スターバックスが2020年までに世界中の直営店でケージ飼育の卵を廃止することを発表

動物保護の国際的連盟、オープンウィングアライアンス(OWA)の平飼い卵運動の成果

日本から唯一アニマルライツセンターが参加したオープン・ウィング・アライアンス(Open Wing Alliance:OWA)によるキャンペーンの結果、世界最大のコーヒー店チェーンで、世界のトップ2のレストランチェーンのスターバックスが、グローバル展開の直営店で2020年までに100%ケージフリー卵(平飼い卵、放牧卵など鶏をケージに閉じ込めずに生産した卵)で調達し、鶏をケージに閉じ込めた生産を中止することを発表しました。

(スターバックスの英文プレスリリース:https://globalassets.starbucks.com/assets/e60d2afac7e7413994a615377e47d720.pdf)

2018年4月に開始したキャンペーンには、日本からはアニマルライツセンターが世界中の55以上の動物保護団体が加盟し、鶏をケージから解放する運動の国際連盟OWAメンバーとして参加。またザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンが国内で支援しました。

今回のスターバックスの決定は、グローバル展開をしている主要レストランチェーンとして、初めての全世界拠点でのケージフリー政策になります。この政策はアメリカ、ヨーロッパ、日本、中国の約20,000店舗に適応されます。アメリカのスターバックス本社によると、完全子会社化である日本のスターバックスコーヒージャパン株式会社((https://www.starbucks.co.jp/company/summary/?nid=mm))にも、今回の政策が適用されます。

また、日本の企業として初めて、「2020年」までにケージ飼育の卵の廃止を決定した。これまでユニリーバ、ネスレ、インターコンチネンタルホテルズグループ、コンパスグループなどの世界的大企業は、日本も含む世界中のサプライチェーンで残酷な採卵鶏のケージ飼育を廃止するとしていますが、2025年までに廃止するとしており、残りあと1年強での切り替えは、平飼い卵生産の追い風になるでしょう。

スターバックスのケージフリー政策は、殻付き卵と、原材料に使用される液卵の両方に適応され、焼き菓子、サンドイッチ、ラップ、キッシュ、プリンなどの全てのメニューにケージフリー卵が使用されることになります。ただし、ライセンス契約の店舗はこの制作に含まれておらず、今後、時期は未定ですが、市場の変革を更に進めるために、スターバックスはライセンスを取得して営業している店舗とも協力し、ケージフリーの取り組みを広げ、世界中すべてのスターバックス店舗で100%ケージフリーの卵を調達できるよう取り組んでいきます。また、スターバックスはその進捗状況についても公開していくとしています。

スターバックスに対してケージフリーを求める運動は、世界的から多数の強力な動物保護団体が共同して1つのレストランチェーンに働きかける、はじめての世界規模のキャンペーンでした。日本からは唯一アニマルライツセンターが参加、2018年4月にチェコ共和国プラハで開催されたオープンウィングアライアンスのグローバルサミット期間中、スターバックスに対する抗議デモに100人以上が集まりました。これをきっかけに、今回の世界的なキャンペーンへ発展しました。

キャンペーンではChange.orgの署名や、SNSでのアクションも用いられました。署名はオープンウィングアライアンスのメンバー団体によって多言語に翻訳され、世界中から多くの署名が集まりました(2週間弱で188,000筆が集まった)。SNSでのアクションは #StarbucksCrueltyというハッシュタグで検索することができます。

OWAの取締役であるアレクサンドリア・ベック氏は、「スターバックスが世界的なレストランチェーンとして、自社のグローバルサプライチェーンから残酷な採卵鶏のケージ飼育を廃止する立場をとり、世界に前例をつくったことを称賛します。全ての国に適応されるケージフリーの政策を発表したのは、レストラン業界の主要な多国籍企業としてスターバックスが初めてです。スターバックスの今回の決断は、ケージ飼育は近いうちに過去のものになるだろうという力強いメッセージを伝えるだろうと考えています」と話しています。

アニマルライツセンターの岡田千尋代表理事は「国内の企業として2020年という目標はチャレンジであり、大きな意義を持っています。世界を代表する企業であるからこそ、このような決断が可能となり、この決断を歓迎すると共に、実現に向けて消費者啓発や生産者の変換などを更に促してまいりたいと思います。またこのスターバックスの英断に続く企業が増加することを期待しています。」と述べています。

アメリカ・カナダのマクドナルド、ヨーロッパ・オーストラリア・アメリカのサブウェイ、アメリカのデニーズ、アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーをはじめ、世界中で200以上の企業がケージフリーを決定しています。様々な業界から主要な企業がオープンウィングアライアンスと協力してケージフリーの卵に完全に移行していくことを発表しています。ユニリーバ、ネスレ、インターコンチネンタルホテルズグループ、コンパスグループなどの世界的大企業は、日本も含む世界中のサプライチェーンで残酷な採卵鶏のケージ飼育を廃止するとしています。

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採卵鶏のケージ飼育について
卵を生産する鶏を狭く不衛生なケージに閉じ込めて飼育することは、世界中で非難を浴びています。ケージの中で鶏は鶏らしい自然な行動を取ることができず物理的にも精神的にも苦しめられており、鶏の福祉が守られていないからです。
日本の92パーセントの養鶏場はバタリーケージとよばれる、ケージの中でも特に狭いケージで卵を生産しています。バタリーケージでは鶏1羽あたり20cm×20cmほどの大きさしか与えられていません。バタリーケージはその残酷性からEUやその他のいくつもの国・州で禁止されています。バタリーケージだけでなく、ケージ飼育そのものを廃止していこうというのが今の国際的な流れとなっており、スイス・オランダ・オーストリア・ドイツなどではケージ飼育が禁止、または禁止予定となっています。世界中の数多くの企業がケージ卵の使用を中止すると発表しており、日本でもネスレや西洋フーズ・コンパスグループなどの企業がケージフリーの政策を掲げています。

オープンウィングアライアンス (Open Wing Alliance : OWA)について
オープンウィングアライアンスは、世界中で採卵鶏のケージ飼育の根絶に向けて動物保護団体が協力するために設立された世界的連合です。アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、オセアニア、南米の国から50以上の動物保護団体がメンバーとして参加しています。オープンウィングアライアンスは2016年にザ・ヒューメイン・リーグという動物保護団体によって設立され、2017年2月に世界初の採卵鶏のケージ飼育廃止のためのグローバルサミットを開催し、史上最大の世界的なケージフリーキャンペーンを開始しました。
オープンウィングアライアンス OWA((https://openwingalliance.org/)

認定NPO法人アニマルライツセンターについて 
アニマルライツセンターは、日本における動物たちの現状を調査して明らかにし、動物の権利及びアニマルウェルフェアに関する問題に対する人々の関心の喚起し、並びに、これらの問題に取り組むボランティアネットワークの構築を目的とした認定NPO法人です。国内の畜産動物の福祉(アニマルウェルフェア)を向上させるためには、バタリーケージの卵食べたくないキャンペーンや、ケージフリーキャンペーン、豚の妊娠ストールフリーキャンペーン、その他企業への提案、行政への要望、消費者への啓発、国会議員への陳情などを続けています。
アニマルライツセンター公式サイト : http://www.arcj.org
畜産に関する専用サイト  : http://www.hopeforanimals.org/

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