス次第で年式・走行距離にかかわらず安全に走行できる理由」について尋ねたところ、『劣化の早期発見・早期対処ができる(60.0%)』が最も多く、『摩耗や劣化の進行を遅らせることができる(47.4%)』『潤滑・密閉・冷却などの機能を維持できる(29.2%)』となりました。

「劣化の早期発見・早期対処」や「摩耗の進行抑制」が上位に挙がったことから、予防整備が中古自動車の安全性を支える重要な要因であることがうかがえます。

車両トラブルの多くは小さな異常の蓄積によって発生するため、早期対応が安全性と寿命延長の両立につながると考えられます。

では、整備のプロである自動車整備士は、中古自動車はどのような状態であるべきだと考えているのでしょうか。

「自動車整備士という立場から、中古自動車はどうあるべきだと考えるか」について尋ねたところ、『適切な整備を行うことで、ユーザーに信頼や安心感を与えるべき(46.8%)』が最も多く、『安全性の担保をしっかりと行うべき(41.3%)』『自動車の故障・劣化を少なく長持ちさせるべき(40.7%)』となりました。

単に「自動車を動かす」だけでなく、「安全」と「信頼」を維持することを重視する姿勢が明確に示されています。

中古自動車が市場での価値を保つためには、整備の品質の安定と可視化が不可欠であり、それがユーザーとの信頼関係を築く要となっているといえるでしょう。

こうした自動車整備士の意識が、中古自動車市場全体の品質向上につながる可能性があります。

中古自動車を“長く安心して乗り続けられる”社会のために、中古車販売店に求められることとは

自動車整備士が考える中古自動車の理想像が明らかになりましたが、こうしたものをユーザーに届けるためには中古車販売店側の取り組みも欠かせません。

「安心して利用できる中古車販売店に求められるものは何だと思うか」について尋ねたところ、中古自動車を保有している一般ユーザーの回答は『保証や整備体制が充実している(69.9%)』『車両状態や履歴がわかりやすく開示されている(52.3%)』『万一のトラブル時にも迅速に対応してくれる(37.4%)』が上位になりました。

自動車整備士の回答は『車両状態や履歴がわかりやすく開示されている(47.2%)』『接客や説明が丁寧で信頼できる(36.4%)』『保証や整備体制が充実している(36.0%)』が上位に並びました。

一般ユーザーと自動車整備士の双方が「車両状態・履歴の開示」を重視しており、透明性が信頼形成の中心になっていることがうかがえます。

一般ユーザーは「保証や整備体制」「トラブル対応」といった安心材料への期待が強く、購入後のサポートが重視されている点が特徴的です。

一方で、自動車整備士は「説明の丁寧さ」など、技術面だけでなく中古車販売店の対応の質も評価要素としており、専門家ならではの視点が見られます。

これらを踏まえると、中古車販売店には「情報開示」「アフターサポート」「丁寧な対応」という複合的な対応が求められていると考えられます。

最後に、中古自動車を“長く安心して乗り続けられる社会”を実現するために必要な取り組みを、中古自動車を保有している一般ユーザーと自動車整備士それぞれに聞きました。

「中古自動車を“長く安心して乗り続けられる”社会を実現するために、中古車販売店や業界にはどのような取り組みや工夫が必要だと思うか」について尋ねたところ、中古自動車を保有している一般ユーザーの回答は『整備履歴や車両状態の“見える化”を進める(透明性の強化)(62.2%)』『長期保証・アフターサポートの拡充(40.4%)』『第三者機関による車両検査・品質認定の導入・普及(31.1%)』が上位になりました。

自動車整備士の回答は『第三者機関による車両検査・品質認定の導入・普及(32.6%)』『長期保証・アフターサポートの拡充(32.4%)』『整備履歴や車両状態の“見える化”を進める(透明性の強化)(31.8%)』が上位に並びました。

どちらも「見える化」「長期保証」「第三者機関による認定」を重視しており、中古自動車市場における信頼性向上が共通課題であることが示されています。

これらの結果から、中古自動車を長く安全に利用するためには、業界全体で情報の透明性を高める仕組みや、保証・品質認定の標準化を進めることが重要になると考えられます。

まとめ:中古自動車の価値を支える「整備」「透明性」「保証」の重要性

今回の調査で、中古自動車を保有している一般ユーザーと自動車整備士という二つの立場の、中古自動車に対する認識や信頼のあり方が明らかになりました。

一般ユーザーは、自動車の保有期間は「10年以上」、走行距離は「10万km以上」という回答が最も多く、従来よりも長期的に自動車を使い続けるスタイルが一般化している様子がうかがえます。

「10年10万km」という耐用目安に対しては賛否がわかれたものの、現代の中古自動車に対しては「整備されていればまだ乗れる」という前向きな認識が広く示されました。

中古自動車の購入時に重視するのは「価格」「走行距離」「年式」といった基本条件に加え、「メンテナンス履歴」といった車両の信頼性を判断する項目も一定数見られ、一般ユーザーの評価軸が“安さ中心”から“安心中心”へ変化しつつあることが読み取れます。

