もう離型剤で悩まない!ウレタン樹脂を熱可塑性エラストマーでコーティングしながら一体成型。遂に軟質ウレタンにも対応可能な「新・離型剤レス製法」で特許を取得。
ウレタンRIM成形でボトルネックであった離型剤のデメリットを打ち消す革新的技術が確立。従来工法で発生していた煩雑な後工程を大幅に削減しコストダウンを実現。さらに金型のメンテナンスフリーも可能に。
ウレタンRIM成形メーカーのワエストロ株式会社(埼玉県熊谷市)は、既存保有特許でありました「離型剤レス製法(特許第5618281号)」をブラッシュアップした新たな技術で特許を取得いたしました。(※「熱硬化性樹脂成形品の製造方法」特許第7703262号)
今回の「新・離型剤レス製法」は、伸びのある熱可塑性エラストマー溶液を離型剤の替わりに金型へ塗布することで、注型されるウレタン樹脂の表面を伸びに追随する物性を持つ樹脂でコーティングされた状態で成形されます。これにより、軟質ウレタンでも大幅な後工程削減およびコストダウンを図ることができ、金型メンテナンスをも不要にすることが可能になりました。当然硬質ウレタンやエラストマーなどにも応用できることから、すでに取り組みを進めております自動車・二輪の量産向けの新工法だけに留まらず、医療機器、介護福祉用品、産業機械、住宅設備など幅広いものづくりの領域で導入が期待されます。
ウレタン樹脂は接着性が強い樹脂であることから、成形の際には金型表面に離型剤の塗布が必須となっております。この離型剤、大きくふたつのデメリットととして、ひとつは製品表面に離型剤が残るため後工程で除去する手間がかかること、ふたつ目には金型表面にも積層されていくためメンテナンスが必要になることが挙げられます。
これまでにおいては、既存保有特許である「離型剤レス製法」では、ABS樹脂溶液を離型剤の替わりに金型へ塗布し、ウレタン樹脂の表面にコーティングすることでこのデメリットを解消しつつ、さらには副産物として「ウレタンメッキ(特許第5618282号)」技術で意匠面の向上にもつなげてきました。しかしながら、ABS樹脂は伸びの特性がないため、軟質ウレタンには追随することができないことから硬質ウレタンに特化した技術となっていたため、新たな技術開発に取り組んでまいりました。
今後はこの技術をベースとして、インモールドコート成形における「離型剤塗布」および「モールドコート塗布」というふたつに分離していた工程を1回にまとめ、さらに生産効率向上を図る技術としても開発を行ってまいります。
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