【認知症予防に関する意識調査】認知症患者700万人時代に向けた国民の認知症に対する意識は?
約8割の人がもの忘れやど忘れをすることがあると自覚 ~中には「初恋の人の名前」を忘れてしまう人も!?~
「中鎖脂肪酸 認知症リスク対策PJ(プロジェクト)」(日清オイリオグループ株式会社 社長:今村隆郎)は、高齢化の進展に伴い、2025年に認知症患者数が700万人になると言われている中、40歳以上の男女1,200人に対して「認知症予防に関する意識調査」を実施。その結果、約8割の人がもの忘れやど忘れを自覚していることが分かりました。
また、自身が「歳」だと感じている人は約9割にも達し、「あれあれ言葉になってしまう」ことが「歳」を感じる瞬間の第一位でしたが、その他にも日常生活の様々なシーンで「歳」を感じているようです。<調査概要>
対象エリア:全国
対象者:40歳~69歳の男女 1,200人(有効回答数)
調査期間:2015年7月21~22日
方法:インターネット調査
<調査結果>
○約8割の人がもの忘れやど忘れをすることがあると自覚
週に一回以上「もの忘れ」や「ど忘れ」をすることがある人は約56%
項目別では「ドラマや映画のタイトルが思い出せない」が第一位!
今回の調査で、もの忘れやど忘れに関する調査をしたところ、79.5%の人が「もの忘れやど忘れをすることがある」と回答。さらに、55.5%もの人が週に一回以上もの忘れやど忘れをしていることが明らかになりました。また、具体的にどのようなもの忘れやど忘れをするかを調査した結果、第一位は「ドラマや映画のタイトルが思い出せない」(62.5%)、第二位は「何かをしようと思って立ち上がったのに、何をしようとしたのか忘れた」(59.4%)と、昔のことだけでなく、直前に考えた事を思い出せない人も半数以上にのぼることがわかりました。
○「歳」かなと思うことがある:約87%!
「あれあれ言葉になってしまう」ことが「歳」を感じる瞬間の第一位
自身が「歳」を感じることがあるかについて調査したところ、「歳」かなと感じる人は86.8%という結果に。また、具体的にどんなときに「歳」を感じているかを聞いたところ、第一位の『会話の途中で「あれ、あれだよ」とモノの名前が出てこないとき』(63.8%)、第四位の「探しものをしていて、何を探そうとしていたか思い出せないとき」(29.5%)など記憶にかかわるものが多いという結果となりました。一方で第二位「徹夜作業の翌日がつらく、もう徹夜は無理だなと思うとき」(47.2%)、第三位「テレビで見た同世代のミュージシャンが老けて見えたとき」(31.3%)など、日常生活の様々なシーンで「歳」を感じていることがわかりました。
○約3割の人が、おととい食べた晩ごはんを思い出せず、10人に1人は初恋の人の名前を忘れてしまう!?
全体の調査対象者 (n=1200)の中から、もの忘れやど忘れをすることがある人(n=954)を対象に、おととい食べた晩ごはんの内容を思い出せるかを調査。約7割(68.3%)の人は思い出すことができたが、残りの3割(31.7%)の人は「思い出せない」という結果となりました。
さらに、「現在の総理大臣のフルネーム」に関して、思い出せる人は94.7%であったのに対し、「前任の総理大臣のフルネーム」は38.5%もの人が思い出せないと回答しました。
また、「初恋の人の名前」を10人に1人は思い出せないそうですが、それはむしろ今が幸せだからでしょうか?
○認知症と中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)
当社では、これまで40年以上にわたり、油脂成分のひとつである中鎖脂肪酸の研究を続けてきました。中鎖脂肪酸は、ココナッツやパームフルーツ、母乳などに含まれている天然成分で、一般的な植物油に含まれる脂肪酸に比べ、すばやく消化・吸収されてエネルギーになりやすいことから、未熟児や手術後の患者のエネルギー補給など、医療現場では長く使われてきた実績があります。高齢化に伴い増え続ける「認知症」。2012年、厚生労働省によると、日本国内の65歳以上の高齢者3,079万人のうち認知症の方は約462万人、その予備軍である軽度認知障害(MCI)の方は約400万人です。その合算人数は65歳以上の高齢者の4人に1人を占めています。認知症の中でも日本ではアルツハイマー型が最も多いといわれ、脳のエネルギー不足が原因のひとつではないかとの研究が進んでいます。 そして近年の研究では、脳の代替エネルギーになるケトン体(※)を、体内で効率よく作る中鎖脂肪酸が、認知症リスク対策という分野でも注目を集めています。
※脳は通常、ブドウ糖をエネルギー源として利用していますが、ブドウ糖が不足したり上手く使えない場合は、車のハイブリッドエンジンのように、ケトン体を代替エネルギー源として利用します。
【参考情報】
■2025年の認知症人口は700万人超と推計。
厚生労働省は、団塊の世代が75歳を超える10年後の2025年には、認知症の高齢者が700万人になるとする推計値を示しています。調査を開始した2012年は462万人で、65歳以上の約7人に1人という割合でしたが、何の対策も行われない場合、2025年には5人に1人の規模に拡大するという見方をしています(※1)。またミシガン大学医学部Langa教授らは、医療費だけでなく家族が介護する時間もお金に換算した社会的費用は、がん、心臓病、脳卒中よりも高額であると発表(※2)。厚生労働省と慶應義塾大学医学部の共同研究でも、社会的費用は今後も増加し、家族介護の負担がきわめて大きいと伝えています(※3)。
※1:「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 九州大学 二宮教授)による速報値
※2:米医学誌「New England Journal of Medicine」((http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23550670)
※3:認知症の社会的費用を推計 慶應義塾大学医学部(2015年5月29日)
■中鎖脂肪酸の摂取は認知症リスクを低減させる。
国立長寿医療研究センターは、中鎖脂肪酸が認知機能低下に及ぼす影響を8年間にわたり追跡調査し、「中鎖脂肪酸は認知機能低下リスクとの関連性を示し、認知機能に好ましい影響を与えた」という研究結果を発表しています。この研究で、中鎖脂肪酸の摂取量の少ない人たちより、多い人たちの方が、認知機能テストMMSEで正常値をキープする確率が高いことが分かりました。「中鎖脂肪酸から作られたケトン体によって、加齢に伴う脳のエネルギー不足(グルコース代謝速度の減少)が補われた」とも考えられています。
■中鎖脂肪酸サロン(http://www.nisshin-mct.com/)
最近話題のココナッツオイルに含まれる機能性成分“中鎖脂肪酸”のすべてを紹介する公式ウェブサイト『中鎖脂肪酸サロン』(http://www.nisshin-mct.com)。2014年以降健康づくりに効果があると話題になっているココナッツオイルの効能の多くは、ココナッツオイルに含まれる“中鎖脂肪酸”に由来しています。本サイトでは、認知症で悩まれているご本人や介護者の皆様に、中鎖脂肪酸を摂取することによってアルツハイマー型認知症などによる記憶力の低下を抑制できたという研究事例も含め、その仕組みなどについてご紹介をしています。
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