自動車整備士は9割以上が「10年10万km超でも適切にメンテナンスを行えば安全に走行可能」と回答し、その理由として「劣化の早期発見」「摩耗の進行抑制」が挙げられました。

これは、予防整備の重要性が現場で強く認識されていることを示しており、中古自動車の寿命を左右する要因が“車両そのもの”よりも“適切な整備”であるとの考えが共通しているといえます。

さらに、中古自動車そのものの“あるべき姿”について自動車整備士が重視したのは「信頼や安心感を与える適切な整備」「安全性の担保」「長持ちさせる整備」で、自動車の品質と使用者の安心を両立させる視点が強くあらわれていました。

この認識は、中古車販売店への期待にもつながっています。

一般ユーザーは「保証や整備体制」「透明な情報開示」「トラブル時の対応」を求め、自動車整備士は「透明な情報開示」「丁寧な説明」「保証や整備体制」を重視しており、双方に共通するキーワードは“透明性”と“信頼性”です。

加えて、中古自動車を“長く安心して乗り続けられる社会”の実現に向けた中古車販売店への要望として「整備履歴の見える化」「長期保証」「第三者機関による品質認定」が上位に並んだ点は、今後の業界が取り組むべき方向性を示しています。

このように、中古自動車市場は「安さ」から「信頼」「整備品質」「情報公開」へと価値軸を移しつつあります。

自動車整備士が支える確かな技術と、中古車販売店が担う透明性のある情報提供、そして一般ユーザーの理解が三位一体となることで、“長く安心して乗れる中古自動車社会”の実現が現実のものとなっていくといえるでしょう。

安心して中古車を購入するなら「埼玉県中古自動車販売商工組合 JU埼玉」

今回、「中古自動車の購入と販売に対する意識変化」に関する調査を実施したのは、埼玉県中古自動車販売商工組合 JU埼玉https://ju-saitama.com/)です。

JU(一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会)では「お客様の立場で最適な一台をお届けする」ことを目的として、中古自動車販売店の販売員を研修・試験・認定する「中古自動車販売士」制度と中古車販売店が本来備えているべき基準をみたした販売店を認定する「JU適正販売店」制度でお客様に対して安心・信頼のお店選びの目印を設けています。

適正販売店では鑑定・整備・保証を付帯した「JU埼玉適正販売店認定中古車」を取り扱っております。

※取扱いがないお店もございます。

JU埼玉適正販売店認定中古車のみを検索できる「特設サイト」も運用しておりますので、是非ご検討下さい。

・JU適正販売店の検索はこちら:

https://saitama.ju-janaito.com/tekisei-hanbaiten.html

・JU埼玉適正販売店認定中古車の検索はこちら:

https://www.goo-net.com/com/jusaitama_usedcar2024/

▼埼玉県は車が多い。だから頼れるお店も多い

JU埼玉は埼玉県の中古自動車販売協会です。

JU埼玉加盟店では中古車をはじめ新車、未使用車など数多くの車種を取り扱っております。

埼玉県は自動車の保有台数が多いのでたくさんの中古車が流通しています。

たくさんの車に触れる機会が多いから頼れるお店も多いです。

車を買うのも売るのも整備するのもクルマのことなら何でもJU埼玉加盟店にご相談ください。

▼埼玉県はお店が多い。だからお店選びの目印が大事

【失敗しない中古車選びの3原則】

①知識豊富なスタッフがいるお店

車を選ぶ基準は様々です。

中古車は特に状態や走行距離など、一物一価です。

一見同じようなクルマでも価格だけで選んでしまうと失敗してしまうなんてことも…

お客様の理想とするカーライフに合った車の買い方や知識や資格を持った販売員がいるお店を見つけるのが大切です。

②陸運局に許可された工場を所有か提携しているお店

クルマは膨大な工業部品の集合体です。

一つの部品の不備が大きな故障につながる可能性もあります。

毎日、生活を共にするクルマです。

陸運局から認可された、工場を所有または提携している販売店で購入されると安心です。

安さが魅力の中古車を買って、故障費用がかさんでしまっては本末転倒です。

しっかりと信頼できる整備をしてくれる販売店を選びましょう。

③販売店規則をクリアしているお店

クルマが安くて、お店に行ってみたが膨大な諸費用がかかるなんてことも…

「自動車公正取引協議会」では中古車販売店に対して、諸費用・修復歴・保証・整備等あらゆる規定を定めております。

そのような規定をしっかりとクリアしている健全な販売店を探すことが損をしない大事なポイントです。

→全てJU埼玉適正販売店がまるごと解決いたします!

・埼玉県中古自動車販売商工組合 JU埼玉:https://ju-saitama.com/

・お問い合わせURL:https://ju-saitama.com/contact/

・お問い合わせTEL:048-798-2777

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商業(卸売業、小売業)
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埼玉県さいたま市岩槻区笹久保新田谷際252
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髙橋 光晴
上場
未上場
資本金
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設立
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