ハレの日を前向きに楽しむ「折り紙マスク」で和紙の生産地と使い手をつなぐプロジェクトを開始
「折り紙マスク」は、結婚式のような祝いの席や、お宮参り、七五三のような儀式・儀礼、演奏会や観劇といった「ハレの日」に寄り添うマスクです。
和紙の風合いと機能性に折り紙の「折り」の技術を組み合わせることで、マスクを「仕方なく身に着けるもの」から特別な場にふさわしい「装いの道具」としてリデザインしました。
誰もが前向きに、ハレの日を迎えられるように
世界的な新型コロナウィルス感染拡大を経て、自分自身や大切な家族を守るために、また公衆のエチケットとして、人と会うあらゆるシーンにおいてマスクを身に着けることが習慣化されつつあります。それは、結婚式などの祝いの席や儀式・儀礼、舞台鑑賞といった「特別な場」においても同様です。
そんな中、私たちは折り紙マスクを通じて「特別な場にふさわしいエチケット」のデザインを試みました。
お客様を迎える人々とお客様の両方が、より前向きにハレの日を迎えられるように。
私たちのデザインが、その一助となることを願っています。
生産地との連携で国産和紙の利用シーンを広げる
折り紙マスクは、国内各地の和紙生産者と連携した製品開発を行うことで、国産和紙の活用シーンを広げるための取り組みを推進しています。
現在、土佐和紙、越前和紙とのコラボレーションを通じて2つのプロダクトを展開しています。
今後さらに、さまざまな生産地との共創を推し進めていきます。
製品の特徴
1.「折り」を生かしたコンパクトさと機能性
折り紙マスクは小さな封筒に入るほど薄くて軽く、コンパクトです。ゴムの端をつまんで外側に引っ張ると立体的なドーム状へと変形します。マスク内部に大きな空間を確保できるため息苦しさを感じさせず、口元のメイクが落ちにくいのも特長です。マスクを外した後は再び折りたたんで封筒にしまえるため、見た目も美しく衛生的です。
2.特別な「場」と「装い」に寄り添うデザイン
折り紙マスクは、和紙を折り紙のように折ることでドーム型の美しい構造を形成しています。さらに、折り目として広がる幾何学状のラインに金の箔をあしらうことで、お祝いの席や儀礼・儀式といったシーンにもふさわしい華やかな印象を演出します。
3.高品質の国産和紙を使用
折り紙マスクには国産和紙を使用しています。和紙本来が持つしなやかさと強さがドーム型の構造を支えています。素材となる和紙は通気性に優れ、肌ざわりの良いものを選んでいます。製造の過程で縫製や接着材を使用していないため、ゴム以外の部分はリサイクル可能です。
ラインナップ
典具帖紙 ひだか和紙 (土佐和紙)
カゲロウの羽とも称される土佐典具帖紙。良質の楮からくる肌触りは、折り紙マスクになった時もソフトな肌触りを生み出します。金と銀の箔のラインが伝統的な美しさを引き立てています。
カミだのみ 山伝製紙 (越前和紙)
越前和紙1500年の歴史の中蓄積された技術で開発。人工酵素と銅イオンの力で消臭、抗菌。青みがかった和紙にはカラフルなレインボーの箔を施しており、機能性とファッション性を併せ持っています。
公式サイト: http://origamimask.paperparade.tokyo
お問い合わせ:info@paperparade.tokyo(株式会社ペーパーパレード 守田)
会社概要:株式会社ペーパーパレード
アーティスト/タイプデザイナーの和田由里子と、クリエイティブディレクター/プリンティングディレクターの守田篤史による「紙と印刷の《無限の可能性》を探求する」デザインチーム。紙と印刷・加工技術に関する幅広い知見とタイポグラフィ、造形表現、デジタル表現を横断しながら、フィジカルかつ立体的な体験設計を手がける。また、工場や職人といった「作り手」とユーザーのより良い関係をつなぐコミュニケーションデザイン、ブランドデザインを得意とする。
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