【調査報告】「お一人さま」患者対応、医療機関の6割超が「専門相談先との連携」を必要と回答

~MSW・退院支援看護師の業務負担集中が課題に~

一般社団法人 日本医療介護事業連合会

日本医療介護事業連合会(以下、日本医介連)は、全国の医療機関を対象に「『お一人さま』支援の本格始動に伴うアンケート」を実施いたしました(有効回答数73施設)。 本調査により、身元保証人が不在の患者(いわゆる「お一人さま」)に対する医療機関の受け入れ体制や、現場の医療ソーシャルワーカー(MSW)・退院支援看護師が抱える深刻な業務負担(シャドーワーク)の実態が明らかになりました。医療・行政・介護福祉・民間事業者など多様な関係主体との連携を図りながら、地域全体で「お一人さま」を支える仕組みの構築とその実装・検証を進めてまいります。

【調査サマリー】

  • 58%の医療機関が身元保証人不在でも「無条件で受け入れている」一方で、現場では強い危機感が抱かれている。

  • 最大の課題は「MSW及び退院支援看護師のシャドーワークによる業務負担」。次いで「医療費未払い」「ベッドコントロールの停滞」が挙げられた。

  • 「お一人さま問題」への対応は、84%が「MSW又は退院支援看護師が個別に対応」しており、組織的対応や専門窓口の設置が十分に進んでいない。

  • 民間資源である「高齢者等終身サポート事業」については「サービス内容が理解できない」「業者の信頼性が判断できない」など、ネガティブなイメージや理解不足が先行。

  • 問題解決に向けて、今後検討したい取り組みとして最も多く挙げられたのは「専門相談先との連携」回答施設の62%が「日本医介連との連携・協力を検討したい」と回答。

【調査背景】

超高齢社会の進展と単身世帯の増加に伴い、身元保証人を持たない「お一人さま」の入院や退院支援への対応は、医療機関にとって重要な課題となっています。しかし、対応ルールや社会的な支援体制は十分に整備されておらず、医療機関の現場に負担が集中しているとの指摘もあります。本調査は、医療現場の実態を把握し、今後の連携や支援体制のあり方を検討する基礎資料とすることを目的として実施しました。

【日本医介連からの考察と今後の展開】

今回の調査結果から、「お一人さま」患者への対応は医療機関単独で解決できる課題ではなく、医療と介護の連携の壁やマンパワー不足といった構造的な問題が、地域包括ケアシステムの実現を阻む要因となっていることが明らかになりました。

日本医療介護事業連合会は本結果を踏まえ、今後は以下の取り組みを強化してまいります。

  • 医療機関向けの院内研修や情報提供を通じた理解の促進。

  • 医療・行政・介護福祉・民間サービスなど関係機関をつなぐネットワークの構築。

  • 現場課題の解決に向けた取り組みの実装・検証。

日本医介連は、医療従事者・介護従事者が本来の業務に専念できる環境を守るとともに、身寄りのない方でも安心して医療・介護を受けられる社会の実現に寄与してまいります。

【調査概要】

調査名:「お一人さま」支援の本格始動に伴う アンケート

調査対象:全国の医療機関

回答者:院長・理事長・事務長などの経営・管理層

有効回答数:73施設

調査期間:2026年1月下旬〜2月上旬

調査方法:インターネットアンケート

【アンケート結果】

詳細のアンケート結果はこちら 

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【団体概要】

名称:日本医療介護事業連合会(日本医介連)

所在地:〒154-0004 東京都世田谷区太子堂1丁目12-39三軒茶屋堀商ビル4階

代表者:原田 義昭 (国際弁護士・元環境大臣)

ウェブサイト:https://www.ohitori.or.jp

日本医介連は、お一人さま患者が安心して暮らせる社会の実現を目指し、医療・介護分野の課題解決や政策提言を行う団体です。医療機関と協働し、現場に即した支援体制の構築と検証を進めております。

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会社概要

URL
https://ohitori.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都世田谷区太子堂1丁目12-39 三軒茶屋堀商ビル4階
電話番号
03-4400-1189
代表者名
原田 義昭
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年01月